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目安箱の中身を毎月楽しみにしているこまろのため、生徒会は野球部の切実な声に向き合う。会長のおごりで出かけた食堂では、会長のいつもの丼がばれたり、照井先輩の意外な好物が見つかったりと大にぎわい。後半では軽音部への相談や体育倉庫での騒動も起きる。こまろと目安箱、照井先輩の秘密、そして体育倉庫での閉じ込め騒動まで、生徒会メンバーの素顔がのぞいた第4話を振り返る。




第4話 目安箱と生徒会の宣伝作戦
第4話は「こまろと目安箱」「照井先輩の秘密」「こうきちゃんと軽音部」「体育倉庫でランデブー」の4本立て。目安箱の中身に一喜一憂するこまろ、食堂でのにぎやかな昼食、意外な一面を見せる照井先輩、そして体育倉庫での閉じ込め騒動と、生徒会メンバーそれぞれの素顔がのぞく回だった。にぎやかな日常の中に、仲間への小さな思いやりが散りばめられた第4話を振り返っていく。
こまろと目安箱
冒頭は生徒会室の目安箱から。「毎月の楽しみ」だと目を輝かせるこまろが箱を開けると、今月はなんと3枚も入っていた。目安箱は会長が今年設置したもので、「私が作ったんですよ」とのこと。設置の理由は「風通しのいい生徒会を作る」という建前と、こまちゃんの「仕事を作るために」という本音。会長の優しさが、こんなところにもにじんでいる。
ところが中身を開けてみると、どれも野球部からの切実な声ばかり。購買のパンが高すぎるという訴えに、最後はレシートまで入っている始末だ。思わず笑ってしまうが、それでもこまろは「せっかくもらった気持ちだから」と、グラウンドを広げる方法まで真剣に考え込む。小さな意見の一つ一つを大切に受け止めようとするこまろのまっすぐさが、なんとも愛らしい。
その姿に応えるように、生徒会も「野球部のためにできることもある」と動き出す。グラウンドを広げることは難しくても、できることから少しずつ。目安箱を設置した会長の思いと、それを毎月楽しみにしているこまろの気持ちが、きれいにつながった場面だった。グラウンドの狭さを象徴するように、飛んできたボールがお腹に吸い込まれるオチまでついて、最後まで笑わせてくれる。
目安箱はまだ設置されたばかりで、普段は1枚入っているかどうか。それでもこまろは毎月ふたを開けるのを楽しみにしている。3枚という数字は、ほかの人から見ればささやかなものかもしれないが、こまろにとっては大きな出来事なのだ。小さなことで心から喜べるこまろの素直さに、見ているこちらまで温かい気持ちになった。会長がこまろのために仕事を用意したという理由も、この場面を見ると納得がいく。
短い動画とコント
目安箱をもっと周知するため、尾鳥は「今のトレンドは短い動画」だと力説する。人気のタレントと軽快な曲を使って簡潔に作るのがいいと言いながら、出演料まで請求してくるあたりはさすがの尾鳥だ。すかさず入る「人気タレントお前」というツッコミも冴えわたる。
さらに「お笑い好きなんです」という意外な告白から、相談室コントの案まで飛び出す。笑いは印象に残るから広告にもいいという理屈はもっともなのに、始まったコントはどこかずれていて、最後は「一旦コントから離れましょう」と仕切り直し。真面目な話し合いがいつの間にか脱線していく生徒会のゆるさが、この作品の居心地のよさにつながっている。
文字なんて一行も読みたくないという今どきの感覚と、掲示板に告知を貼ろうとするアナログな発想のぶつかり合いも面白い。尾鳥の言うことは図々しいのに妙に説得力があり、思わず納得しかけてしまう。生徒会のメンバーは誰もがくせの強い面々だが、こうしてそれぞれの得意分野を持ち寄って一つの課題に取り組む姿は、ちゃんと仲間らしく見えた。
食堂と照井先輩の秘密
会長のおごり
急ぎの仕事を手伝ってくれたお礼に、会長は「昼食まだだろ」と梅たちを食堂に誘う。食堂では会長がほかの生徒から次々に声をかけられ、その人気ぶりがよく分かる。「どれでも好きなの選んでいいぞ」と言われて選ばれたのは、つつましいメニュー。「これ食べたくてお金貯めてた」という一言に、周りがそろって驚くのもおかしかった。
会長自身が選んだのは「夏野菜定食」。運動をしているのに「さっぱりした」献立だと梅に言われ、今は野菜がおいしい季節だからとごまかすが、食堂の人にいつもの「肉マシマシ丼」のことをあっさり明かされてしまう。結局ご飯を大盛りにされた会長の照れくさそうな姿は、この回で一番かわいらしい場面の一つだった。梅の前では少しでも控えめに見せたい、という乙女心が透けて見える。
生徒会長としては誰からも頼られる存在なのに、好きな相手の前では食べるものひとつにも気をつかってしまう。会長のそんな一面は、第1話から描かれてきたむっつりな性格とはまた違う、ごく普通の高校生らしいかわいらしさだった。完璧に見える人ほど小さなところでつまずく、というギャップが、会長というキャラクターの大きな魅力になっている。
夏野菜だけでは配分が難しいとこぼす会長に、梅は「おしんこ持ってきてますよ」と自家製の「ぬか漬け」を差し出す。最近タッパーで漬けるのを試しているという梅の生活力の高さにも感心してしまう。旗付きのミニオムライスを前に目を輝かせるこまろ、みんながおいしそうに食べる様子を見て満たされた気持ちになる会長。おごったはずの会長が一番うれしそうなのが、なんとも会長らしい。
照井先輩の秘密
食事の席では「一緒に食べたかった」と、部活で忙しい照井先輩を気にかける声も上がる。休み時間まで仕事をしている照井先輩は、普段どんな食事をしているのだろう。そう話していた矢先、食堂の隅に隠れるようにして座る照井先輩の姿が見つかる。目の前にあるのは、期間限定の珍味を盛り合わせた丼だった。
いつも冷静で怖いほどきっちりしている照井先輩が、人目を忍んで珍味の丼を幸せそうに頬張っている。そのギャップに、生徒会のみんなも思わず声をかけそびれてしまう。「ストレス解消が必要」なのだろうと納得するしかない梅たちの姿に笑いつつ、照井先輩のことが一段と好きになった。照井の「新たな一面を知った」みんなと同じように、視聴者もまた照井先輩の新しい魅力に気づかされたはずだ。
照井先輩はこれまで、部費の査定で容赦なく予算を削る厳しい会計として描かれてきた。その一方で、初めての後輩である梅を気にかける優しさや、生き物が好きだという意外な一面も少しずつ明かされている。今回の珍味の丼は、そんな照井先輩の人間らしさをさらに深める出来事だった。忙しい毎日の中で、自分だけのささやかな楽しみを大事にしている姿には、親しみを感じずにはいられない。
第4話のまとめ考察
軽音部への相談
後半は、茶道部(英国式)からの「隣の軽音部がうるさい」という相談から始まる。ただの騒音ではなく、どうも様子がおかしいという訴えを受けて、梅は一人で軽音部の部室へ向かうことに。そこで出会ったのは、「澄んだ歌声」で弾き語りをする先輩の姿だった。思わず「かっけえ」と見とれてしまう梅の素直さがいい。
ところが、そのかっこいい場面は、梅が入ってきたことに気づいたうえでの演出だったとばらされてしまう。「泳がせてよかった」と開き直る先輩たちに振り回されながらも、梅は「弾き語ってる先輩は本当にかっこよかった」と正直に伝える。騒音の件はうやむやのまま、梅がたまに見回りを兼ねて「ギターを教わりに来る」という形で落ち着いた。誰かの良いところを素直に認められる梅の人柄が、こうして新しいつながりを生んでいくのだと思う。
生徒会に入ったばかりの頃の梅は、内申点のために仕方なく役員を引き受けた立場だった。それが今では、ほかの部の相談に一人で足を運び、相手の良いところを見つけて素直に伝えられるようになっている。少しずつ生徒会の仕事に自分なりの意味を見いだしていく梅の変化が、こうした何気ないエピソードからも伝わってくる。
体育倉庫に閉じ込められて
日直の片付けを任された梅とこまろは、体育倉庫に閉じ込められてしまう。このドアは閉め切ると「中から開かない」という困った作りで、梅も「お約束展開」だと頭を抱える。二人で力いっぱい引っ張ってもびくともせず、梅は「肩車するから」こまろだけでも窓から逃げてくれと提案する。自分のことは後回しにするあたりに、梅の優しさがよく表れていた。
窮地に駆けつけたのは尾鳥だった。「簡単な推理だよ」と得意げに語るが、実は「カメラを仕込んでた」だけというオチにあきれてしまう。それでも結局は尾鳥がいたからこそ二人は助かったのだから、憎めない。変な噂は広まったものの、二人はなんとか無事に倉庫を出られた。最後までテンポよく笑わせてくれるエピソードだった。
親睦合宿の行き先
ラストは平塚先生が持ち込んだ、毎年恒例の生徒会の「親睦合宿」の話題。生徒会室で居眠りしていた梅が行き先に温泉を挙げると、「お前ほんと風呂好きな」とからかわれる。こまろも「私も行ってみたい」と乗り気で、お湯は「体軽くなるから好き」だという。こうして行き先は温泉に決まった。生徒の希望で温泉旅行が決まってしまうあたり、この学校ののびやかさがよく表れている。
平塚先生は最後に「若さゆえの過ち」に気をつけろと余計な一言を残していき、会長は「漫画の読みすぎです」と言い返しながらも、「蒸気機関車」のようになるほど真っ赤になってしまう。むっつりな会長らしい反応に、思わず笑ってしまった。
振り返ってみると、第4話は生徒会のメンバーが互いを少しずつ知っていく回だった。目安箱を楽しみにするこまろの気持ちを汲んだ会長、照井先輩の意外な好物、軽音部の先輩たちとの新しいつながり、そして閉じ込められたこまろを助けようとする梅。どの話も笑いが中心でありながら、根っこには仲間への思いやりがある。きわどいネタが多い作品ではあるが、こうした温かさがあるからこそ、毎週見ていて心地よいのだと思う。
EDの映像が新しくなったことも、ファンの間で話題になっていた。四季を巡りながら生徒会のメンバーが一緒に過ごす映像は、まるで青春ものの作品のようにさわやかだ。本編のにぎやかさとのギャップも含めて、この作品の魅力がよく出ている。行き先が温泉に決まった親睦合宿で、生徒会のメンバーがどんな素顔を見せてくれるのか楽しみにしたい。




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