『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手 SF

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」は、タイムカプセルのビデオテープから、12年前のマイキーの本心が明かされる回だった。救うなと言われたタケミチは、それでも約束を破る道を選ぶ。黒い衝動と仲間との決別、約束を破って会いに行くタケミチ、そしてマイキーが初めて口にした一言まで、場面ごとに振り返っていく。

アニ
東リベ第54話でござる
ラン
マイキーのビデオレターだよ!
キャロ
黒い衝動の正体が気になりますね。
アニ
タケミチ殿の決意に注目でござる

第54話 タイムカプセルのビデオテープ

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」は、タイムカプセルに紛れ込んでいたビデオテープから、12年前のマイキーの本心が明かされる回だった。黒い衝動、仲間との決別、そしてタケミチへの最後の言葉。それでもタケミチは、マイキーのもとへ向かう。場面ごとに振り返っていく。

佐野家のホームビデオ

見覚えのないビデオテープを、ビデオ一体型のブラウン管テレビで再生するタケミチ。映し出されたのは、幼いマイキーがハイキックで瓶の蓋を取る、佐野家のホームビデオだった。真一郎やエマの声も聞こえる、懐かしくて温かい映像。なぜ自分のタイムカプセルにこんなものが、と戸惑うタケミチの前で、画面が切り替わる。

「12年後のタケミッチ」。手紙ではああ言ったけど、お前だけに伝えたいことがある。それは、タケミチ宛てのビデオレターだった。家族の思い出の映像から、マイキーの告白へと切り替わる演出が、これから語られることの重さを際立たせていた。

前回、タイムカプセルの手紙で、マイキーは仲間一人一人の未来を言い当て、必要なものを探す旅をしろと書いていた。その手紙の明るさの裏に、こんな告白が隠されていたことを思うと胸が痛む。手紙では語れなかった本音を、マイキーはタケミチにだけ託していた。

黒い衝動

「もう一人の俺みたいなものがある」。黒い衝動。「自分ではどうすることもできない」。そいつに駆られると、自分が自分でなくなってしまう。お前も見たことがある、と言われて、タケミチは思い出す。あのまま場地が止めなければ、あの日マイキーは一虎を殺していた。

▼ ネットの反応

『#東京リベンジャーズ』第54話、マイキーの中の”黒い衝動”。”殺意の波動”みたいなものかしら。闇堕ち別人格。何か生まれる要因があったはず。どうせどうにかしようとするんだろ。3日後に結婚式を控えてても。助けに行くよ何度でも。弱っちいくせに強くて。暗黒の12年を取り返しに。DIVE!#三天戦争編

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像1
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像2
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像3
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像4

元のツイートを見る

その衝動を抑えてくれたのは、多分、真一郎やエマ、そして場地だった。でも、みんないなくなってしまった。「12年後の自分が怖い」、周りを不幸にしているに違いない。だから東京卍會のみんなとは決別する。「巻き込みたくないんだ」。マイキーが仲間から離れた理由が、ようやく本人の言葉で語られた。

仲間を失ったからおかしくなったのではなく、もともと抱えていた衝動を、仲間たちがずっと抑えてくれていた。その事実は、これまでの物語の見え方を大きく変える。真一郎の死も、エマの死も、場地の死も、マイキーにとっては自分を止めてくれる存在が一人ずつ消えていくことだったのだ。

幸せになれ

約束してくれ、お前も12年後の俺に近寄るな。「また過去に戻って」、「俺を救おうなんて思うな」。「俺は自分でこの道を選んだ」。もうお前とは二度と会うことはない。だから最後に言っておく。「幸せになれ」。

そう言って笑うマイキーの笑顔が、あまりにも切ない。何かがあったわけでも、誰かのせいでもない。マイキーの中の黒い衝動のせいで、もうどうにもならないのか。救うことを拒む相手から託された「幸せになれ」という言葉が、タケミチの心に重くのしかかる。

マイキーは、自分が周りを不幸にすると分かっていたからこそ、タケミチにだけは幸せになってほしかったのだろう。ヒナとの結婚を控えたタケミチにとって、この言葉は祝福であると同時に、もう関わるなという別れの言葉でもあった。

約束を破る決意

もう梵天とは関わらない

梵天の尻尾をつかんだと電話してきた一虎に、タケミチはもういいんです、と告げる。もう梵天とは関わらない、それがマイキーの望みだから。ヒナのウエディングドレスの試着に付き添い、美しい花嫁姿に見とれながら、幸せだなと思った瞬間、マイキーの言葉がよみがえる。

▼ ネットの反応

きれい
#toman_anime #東リベ #三天戦争編
『#東京リベンジャーズ』三天戦争編

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像5
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像6
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像7

元のツイートを見る

幸せになれ。くじけそうなとき、自分が自分でなくなりそうなとき、俺を叱ってくれ、タケミッチ。兄貴のように。いつでもそうだった。かつてのマイキーの言葉と、ビデオの言葉が重なる。そしてタケミチは決める。「マイキー君ごめん」、「約束守れないや」。

叱ってくれと頼んだのはマイキー自身だった。だからこそ、近寄るなという約束を守ることは、マイキーを一人にすることでもある。幸せの絶頂にいるはずの瞬間に、タケミチが選んだのは約束を破ることだった。幸せになれという言葉に従うのではなく、マイキーと一緒に幸せになる道を探そうとする決意が、とてもタケミチらしい。

3日後の結婚式

一虎が突き止めてくれた梵天のアジトを回っても、マイキーにつながる情報は一つも出てこない。正面から行きすぎだ、これ以上不用意に嗅ぎ回れば本当に命を落とす、と一虎は止める。「お前は3日後に結婚式を控えてんだぞ」。何かあったら、みんなに会わせる顔がなくなる。

それでもタケミチは諦めない。昔のたまり場に今さら梵天のメンバーがいるわけがない、と思いながらも足を運ぶ。もう会えないのか、そんなの寂しすぎるじゃないか。結婚を目前にしても、仲間を見捨てられないのがタケミチという主人公なのだと、改めて思わされた。どれだけ止められても、最後には自分の足で動いてしまう。その危うさこそが、これまで何度も未来を変えてきた原動力でもある。

一虎の心配はもっともで、結婚式を3日後に控えた男が梵天のアジトを嗅ぎ回るのは、どう考えても無謀だ。それでも一虎がタケミチを見捨てずに付き合ってきたのは、彼もまたマイキーを放っておけないからだろう。タケミチの無謀さを止めながらも、その気持ちを理解している一虎の存在が、この場面に温かさを加えていた。

マイキーとの再会

幸せそうじゃないのは君だけだ

結婚式の招待状を渡したかった、マイキーにどうしても来てほしくて。みんな元気にしています、12年前に約束してくれたとおり、ヒナもみんなも幸せそうです。そう語ったうえで、タケミチは言う。「幸せそうじゃないのは君だけだ」。黒い衝動とは何なのか。マイキーの人生が狂ったのは、稀咲や真一郎、エマの死が原因だとばかり思っていた。でも違った。

▼ ネットの反応

これは神回
原作で読んだ時はアツい!だったけど、アニメではそれに迫力がプラスされてて、最高だった(泣いた)
#東リベ #三天戦争編 #toman_anime

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像8
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像9
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像10
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像11

元のツイートを見る

直人と握手しても、もう過去には戻れない。きっとヒナを救いたいという願いが叶ったから。「君のおかげです」。言わなくても分かる、今までの未来とまったく違うから。君がみんなを守ってくれた。だから今度は俺が君を救う番だ、と。救われた側が、救う側に回る。タケミチのまっすぐな思いが、ここで初めてマイキーに直接ぶつけられた。殺すぞと凄むマイキーに一歩も引かず、招待状を差し出すタケミチの姿には、もはや以前の気弱さはない。

会いたくなかった

会いたくなかった、こうするしかなくなるから。マイキーの言葉とともに、タケミチは撃たれてしまう。それでもタケミチは、助けに行くよ、「何度だって助けに行くよ」とつぶやく。君のため、何度でも。屋上の縁に立ったマイキーは、ここで全部を終わらせると身を投げようとする。

その傍らには、頂点の眺めはどうだと語りかける、かつての仲間たちの姿が見える。夜の街を見下ろす屋上で、マイキーの表情はどこか穏やかですらあった。みんなを守ってくれたんだよな、分かってるぜ。マイキーを迎えに来たかのような幻が、静かで美しく、だからこそとても恐ろしかった。

頂点の眺めを見せて終わらせたい、というのは、かつてマイキーが語っていた願いでもある。辛いときほど、頂点のときに終わらせたい。その言葉が、最悪の形で実現しようとしている。マイキーを止めてくれた人たちが、今は彼を向こう側へ誘うかのように立っているのが、何より悲しい。

第54話のまとめ考察

助けてくれ

飛び降りたマイキーの手をつかんだのは、撃たれたタケミチだった。「君を死なせない」。お前、俺のせいで死ぬんだぞ、と言うマイキーに、もう時間がないんです、と手を離さないタケミチ。「もう全部 終わらしたいんだ」と漏らすマイキーに、ほら後悔してる、と返す。絶対助けるから、何度でも過去に戻って、戻れなくても、何度でも。

▼ ネットの反応

マイキー !
#toman_anime #東リベ #三天戦争編
『#東京リベンジャーズ』三天戦争編

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像12
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像13
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像14
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像15

元のツイートを見る

気がついたらお前を撃っていた、こんな結果にしたくなかった、俺をもう楽にさせてくれ。そう言うマイキーに、タケミチは叫ぶ。あんたはいつもそうだ、「なんでもかんでも一人で背負いやがって」。「一度でいい」、「助けてくださいって言えよ」。「お前を絶対助けてやる」、万次郎。

▼ ネットの反応

#toman_anime #東リベ #三天戦争編
『#東京リベンジャーズ』三天戦争編

『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像16
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像17
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像18
『東京リベンジャーズ【三天戦争編】』第54話「Give me a hand」感想|握った手反応画像19

元のツイートを見る

そして、ずっと誰にも頼らなかったマイキーが、初めて口にする。「助けてくれ」。その瞬間、握った手がトリガーとなり、タケミチは再びタイムリープする。たどり着いたのは12年前ではなく、10年前の2008年。「俺高校生になってる」という驚きで、第54話は幕を閉じる。

第54話は、救うなと言い続けたマイキーが、ついに助けてくれと言う回だった。黒い衝動を抱え、仲間を巻き込まないために一人で背負い込んできたマイキー。その頑なさを、タケミチは命を懸けてこじ開けた。助けてくださいと言えという叫びは、強さゆえに誰にも頼れなかったマイキーへの、いちばんの救いの言葉だったのだと思う。「助けてくれ」という一言が、新しいタイムリープの扉を開く構成に、思わず鳥肌が立った。副題の「Give me a hand」は、まさにこの一言と、差し伸べられた手そのものを指していたのだろう。

撃たれてもなお手を離さないタケミチの姿は、これまで何度もタイムリープを繰り返し、仲間のために傷ついてきた彼の集大成のようでもあった。弱っちいくせに強い、と言われ続けてきたタケミチが、最強のマイキーを救う側に立つ。弱さを知る者だからこそ差し伸べられる手がある、と感じさせる場面だった。

直人との握手ではもう過去に戻れなかったのに、マイキーとの握手でタイムリープが起きる。トリガーが直人からマイキーへと移ったことは、タケミチが救うべき相手が変わったことを示している。高校生となった2008年で、タケミチはマイキーの黒い衝動とどう向き合うのか。新たな戦いの始まりを見届けたい。今度の過去は、これまでとはまったく違う意味を持つことになりそうだ。救われることを受け入れたマイキーと、救うと決めたタケミチ。二人の物語がここからどう動くのか、まったく目が離せない。

アニ
助けてくれの一言に震えたでござる
ラン
タケミチ、かっこよすぎでしょ!
キャロ
2008年での戦いが気になります。
アニ
マイキー殿の救いを見届けるでござる

コメント