『花織さん』第10話「逆転のトライアングル」感想|もう姫じゃないと言う姫が、次元を越えて迎えに来た

『花織さん』第10話「逆転のトライアングル」感想|もう姫じゃないと言う姫が、次元を越えて迎えに来た コメディ

『花織さん』第10話の副題は「逆転のトライアングル」。今回も実在の映画の題で、無人島で立場がひっくり返る2022年のパルム・ドール受賞作の邦題である。本編でも、ひっくり返っているのは立場だ。前世の姫は「もう姫じゃない」と言い、かつての宮廷魔術師は「姫は姫ですから」と返す。そして娘を取り戻したい男と、次元を越えて魂を探しに来た姫が、同じ形の誘いを流星に差し出す回だった。

アニ
第10話の副題は「逆転のトライアングル」でござる
ラン
前世の姫が、今の世界に現れたのね!
キャロ
アース13から来た魔術師が、次元融合をたくらんでいました。
アニ
ミーティアの胸の内も見どころでござるよ

「逆転のトライアングル」は、無人島で立場がひっくり返る映画の邦題

第10話の副題は「逆転のトライアングル」。この作品の副題は毎回実在の映画の題で、今回は2022年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受けたリューベン・オストルンド監督作、原題 Triangle of Sadness の邦題にあたる。豪華客船が遭難したあと、無人島で火を起こし魚をとれるトイレ清掃係が一行の上に立つ、という立場の逆転を描いた映画だ。

姫の魂を捜していた流星が、先に見つけられていた

公式サイトのキャラクター紹介は、鳴神流星を「かつて仕えた姫の魂を捜している」と書いている。ところがこの回の終わりに、姫の紬奈愛琉のほうが、無数の次元から流星の魂を探し出していたことが分かる。捜す側だったはずの流星が、捜される側に回っている。

呼び方も入れ替わりかけている。「姫」と呼ばれた愛琉は「もう姫じゃない」と返し、流星のほうは別の場面で「姫は姫ですから」と言う。第7話の回想で、姫は「ここではない場所で、姫じゃない私と、宮廷魔術師じゃないあなたが出会うの」と話していた。今回の再会は、その願いどおりの形から始まっている。

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TVアニメ『#花織さんは転生しても喧嘩がしたい』
第10話「逆転のトライアングル」
ご視聴ありがとうございました✨

エンドカード公開
第10話は… #皆川亮二 先生!

凛々しく戦うミーティア達⚔️✨

#アニメ花織さん

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脚本と絵コンテは十本すべて同じ、総作画監督は一話遅れの西尾淳之介

各話スタッフは、脚本が菅原雪絵、絵コンテが山本秀世で、この二人は第1話から十本すべてを続けて担当している。演出は平向智子で、これまでの九本には出てこなかった名前である。

総作画監督は西尾淳之介。第8話までは奥田陽介、松岡謙治、西尾淳之介の三人が三話周期で回っていて、第9話は西尾淳之介の番のところに小林利充が入った。その西尾淳之介が、一話遅れて第10話に戻ってきた形になる。

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花織さん今夜10話放送です!26時から!
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娘を取り戻したい男は、世界ごと混ぜようとした

文化祭が終わった空に、オーロラが出る。「あの空は」「同じ」「私たちの世界を歪めた時と」という声が上がる。公式サイトのキャラクター紹介で、朝比奈絵理子は「マルチバースな魔法少女」とされ、別の次元から来た人物である。

次元の亀裂を増やしていたのは、アース13の魔術師

公式サイトのあらすじによれば、現れたのは「アース13から来た魔術師・天羽新」である。本人の説明は「こちらの世界に次元の亀裂が複数作られる」「そのうちの一つが私の世界と繋がった」「そしてこの世界に来た私は」「次元の亀裂を増やしていたのだ」。オーロラは「次元の歪み」で、「複数のマルチバースが接近して起こる現象なのだ」という。

そして目的は「新しい世界が生まれるのだ」。これまで回ごとに開いていた次元の亀裂が、一人の仕業としてまとめて説明される。第9話の文化祭でも、ゴーストの大暴走は次元の亀裂のせいだと言われていた。

「娘だよ」

次元魔法の研究者だった男が、なぜこんなことをするのか。「次元魔法の研究者だったあなたが」「なぜこんなことを」と問われて、答えは「娘だよ」。「あの日娘は戻らぬ人となった」「だがこの次元のあの子は生きている」。次元が融合すれば「娘が生きて私と暮らしている世界が作られるはずだ」。

世界の再構築という大きな計画の中身は、娘ともう一度暮らしたいという一点だった。天羽はそのまま流星に向き直る。「そこの魔術師よ」「お前も大切な人を失ったのか」「どうだ」「私と手を組まないか」。第9話で流星は「俺は自分の国を滅ぼされた」と語っていた。失った者どうしなら話が通じるはずだ、という読みで差し出された手である。

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9/13(日)22:00から
『花織さんは転生しても喧嘩がしたい』
第10話をAT-Xで放送!

<キャスト>
福山 潤
関根 明良
星希 成奏
上田 瞳
徳井 青空
稗田 寧々
高橋 李依
五十嵐 裕美
伊藤 彩沙
日笠 陽子

番組情報
https://www.at-x.com/program/detail/?id=21415

#アニメ花織さん
#at_x

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「正義の味方だぞ」と名乗る姫の、チート

公式サイトのあらすじの言い方では、ここで紬奈愛琉が「チート能力を引っ提げて降臨」する。天羽に「何者だ」と問われた答えは「正義の味方だぞ」。天羽は「笑わせる」「君が何者か知らないが」「私を止めることはできない」と返す。

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ワザップ魔女www #hanaorisan #アニメ花織さん

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次元をねじる魔法に、届かないという一言で勝つ

天羽はそれまで「これが次元魔法だ」と見せつけ、「捻り曲げる魔法は厄介だ」という声も出ていた。ところが愛琉の答えは「そうだこれが私のチートだ」「君の魔法は私には届かないぞ」。長い説明のついた魔法を、説明のない一言で片づけてしまう。

視聴者の感想にも、登場してすぐに決着がついたと受け取る声が並んだ。このあと天羽は拘束される。

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#花織さんは転生しても喧嘩がしたい 10話
愛流登場でソッコーで終わった

なんかシリアスな展開に

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「もう姫じゃない」と「姫は姫ですから」

事件が片づいたあと、流星のところへ愛琉が来る。「姫」と呼ばれて返すのは「もう姫じゃない」。そして「よければ一緒にランチはどうだろうか」「どうだサンドイッチだ」「よければ食べてくれ」。

死んだあとのことを、本人に聞かせる

愛琉は「もしよければ私が死んだ後のことを聞かせてくれないか」と頼む。流星の答えは「長くなりますよ」。そして「君は不死王になり」「ずっと一人で帝国と戦い続けたのか」「すまない」「苦労をかけたな」。流星が魔王になる前に仕えていた相手が、そのあとの話を本人から聞いている。

流星の返事は「いえ」「ただの自己満足です」。第9話では、復讐のために魔王となった話をしたあと、復讐を成し遂げてどうだったのかと聞かれて「最高」と答えていた。同じ過去が、姫の前では「ただの自己満足」になる。

コーヒーを入れるのは、昔と同じ役目

「サンドイッチ美味しかったです」「何かお礼をさせてください」に、愛琉は「久々に」「コーヒーを入れてくれないか」と頼む。「やはり魔法使い君の入れたコーヒーは良いな」。昔話も「私がこっそりと城を抜け出して城下町にいた時のこと」から始まって、「その時も君がコーヒーを入れてくれたな」と続く。もう姫じゃないと言いながら、頼むことは宮廷魔術師だった頃と同じである。

愛琉は「忘れるわけない」「私にとって大切な思い出だ」と言う。別の場面で流星が「姫は姫ですから」と返すのも、この流れの上にある。第7話で流星は、研究室に来たときの姫を「その時だけは、姫は仮面を外した一人の少女だった」と語っていた。仮面を外した少女のほうは今はもう姫ではないと言い、流星のほうはやはり姫と呼ぶ。

▼ ネットの反応

アニメ「花織さん」第10話
※逆転のトライアングルを視聴しました

流星・ミーティアのバトルよりも
2人のイチャイチャが見たいと
思うのは自分だけだろうか?
新キャラ姫(メルダ)も登場したな!!
ミーティアも流星を意識してる
なら負けずに頑張れ!笑

#アニメ花織さん

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ミーティアのもやもやと、ラブコメ警察

その様子を見ていたのがミーティアである。公式サイトのあらすじは「それを目の当たりにしたミーティアは……!?」とだけ書いて、その先を言わない。

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『花織さんは転生しても喧嘩がしたい』10話
この終盤でcv.内田真礼の恋のライバル参戦で三角関係ラブコメ始まるの、一切勢いが止まる気配無くて本当に楽しい。それでも俺はミーティアを応援するけどな!!
#アニメ花織さん

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「ラブコメ警察はいつでも女の子の味方なんですよ」

ミーティアは「先生がね」と打ち明けはじめる。受け止める側の決め台詞は「ラブコメ警察はいつでも女の子の味方なんですよ」。公式サイトのキャラクター紹介で、倉石摩那は「女の子が大好きなラブコメ警察」である。いつもは二人のラブコメを取り締まる側が、ここではミーティアの味方につく。

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#アニメ花織さん 10話
ラブコメ!と突っ込むラブコメ常習犯とラブコメ警察 笑

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励まし方はばらばらで、結論は一つ

周りもそれぞれのやり方で手を尽くす。「どうだ元気出たか」「こんな時はやはり甘いものよね」「プリン食べる」「もしかして呪われてる」。励まし方はばらばらなのに、最後の結論は「流星と直接話をしないと」に落ち着く。

ミーティアのほうは、この回ではまだ自分の気持ちに名前をつけられていない。視聴者の感想にも「もやもやの答えは見つかるのか」とある。

▼ ネットの反応

愛琉登場でミーティアのラブコメが大ピンチ!

シリアス展開でも暗くしすぎず、
コミカルに描くのも本作の好きな所だなぁ。
もやもやの答えは見つかるのか…頑張れラブウォーリアー
#アニメ花織さん 10話

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消えないオーロラと、なくなったウロボロスの瞳

天羽を拘束したあと、「協力感謝するわ」「別次元の魔法少女さん」「こちらこそ助かります」とやり取りがある。オーロラは「時間が経てば次元同士が離れ」「オーロラも消えるはずだけど」、世間には「大規模な太陽フレアの影響と説明させているけれど」「いつまでもごまかせはしないわ」。

元の次元に戻すための、勇者の協力

「もちろんあなたたちが元の次元に戻れるようにも」「手を尽くすから」。呼ばれるのは異世界帰りの勇者で、「彼女は異世界から帰還した勇者で」「次元の扉を開く魔法を研究していたの」と紹介される。公式サイトの紹介で小鳥遊綾姫は「当て馬ヒロイン系帰還勇者」、朝比奈絵理子と同じ2年3組である。

本人は「まったく」「人使いが荒いわね」と言いながら、「いいよ手伝ってあげる」「私たち一応は勇者だからね」。第9話で「私は悪い勇者なの」と言った綾姫が、ここでは「一応は勇者」として手を貸す。ただし「ただまだ魔法自体は未完成なのよ」。

「それは無理だ」

天羽には、こちらの世界に残る道も示される。「一緒に暮らすことは無理でも」「娘さんと同じ世界にいることで」「あなたの心が少しでも軽くなれば」。答えは「それは無理だ」。理由として出てくるのは「こちらの私が」「マルチバースの闇に心を飲まれ」「カルト教団を設立し」という、この世界のもう一人の自分の話である。娘が生きている世界には、道を踏み外した自分も生きている。

なくなったウロボロスの瞳

そしてオーロラが消えない。「まだ消えないわね」「おかしいな」「そろそろ消えてもいい頃なのだが」。次元融合には「ウロボロスの瞳がなければ」と天羽は言い、それは「魔法を永続化するアーティファクトだ」。ところが「君たちが回収したものではないのか」「知らないわよそんなの」「なら誰だ」。計画の張本人は捕まったのに、計画の要の道具だけが誰かの手に渡っている。

▼ ネットの反応

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「一緒に私の次元に来ないか」

最後の場面で、愛琉は流星に向き合う。「はっきり言おう」「もう時間がない」。この世界は崩壊に向かっているという。「聖女の予知ですか」と問われた答えは、「すべてを見通す聖女の力だ」。

ここではないどこかを見ていた姫

第7話で流星は、姫を「姫であり、聖女でもあった」と言い、「いつも、ここではないどこかを見ていたような感じだった」と語っていた。今回、愛琉は「この力のおかげで」無数の次元から流星の魂を探し出したと言う。ここではないどこかを見ていた姫は、本当に別の次元まで見通して流星を探し当てていた。

同じ形の誘いが、二度差し出される

「目的があると言っただろ」「救いに来たんだ」。そして「魔法使い君」「私は君が好きだ」「一緒に私の次元に来ないか」。流星の返事は「姫」の一語で、この場面はそこで切れる。

この回、流星は同じ形の誘いを二度受けている。天羽の「私と手を組まないか」と、愛琉の「一緒に私の次元に来ないか」である。天羽は、娘の生きている世界をこちらへ混ぜようとした。愛琉は、この世界から流星を連れ出そうとする。向きは逆でも、どちらも大切な人と次元の壁を越えてつながろうとする誘いだ。

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きみを退屈から救いに来たんだ #hanaorisan #アニメ花織さん

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まとめと考察

逆転したのは、捜す側と呼び方と誘いの向き

第10話は「逆転」の多い回だった。姫の魂を捜していた流星は、先に姫に見つけられていた。姫は「もう姫じゃない」と言い、流星は「姫は姫ですから」と呼ぶ。天羽は世界をこちらへ混ぜようとし、愛琉は流星を向こうへ誘う。映画の邦題どおり、立場と向きがひっくり返ったまま三角形ができあがった。

三角形のもう一つの角にいるのがミーティアである。ラブコメ警察に味方され、周りに励まされ、最後は「流星と直接話をしないと」というところまで来た。三人のうち、自分の気持ちにまだ言葉がついていないのはミーティアだけだ。

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本日のアニメお気に入りシーン⑨
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「最高」と「ただの自己満足です」

第9話で、復讐を成し遂げてどうだったのかと聞かれた流星の答えは「最高」だった。今回、同じ過去を姫の前では「ただの自己満足です」と言う。相手が変わると、同じ過去の言い方が変わる。姫の前でだけ出てくる言い方があるところに、この三角形の難しさがありそうだ。

最後の誘いに流星がどう答えるのかは、この回では描かれない。「逆転のトライアングル」という題のとおり、三角形の向きはまだ動いている途中である。

アニ
姫はもう姫じゃないと言ったでござる
ラン
それでも流星は「姫は姫ですから」なのね!
キャロ
最後に、姫は流星を自分の次元に誘いました。
アニ
三角形の向きが、ここから変わるでござる

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