『彼女の友達』第5話 感想|線香花火の勝負と、カオリが知ってしまった秘密

『彼女の友達』第5話 感想|線香花火の勝負と、カオリが知ってしまった秘密 学園

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旅行先でカオリが芸能事務所にスカウトされた夜、寝付けずに廊下を歩くタケルの前にはトモコの姿があった。せっかくのスカウトを断った理由がわからないタケルは、その理由をトモコに尋ねる。一方、宿の部屋で眠りから覚めたカオリは、タケルの姿がないことに気づく。線香花火の勝負、知ってしまったカオリ、そして親友同士の会話まで、第5話を振り返る。

アニ
旅行の夜の続きでござる
ラン
修羅場の予感
キャロ
カオリさんが切なかったです。
アニ
順に見ていくでござる

第5話 眠れない夜の二人

スカウトを断った理由

第5話は、旅行先でカオリが芸能事務所にスカウトされた夜から始まる。寝付けずに廊下を歩くタケルの前に現れたのはトモコだった。「スカウトの件気になって寝れないんでしょ」と図星を指し、「私じゃなくてカオリに狙いをつけたあたり」、「見る目あるわね」とさらりと言ってのける。

そもそもトモコが夜中の廊下にいたのは、タケルが通ると見越して待っていたからだという。偶然を装わず、待っていたことを隠しもしない。その大胆さこそトモコらしさであり、タケルが振り回され続けてきた理由でもある。カオリを気遣う言葉と、タケルを待ち伏せる行動が同時に存在しているところに、トモコという人物の複雑さが詰まっていた。

タケルが気になっていたのは、アイドル好きのカオリがなぜスカウトを断ったのかということだった。トモコの答えは明快だ。「日高くんと別れたくないからでしょ」。アイドルになるならタケルと別れなければならない、「そういうものだと思ってるんだろうね」、「素直な子だから」。カオリを誰よりも理解しているのは、やはり親友のトモコなのだと感じさせる言葉だった。

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花火で対決しがち #kanotomo #カノトモアニメ

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それでもタケルは「夢を追ってほしい」と口にする。自分のために夢をあきらめてほしくないという気持ちは、恋人として当然のものだ。けれどその言葉の裏には、カオリに対して後ろめたさを抱えるタケル自身の迷いも透けて見えるようで、素直に受け取りきれないもどかしさが残った。

夢よりも恋人との時間を選んだカオリと、その選択を手放しでは喜べないタケル。本来なら喜ぶべき一途さが、今のタケルにとっては重荷にもなっている。カオリの純粋さが際立つほど、タケルとトモコの関係の危うさが浮かび上がる構図は、第1話から一貫してこの作品が描いてきたものだ。

線香花火の勝負

話をさえぎるように、トモコは「まあそんなことよりさ」、「勝負しよう」と線香花火を取り出す。「先に落ちた方が負け対決」で、「負けた方は今夜だけ勝った方の言うことを何でも聞く」。夜の暗がりに灯る小さな火花は美しく、それだけに二人の間に漂う危うい空気がいっそう際立っていた。

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野外プレイか!? #kanotomo #カノトモアニメ

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そしてトモコは、「カオリがアイドルになってもならなくても」、「でも私の気持ちは変わらない」と打ち明ける。いつもは余裕のある態度でタケルを翻弄してきたトモコが、ほんの少しだけ本心をのぞかせた瞬間だった。線香花火の火花のように、すぐに消えてしまいそうな、はかない本音に聞こえた。

トモコの気持ちは、単なる遊びや気まぐれではないのかもしれない。カオリの夢を応援する気持ちと、タケルへの想い。どちらも嘘ではないからこそ、トモコは誰にも本当のことを言えずにいるように見える。余裕の笑みの奥にある孤独が、少しずつ見え始めた夜だった。強気な態度は、本心を悟られないための鎧なのかもしれない。そう思うと、トモコの言動のひとつひとつが違って見えてくる。

知ってしまったカオリ

戻らないタケル

一方、うっかり眠ってしまったカオリが目を覚ますと、タケルの姿がない。置いていったメモに気づき、「なんだ散歩に行っただけか」と安心したのもつかの間、カオリは見てはいけないものを目にしてしまう。旅館の廊下で鉢合わせたミユキも、「吉岡先輩がいなくて」と探しに出てきたところだった。

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修羅場だ…… #kanotomo #カノトモアニメ

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動揺したまま「とりあえず部屋戻ろう」とミユキを連れ帰ったカオリのもとに、ミユキのスマホへトモコから連絡が入る。電話に出たカオリに、トモコは「カオリなの」と驚き、カオリは「ごめん、見ちゃった」と正直に告げる。謝るべき立場ではないはずのカオリが、先に謝ってしまう。その一言に、カオリという子の人柄がすべて表れていた。

何が起きたのか分からず大慌てするミユキの姿は、張り詰めた場面にほんの少しだけ笑いを添えている。けれど、そのにぎやかさとは対照的に、黙ってミユキを部屋へ連れ帰るカオリの姿が静かで、かえって胸に迫った。部屋に戻ってからのカオリが何を思っていたのかは描かれない。その空白が、見る側の想像をいっそうかき立てる。眠れぬまま過ごしたであろう夜の長さを思うと、カオリの胸の内の苦しさが痛いほど伝わってきた。取り乱すことなく、まずは周りを気遣う。それがカオリという子なのだと改めて思わされる。

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彼女の友達5話
お前部屋をもう一つ借りてその部屋でセクロスしてて無法者か?
カオリちゃん鈍感とは言え流石にバレちゃってるじゃん
ミユキちゃんも参戦して貝合わせ妄想面白すぎる
しかしここまでバレても見て見ぬふりしてあげるとは聖人すぎませんか?
公認なら3Pしちゃいませんか?
#カノトモアニメ

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大浴場の前で

トモコの誘いで、二人は一緒に風呂へ向かう。大浴場が男湯の時間で狭い浴室になってしまったものの、「まあこういうのもいいんじゃない二人きりで話せるし」。逃げも隠れもせず、カオリと向き合おうとするトモコの覚悟がうかがえた。

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NYキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! #kanotomo #カノトモアニメ

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トモコが「スカウトやっぱり受ける気ないの」と尋ねると、カオリは「ないない私なんかが無理だよ」と笑い、「タケル君と一緒にいられればそれだけでいいから」と続ける。その言葉を聞いたトモコの胸中は、どれほど複雑だっただろう。

狭い浴室で肩を並べる二人の距離は近いのに、心の距離は測りかねる。普段なら何気ない会話で終わるはずのやり取りが、一言ごとに重みを増していく。言葉を選びながら少しずつ核心へ近づいていく流れには、見ているこちらまで息を詰めてしまうような緊張感があった。

親友同士の会話

ずるいのは私

トモコはついに、カオリが見てしまったことを確かめる。「見たんでしょ」。責められて当然の場面で、カオリの口から出たのは意外な言葉だった。「トモコのこと 責めるつもりなんてないよ」、「だってずるいのは私だから」、「二人の間に入ったのは 私だから」。

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マジで刺されてもおかしくないからな #kanotomo #カノトモアニメ

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怒るでも泣くでもなく、自分のほうがずるいと言い切るカオリ。その真意はまだはっきりしないが、トモコとタケルの間にあった何かを、カオリは以前から感じ取っていたのかもしれない。天然でポンコツなところのあるカオリが、実は誰よりも周りの気持ちを見ていた。その事実に、思わず息をのんだ。

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いやでもそいつ、友達の彼氏じゃないと興奮しないんだぞ #kanotomo #カノトモアニメ

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トモコの「やっぱりかなわないな カオリには」という言葉には、敗北感と安堵が入り混じっていた。「刺されても文句言えないと思ってたけど」、「心が広いんだか鈍いんだか」。親友を裏切った自覚がありながら、カオリを嫌いになれないトモコの苦しさも伝わってくる。

親友のままでいたい

トモコは「親友のままでいたいし」、「日高くんを奪って付き合うつもりもないからね」と言いながら、すぐに「なんて無理に決まってるか」と自嘲する。都合のいいことを言っていると分かっていても、カオリとの友情を失いたくない。その本音が、かえって痛々しく響いた。

奪うつもりはないと言いながら、気持ちが変わらないことも隠さない。トモコ自身、自分の言葉が矛盾していることを誰よりも分かっているのだろう。だからこそすぐに冗談めかして引っ込めてしまう。強がりと弱さが入り混じったトモコの姿に、これまでとは違う一面を見た気がした。

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あっ…… #kanotomo #カノトモアニメ

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恋人と親友、どちらも大切だからこそ、誰も簡単には答えを出せない。カオリはトモコを責めず、トモコはカオリとの関係を壊したくない。けれど、タケルを挟んだ三人の関係は、もう元どおりには戻れないところまで来てしまった。静かな浴室で交わされた会話は、この作品がただの背徳ラブコメではないことを強く印象づけた。

責める言葉がひとつも出てこない会話だからこそ、二人の間に横たわる傷の深さがかえって浮き彫りになる。怒りをぶつけ合えたなら、どれほど楽だっただろう。互いを思いやるあまり本音をぶつけられない親友同士の姿は、見ていてとても切なかった。

第5話のまとめ考察

もう少しだけの幸せ

翌日は雨。「ついてないね海に来てまで雨なんて」とつぶやくカオリに、何も知らないタケルは「僕でよかったら力になるから何でも相談してね」と声をかける。その優しさが、今のカオリにはどれほど残酷に響いただろうか。

タケルの優しさに嘘はない。けれど、その優しさがカオリだけに向けられたものではないことを、今のカオリは知ってしまっている。何も知らないまま気遣いの言葉をかけるタケルと、すべてを飲み込んで笑うカオリ。二人のすれ違いが、雨音の中で静かに際立っていた。

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@@ #kanotomo #カノトモアニメ

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そしてカオリは、「もう少しだけ、幸せな時間を私にください」とタケルに告げる。意味を問われても「なんでもない」とはぐらかすその言葉は、すべてを知ったうえで、それでもタケルのそばにいたいという願いのようにも、いつか訪れる別れを覚悟した言葉のようにも聞こえる。明るく振る舞うカオリの心の奥に、どれほどの痛みが隠されているのかを思うと、胸が締めつけられた。

告げられない想い

第5話は、三人それぞれが言葉にできない想いを抱えたまま、関係が大きく揺らいだ回だった。トモコは本心をのぞかせながらも親友を失いたくないと願い、カオリはすべてを知ったうえで笑顔を保とうとする。そしてタケルだけが、カオリが知ってしまったことにまだ気づいていない。

三人の中で最も弱い立場にいるように見えたカオリが、実は誰よりも強く、誰よりも大人だったのかもしれない。親友を責めず、恋人を問い詰めず、自分の幸せの終わりさえ受け入れようとしている。その強さが本物なのか、それとも必死に保っている仮面なのか。答えはまだ分からないが、カオリの存在感がこの回で一気に大きくなったのは間違いない。

スカウトを断ってまでタケルとの時間を選んだカオリが、その時間の終わりを予感している。皮肉な構図だが、だからこそカオリの一途さがいっそう際立つ。この先、タケルがカオリの本心に気づく日は来るのか。そしてトモコは、自分の気持ちとどう向き合っていくのか。三人の関係から、ますます目が離せなくなった。

雨の降る旅先は、そのまま三人の心模様を映しているようでもあった。楽しいはずだった学園最後の夏の旅行が、それぞれにとって忘れられない夜になってしまう。カオリが願ったもう少しだけの幸せな時間が、どんな形で続いていくのか。答えの出ない問いを抱えたまま、物語は後半へと進んでいく。

アニ
三人の関係が揺らいだでござる
ラン
カオリ、心広すぎ
キャロ
最後の言葉が胸に残りました。
アニ
三人の行く末を見守るでござる

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