『桃源暗鬼 ~日光・華厳の滝編~』第6話 感想|研究所潜入と慎重すぎる桃林隊長

『桃源暗鬼 ~日光・華厳の滝編~』第6話 感想|研究所潜入と慎重すぎる桃林隊長 バトル・アクション

深夜2時、鬼國隊はついに華厳の滝跡地にある研究所へと足を踏み入れる。乙原の血でつながった仲間たちは、各階に分かれて桃の殲滅と鬼の救助に向かった。ところが4階では、非戦闘員にもためらわない等々力に矢颪が戸惑い、1階では慎重すぎる桃林隊長が蛭沼と鳥飼の前に立ちはだかる。鬼國隊の覚悟と矢颪の迷いが交差する第6話を場面ごとに振り返っていく。

アニ
桃源暗鬼第6話でござる
ラン
ついに研究所に乗り込んだね
キャロ
桃林隊長が強烈でした。
アニ
順に見ていくでござる

深夜2時、研究所への侵入

死体廃棄場から始まる潜入

『桃源暗鬼 ~日光・華厳の滝編~』第6話は、鬼國隊がいよいよ華厳の滝跡地の研究所へ侵入する回だ。入り口は死体廃棄場につながる通路。「死体はミキサーにかけて川に流して処分しているようですね」という報告からして、この研究所で何が行われているのかがうかがえて背筋が寒くなる。

侵入の前に、鬼國隊は担当フロアを分ける。4階には等々力と矢颪と海月、2階には不破と囲、1階には蛭沼と鳥飼。少人数で数百人の桃が待つ施設に挑むのだから、一人一人の役割がそのまま生死に直結する。改めて、無謀ともいえる作戦だと感じた。それでも誰一人として迷いを見せず、淡々と準備を進めていく鬼國隊の姿からは、これまでいくつもの拠点を襲ってきた経験と、仲間を失ってきた重みの両方が伝わってくる。暗い通路を進む静かな導入が、これから始まる戦いの激しさを予感させた。

乙原の能力、共有

完全サポートを担当する乙原は、仲間たちにいきなり自分の血を飲ませる。驚く矢颪たちの頭の中に、乙原の声が響く。「これが僕の能力」、「共有」。「僕の血を飲んだ奴は離れてても脳内で会話できる」。さらに「僕にはみんなの位置や身体精神状態もわかる」という。

分散して戦う鬼國隊にとって、この能力はまさに命綱だ。矢颪をいきなりボロクソに呼ぶ乙原の口の悪さには笑ってしまったが、仲間の状態を常に把握しているという意味では、誰よりも全員を見守っている存在でもある。「各自侵入したフロアの桃を片付けろ」、「囚われた鬼は救助する」という号令とともに、それぞれが持ち場へ散っていく。自分の意思で会話を切ることはできても、乙原からの接続は切れないという説明も面白い。仲間を信じて分かれて戦う作戦を、裏から支える仕組みがしっかり用意されているのが、鬼國隊という集団のしたたかさだと思う。

▼ ネットの反応

海月の血蝕解放はやっぱりクラゲか
相手の上半身を包んで窒息させる技っぽい
白のクラゲというからには
ほかの色もありそうだな
#桃源暗鬼

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4階では、海月の血蝕解放が早くも炸裂する。白いクラゲが桃の隊員たちにまとわりつき、あっという間に動きを封じていく。等々力が通信で、巳代のつくる白のクラゲは強い粘着性を持っていると説明するのも頼もしい。海月の技が派手で、かつ容赦のないものだと分かる場面だった。美しいクラゲの見た目と、相手を確実に仕留める凶悪さの落差が、鬼國隊という集団の怖さをよく表している。

4階、矢颪の戸惑い

ただの飯係

次の部屋で矢颪が見つけたのは、怯えた様子の桃たちだった。「オレらは能力低くて ここでメシ作ってるだけだ」。命乞いをする彼らは、「俺は桃太郎機関に入ったばっかなんだ」、「鬼を殺したことはない」と訴える。ところが、等々力はためらわずに彼らを手にかけてしまう。

矢颪が「こいつ本当にただの飯係だったんじゃねえか」と言うと、返ってきたのは「それがどうした」、「桃太郎である限り殺しの対象に変わりないさ」という言葉だった。鬼國隊の目的を考えれば筋は通っている。それでも、戦う力のない相手を前にした矢颪の戸惑いは、視聴者の戸惑いでもあったと思う。

これまで粋がってきた矢颪が、ここで一気にしおらしくなってしまうのが印象的だった。口では強がっていても、根っこはまっすぐで、どこか甘さが残っている。前の話で、仲間からずば抜けてピュアだと言われていたのが、こういう形で表れたのだろう。等々力の覚悟の重さと、矢颪の迷いの対比がこの回の軸になっている。羅刹学園で過ごしてきた矢颪にとって、敵であっても戦う力のない相手を一方的に殺すことには抵抗があるのだろう。鬼國隊のやり方に完全には染まりきれない矢颪が、この先どんな答えを出すのか。その迷いこそが、矢颪というキャラクターの人間らしさなのだと感じた。

不破の血と、鳴り響く警報

各階の扉の前に、仲間たちが次々と到着する。2階では、「不破の血が触れたところは溶けていく」という能力で扉に穴を開け、一斉に突破。ところが侵入と同時に警報が鳴り響き、「侵入者の可能性あり」のアナウンスが流れる。いよいよ研究所全体が鬼國隊の存在に気づき始める。静かに進んでいた潜入が、ここから一気に乱戦へと変わっていく。その切り替わりの緊張感が、画面越しにもひしひしと伝わってきた。

一方、研究所の所長は、緊急事態の報告を受けても「こっちは楽しいおままごとの最中なんだよ」と取り合わない。心臓や目玉を家族に見立てて遊んでいる姿は、ただただ不気味だ。研究所がどれくらい壊れても平気かと聞かれて、「最上階と屋上が無事なら何でも」と答えるあたりにも、命を何とも思っていない冷たさがにじんでいた。前の話で描かれた、鬼をさらって研究に使うという研究所のやり方を思い出すと、この所長の無邪気さがいっそう恐ろしく見えてくる。表情豊かに遊んでいるのに、目だけが笑っていないような不気味さがあった。

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よく放送できたな
#桃源暗鬼

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鬼國隊の前に、わらわらと桃の隊員たちが現れる。「各自桃の殲滅、鬼の救助に当たれ!」、「そしてもう一つ」、「死ぬな!」。短い号令の中に、仲間を失いたくないという思いが込められていて、熱くなった。殲滅という激しい言葉と並べて、最後に死ぬなと付け加える。仲間を何人も失ってきた鬼國隊だからこそ、この一言には特別な重みがある。冷徹に見える鬼國隊の、仲間への思いの深さがにじむ号令だった。

1階、慎重すぎる桃林隊長

蛭沼と鳥飼、ヒルとの約束

1階の蛭沼と鳥飼は、ヒルを使った罠で追っ手を足止めする。ヒルは毒を分泌していて、「トンネルを抜けた先はあの世だ」。蛭沼は体内に飼うヒルに自分の血を与え、そのヒルを媒体に血を操る。毒以外にも、さまざまな性質を持つヒルがいるのだという。

調査の時間を稼いだ二人は、使われていない研究室で手がかりを探し始める。ヒルたちに協力を頼む蛭沼は、「この子たちには本当に悪いと思っています」、「こんな戦いの人生に付き合わせてしまって」と打ち明ける。「だから約束しているんです」。その約束の中身が明かされる前に敵襲がやってくるのが、なんとももどかしかった。蛭沼と鳥飼の関係の良さが伝わってくる、穏やかな場面だった。ヒルの言葉が分かるのかと聞く鳥飼に、言葉は分からないけれど表情は分かると答える蛭沼。戦いの道具としてではなく、仲間としてヒルと向き合っている蛭沼の優しさが、この短いやりとりに詰まっていた。

慎重な行動こそ最良の結果を生む

手がかりになりそうなUSBを見つけた直後、二人は爆発に巻き込まれる。倒れた二人を前にしても、現れた桃の隊長は「まだ油断するな!」と部下を制する。「体調に異変を感じたら病院へ」、「青信号でも左右は確認」、「慎重な行動こそ最良の結果を生む」。やけに生活感のある心得に笑ってしまうが、最後の一押しを怠らない姿勢は本物だ。

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天丼は2回まで
#桃源暗鬼

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ところが倒れていたのは、蛭沼がとっさにヒルで作った分身だった。「とっさにヒルで俺らの分身作るなんてさすがです」と喜ぶ鳥飼。しかし相手も同じく分身で手の内を探っていたと分かり、一筋縄ではいかない相手だと思い知らされる。鳥飼は隊長と、蛭沼は副隊長と戦うことになり、二人は離れ離れになってしまう。生きて会いましょうと言葉を交わして別れる二人の姿に、この戦いが決して楽なものではないことを改めて感じさせられた。

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慎重な男
#TOUGENANKI
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何もない部屋と、超レアなブタさん

鳥飼が引き込まれたのは、桃林隊長の部屋だった。「棚を置いたら倒れるかもしれない」、「ベッドを置いたら寝過ごすかもしれん」。「俺は慎重な男でな」、もしかしたらを想定したら「何もない部屋になっていた」。しかしそれでは危機感が薄れるからと、所長に頼んで部屋を改造してもらったのだという。

▼ ネットの反応

慎重だから何も無い部屋って
その前に部屋中のキモい顔には何も思わないのかお前
#桃源暗鬼

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壁一面に不気味な顔が並ぶ部屋の中を、高級車や自転車、そして超レアなブタさんが走り抜けていく。慎重な男が作った部屋のはずなのに、やっていることはどう見てもふざけている。しかも自分で作った仕掛けに自分がひかれて、「いつだって慣れが油断を生む」と反省する始末。鳥飼が「なんだこのアホは調子狂う」と頭を抱えるのも当然だ。

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すごい部屋 ww
#TOUGENANKI
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それでも、桃林隊長の強さは本物だった。狙いを定めずに光線を乱発する攻撃は、一つ一つは大したダメージではなくても、確実に鳥飼を追い詰めていく。「アホのくせして」、「死ぬほど強いじゃねえか」。笑える場面と緊張感のある戦闘を一人のキャラクターで両立させているのが見事だった。慎重すぎて空回りしているように見えて、実はすべてを想定したうえで動いている。ふざけた部屋も、相手の調子を狂わせるための仕掛けだと考えると、桃林隊長の慎重さは筋金入りだ。鳥飼がこの相手にどう立ち向かうのか、続きが気になって仕方がない。

第6話のまとめ考察

覚悟の違いが見え始めた鬼國隊

第6話は、研究所という舞台で鬼國隊のそれぞれの戦い方と覚悟が描かれた回だった。仲間の死を背負い、桃である限り容赦しない等々力。その姿に戸惑いながらもついていく矢颪。ヒルに謝りながら戦う蛭沼と、軽口をたたきながらも仲間を信頼する鳥飼。同じ鬼國隊でも、戦う理由や向き合い方は一人ひとり違うのだと感じた。

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大丈夫か? ww
#TOUGENANKI
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一方の桃側も、不気味な所長、慎重すぎるのに強い桃林隊長、そのペースに振り回されながらも冷静な副隊長と、個性的な面々がそろってきた。笑える場面が多かった分、誰も死なずに終わる戦いではないだろうという予感も強くなる。矢颪がこの戦いの中で何を選び、等々力たちとどんな関係を築いていくのか。研究所での戦いの行方を見届けたい。蛭沼が見つけたUSBの中身が何なのか、捕らえられた鬼たちはどこにいるのか、そして最上階には何が待っているのか。謎も緊張感も一気に高まった、シリーズの折り返しにふさわしい回だった。等々力のやり方に戸惑った矢颪が、それでも鬼國隊と肩を並べて戦うのか。それとも自分なりの答えを見つけて別の道を選ぶのか。仲間とは何かを問い続けてきたこのシリーズにとって、研究所での戦いは矢颪自身の試練にもなりそうだ。

アニ
矢颪殿の迷いが見えた回でござった
ラン
ブタさんの部屋に笑った!
キャロ
鳥飼さんたちが心配です。
アニ
研究所の戦いを見届けるでござる

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