『おじさんはカワイイものがお好き。』第1話 感想|秘密の趣味と甥との日常が始まった

『おじさんはカワイイものがお好き。』第1話 感想|秘密の趣味と甥との日常が始まった コメディ

イケメンで仕事ができて、会社の部下たちからも厚く慕われる課長の小路三貴には、誰にも言えない秘密がある。それは、カワイイもの、とりわけパグ太郎に目がないこと。甥の真純との温かな二人暮らし、鳴戸課長に暴かれかけたキーホルダーの危機、そして猫カフェで見えたライバルの素顔まで、第1話「小路課長とカワイイもの」を場面ごとに丁寧に振り返る。

アニ
カワイイもの好きのおじさんの物語でござる
ラン
パグ太郎がかわいいのよね!
キャロ
秘密がどこまで守れるか気になります。
アニ
小路殿の奮闘を見届けるでござる

第1話の副題は「小路課長とカワイイもの」

『おじさんはカワイイものがお好き。』がついに始まった。第1話の副題は「小路課長とカワイイもの」。仕事ができて部下からも慕われる小路三貴には、誰にも言えない秘密がある。それは、カワイイものに目がないこと。会社でも家でも趣味を隠しながら暮らす小路の、ハラハラする毎日が描かれた。

「男らしくあれ」

朝、小路を起こしに来るのは、春から下宿している甥の真純だ。朝ごはんまで用意してくれる真純との二人暮らしは、穏やかでほほえましい。けれど小路の心の中は、いつも秘密でいっぱいだった。幼いころ「男らしくあれ」と育てられた反動なのか、彼はカワイイものに目がない。とりわけ、キットディランドののんきなキャラクター、パグ太郎が大好きなのだ。

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いきなりサブタイ #ojikawa #おじカワ

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通勤電車でパグ太郎のラッピング車両を見つけただけで、一日の始まりが明るくなる。朝からいいものを見たと心の中で喜ぶ姿は、見ているこちらまでうれしくなる。落ち着いた大人の外見と、少年のようにはしゃぐ心の声の落差が、この作品の一番の魅力だと感じた。

「秘密にしてきた結果が離婚」

小路はカワイイものが好きだということを「元妻にさえ言えず」にいた。ずっと何かを隠していると感じた妻は、それに耐えられなくなってしまう。「秘密にしてきた結果が離婚」というモノローグは、コミカルな語り口の中にもしっかりと重みがあった。

それでも今は、誰にも趣味を明かせないまま、そこそこ楽しい生活を送っている。仕事の山場を越えて、週末は気分転換をしようと考える小路。新しいグッズのお知らせメールが届くだけで心がおどる。秘密を抱えたままでも、好きなものがあるだけで毎日は少し明るくなるのだ。

会社では頼れる課長

職場での小路は、部下から慕われる頼もしい課長だ。

「個性の一つ」

部下の茂科がお茶を置いてくれたとき、スマホの待ち受け画面をのぞかれそうになる。とっさにカモフラージュ用の画像にしておいてよかったと胸をなで下ろす小路。こうした小さなピンチが積み重なるのが、彼の日常だった。

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今の時代は寛容だよ #ojikawa #おじカワ

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小路には、子どものころに趣味を笑われた苦い記憶がある。かつて大事にしていたものを、自分で否定してしまったこともあった。今では、カワイイものが好きなことは「個性の一つ」だと思えるようになった。けれど、理解ある人ばかりではないこともわかっている。過度に興味を持たれたくない、それが公言しない理由だった。

さらに小路は、万が一バレてしまったときに、世の中のカワイイもの好きなおじさんたちの「イメージダウン」にならないよう、日々精進しているという。自分だけでなく、見えない仲間のことまで背負っている真面目さがおかしくて、少し切ない。この真面目さこそが、小路が部下に信頼される理由なのだろう。

甥の真純との二人暮らし

仕事中、小路はふと、寝室の枕元のパグ太郎を片づけてきたかどうかが気になり始める。

「バレたのかバレてないのか」

真純は、小路がカワイイもの好きだとは知らない。もしバレたら、と想像がどんどん悪いほうへふくらんでいく。帰宅すると寝室のドアは閉まっていたが、朝とぬいぐるみの位置が少し違うような気がする。夕飯を作る真純の表情からは何も読み取れず、「バレたのかバレてないのか」と小路は一人で悩み続ける。

そこへ真純が、引っ越し先の候補を見つけてきたと切り出した。仕送りとアルバイト代で借りられるのは、古くて日当たりの悪そうな部屋ばかり。やはり趣味がバレて、早く出ていこうとしているのか。小路が思い詰めたところで、真純が口にした理由は意外なものだった。

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ワンチャン、わたなれみたいな美少女が住んでるかもしれませんよ??? #おじカワ #ojikawa

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自分がいたら、おじさんが「彼女も作れない」でしょう。真純はずっと、小路のことを考えてくれていたのだ。小路はその気づかいをうれしく思いながらも、お金や時間は自分のために使ってほしいと伝え、一人暮らしのめどが立つまで家にいるよう告げる。甥を思う叔父としての優しさがまっすぐに伝わる、温かい場面だった。

パグ太郎の刺繍入りのトレーナー

真純は「居候させてもらってるお礼」として、小路にプレゼントを用意していた。家ではゆっくりできるようにと選んだ部屋着のトレーナー。その胸元には、なんとパグ太郎の刺繍が入っていた。

やはりバレているのかと動揺する小路だったが、真純はシンプルでいいと思って選んだだけらしい。小路が大事にすると答えると、真純はほっとした表情を見せる。秘密がばれる怖さと、思いがけず好きなものを贈られる喜びが同時に押し寄せる、この作品らしい名場面だった。

寝室だけは、好きなものを楽しめる場所。小さいながらも飾るスペースがあり、何より隠すことができている。それでよしとしなければ、と自分に言い聞かせる小路の姿に、秘密を抱えて生きる人の切なさがにじんでいた。

ワンレンメガネの鳴戸課長

翌日、職場に不穏な声が響く。

「必要ないものを会社に持ってくるな」

隣の課の鳴戸課長が、茂科たちのカワイイ文房具を見とがめて「必要ないものを会社に持ってくるな」と言い放つ。部下から「ワンレンメガネ」と呼ばれる鳴戸は、何かと小路の課に突っかかってくる人物だった。「仕事に可愛さなど不要」だと言い切る彼に、職場の空気が張りつめる。

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可愛い文房具を使ってる女性社員をいびり
おじさん課長のキーホルダーもイビるメガネ上司

何この社会不適合者…w
#おじカワ

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小路は部下の失言を謝りつつ、部下たちは毎日しっかり仕事をこなしていると反論する。ゲームのように明らかに仕事の邪魔になるものは困るが、これくらいならむしろモチベーションが上がる。そして心の中で「ちなみに俺は上がる」とつけ加えるのがおかしい。部下を守るために正論を語りながら、本音がちらりと漏れるところに小路の人柄が出ていた。

ところが鳴戸は、小路のかばんの奥にしまっていたはずのパグ太郎のキーホルダーを取り出してみせる。部下をかばうふりをして、自分が持ち込みたいだけなのでは。「がっかりしましたよ」という言葉とともに、小路は絶体絶命のピンチに追い込まれた。

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てか、人の荷物漁るのはかわいい以前の問題では? #ojikawa #おじカワ

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鳴戸にとっては、入社時期が近いだけで比べられ続けてきた相手に勝てる瞬間だったのだろう。けれど、他人のかばんの中を勝手に見るのは、カワイイもの以前に大人としてどうなのか。部下たちが「人のカバン漁った」と冷ややかに見るのも当然だった。

「昔と同じ過ち」

言い訳をするか迷った小路は、「昔と同じ過ち」は犯さないと心に決める。子どものころ、好きなものを自分で否定してしまった後悔があるからこそ、今度は逃げないと腹をくくったのだ。その決意の直後、遅れて出社した木庭が、そのキーホルダーは自分があげたものだと声を上げる。

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バラされてしまった #おじカワ

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地方のお土産とジュースのおまけで、木庭自身はいらなかったから課長にあげたという。それをわざわざつけてくれていたなんて、さすが「部下思いの課長」だと周りは感心しきり。小路本人もすっかり忘れていたという事実に笑ってしまった。覚悟を決めた瞬間に、思わぬ形で救われるという展開が、この作品のやさしいコメディらしさだと思う。

一方で、カワイイものを否定する鳴戸もまた、ただの意地悪な人物ではなさそうだ。仕事帰りの駐車場で、小路は鳴戸が猫をかまっている姿を目にする。「猫がいいならキャラグッズだっていいじゃないか」と思う小路に、鳴戸は「動物はいいんです」「実在してますから」と返す。心の声を聞かれたような反応に、二人の距離感の面白さが表れていた。

猫カフェでの鉢合わせ

休日、小路は気になるキャラクターのコラボカフェを目当てに、住宅街の店へ足を運ぶ。

「鳴戸君すまん」

ところがそこは猫カフェで、しかも鳴戸が先に来ていた。お気に入りの猫を必死に呼び寄せようとしていた鳴戸は、思わず大きな声を上げて店員に注意されてしまう。猫好きかと聞かれた小路は、そっけなく否定するが、なぜかほとんどの猫が小路の側へ集まってしまう。

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なんだこいつwwww #ojikawa #おじカワ

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小路は、もしかしたら鳴戸が自分を仲間だと思って声をかけたのではないかと気づく。もし自分がカワイイものは好きかと聞かれて否定されたら、きっとへこむ。心の中で「鳴戸君すまん」とわびる小路。相手の気持ちを自分の秘密と重ねて想像できるのは、同じように隠して生きてきた彼だからこそだ。

会計の際、鳴戸の「スタンプカード」がいっぱいだったことで、彼の常連ぶりが明らかになる。いつも突っかかってくる面倒な相手だと思っていた鳴戸もまた、好きなものを隠しながら生きていた。ライバルのような二人が、実は似た者同士だったという展開に心が和んだ。

「見なかったことにする」

目当てのコラボグッズも手に入れて、小路の休日は大満足で終わる。そして翌朝、出社した鳴戸は小路に、昨日のことは「見なかったことにする」と告げた。弱みを握ったような顔をされて悔しがる小路だが、本当に弱みを握られたのはどちらなのか。二人の関係が少しずつ変わっていきそうな予感が残る締めくくりだった。

まとめと考察

第1話は、カワイイものが好きな小路の秘密と、それを取り巻く人たちとの関係を丁寧に紹介する導入の回だった。

好きなものを隠して生きる人たち

小路だけでなく、鳴戸もまた好きなものを隠して生きていた。カワイイものを否定する言葉の裏にも、本当は自分の好きなものを守りたい気持ちがあるのかもしれない。好きなものを好きと言えない苦しさを、深刻になりすぎずにコメディとして描いているのが心地よかった。

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なんかちいかわみたいなのがはじまったぞ #ojikawa #おじカワ

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物語の最後には、パグ太郎たちが登場するかわいらしいショートアニメも流れる。小路が夢中になる理由がよくわかる、ゆるくてほっこりする映像だった。作品の世界にキャラクターとしてのパグ太郎がしっかり存在しているからこそ、小路の愛情にも説得力が生まれている。

秘密がつなぐやさしい日常

真純の気づかい、木庭のうっかりとした救いの手、そして鳴戸との意外な共通点。小路の秘密はまだ守られているが、その秘密をきっかけに周りの人との関係が少しずつ深まっていく。真純がトレーナーを選んだ本当の理由も、まだはっきりとはわからない。今後、小路の秘密がどう周りに受け止められていくのか、やさしい日常の続きを見守りたい。

アニ
ハラハラの連続でござった
ラン
真純くんのプレゼントが素敵だったわ!
キャロ
鳴戸課長の素顔も意外でした。
アニ
小路殿の秘密の行方に注目でござる

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