『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意 学園

この記事の作品:

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」は、4人で遊んだ同じ一日を、美姫、湊、桃香の三つの視点でたどる回だった。どうもしないことを選んだ小雪の答え、人の感情ばかり気にしてきた湊の過去、そしてちゃんと恋がしたい桃香が見抜いた湊の心の鍵まで、穏やかな一日の下でそれぞれの想いが少しずつ動いていく様子を、三人それぞれの場面ごとに丁寧に振り返っていく。

アニ
氷の城壁第19話でござる
ラン
今回は3人の視点で見る回だよ!
キャロ
同じ一日でも見え方が全然違いましたね。
アニ
一人ずつ見ていくでござる

第19話「変遷」同じ一日を三つの視点で

4人の関係は変わらない

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」は、アミューズメント施設に遊びに来た4人の一日を、美姫、湊、桃香の三つの視点から順番にたどっていく回だった。陽太の気持ち、小雪の気持ち、そして湊に彼女ができたこと。ここ数か月でいろいろなことがあったのに、4人はボウリングやゲームで笑い合い、「全然、普通に友達してる」。その穏やかさの下で、それぞれの心の中では別々の変化が起きていた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 #korinojoheki
氷の城壁 第19話(2期5話)「変遷」感想‼️

「美姫の場合」「湊の場合」「桃香の場合」
同じ1日を3人の目線でたどる回

こゆんへの心配が晴れた美姫、でも〈何で? 何で そうなった?〉と自分の気持ちにも気付きかける…

湊の場合は、たくさんの鍵と、鎖と南京錠で閉ざされた心の扉
自分を押し殺してきた過去からの〈今の このバランスが 崩れなくてよかった〉が苦しい…

人の内側が見えてしまう桃香は〈この人 フラれちゃうんじゃない〉
〈自分からフレない 自分から人を拒絶できない〉〈悪者になるのが怖いんだ〉
それでも「私は フラないからね」、ラストの〈絶対 放してあげない〉にゾクッ

"氷の城壁"とは何かが見えた「変遷」の回だった

#氷の城壁2期 #Rampartsofice
#Anime #秋アニメ

@korinojoheki_pr @ramparts_ice
@anna_nagase

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像1
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像2
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像3

元のツイートを見る

同じ場面が視点を変えるたびに違う意味を帯びていく構成が、とても見応えがあった。誰かにとっての安心が、別の誰かにとっての不安になっている。その重なり方を、一人ずつ振り返っていきたい。

美姫の場合

びっくりするくらい全然大丈夫そう

最初は美姫の視点から。ボウリングでは強烈な一投に腕力お化けと声が上がり、普段腕力は使わないという言い訳に突っ込みが入る。小雪と湊の関係がどうなるのか気が気でない美姫は、小雪が落ち込んでいないかとずっと様子をうかがっていた。ところが当の小雪は、驚くほど自然に笑っている。友達としか思われていないと分かったから、気持ちを戻せるうちに切り替えるという言葉も聞こえてきて、美姫は二人にとってはこれでよかったのかもしれないと思い直す。

それでも小雪の顔をのぞき込んでしまう美姫に、「ミキ、露骨に気にしすぎ」と声がかかる。違うと慌てる美姫がかわいらしく、心配性な幼なじみの姿がよく出ていた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19
こゆん達4人の友達としての関係は何も変わらない。
美姫はこゆんを気遣うがこゆんは吹っ切れてはいないものの自分なりに答えを出していた。恋愛的な好き以前に友達的な好きを大切にする。
湊は家族の関係が人格や恋愛に影響した。桃香は湊の心の鍵に気付いたがやっぱり重い
#korinojoheki

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像4
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像5

元のツイートを見る

どっちも私にとって大切

帰り道、美姫は思い切って、本当に無理していないのかと小雪に尋ねる。返ってきた答えは、全然吹っ切れていないというものだった。湊が桃香と付き合って、選択肢が友達しかなくなったら、むしろ前よりも自分の気持ちをはっきり自覚してしまった。一人では気持ちを処理できず月子に相談し、自分なりに考えた末に「それでどうもしないことにした」のだという。

付き合っている二人の邪魔はしない。けれど、自分の気持ちはちゃんと理解して持っておく。「友達的な好きと恋愛的な好き」、どちらかを選んだらもう片方が消えるわけではなく、「どっちも私にとって大切って思うから」。たまに悲しくなることはあっても、「それでも不幸ではないなって」と言える小雪の言葉に、静かな強さを感じた。

▼ ネットの反応

19話目
こゆんが選択した何もしないは陽太と同じ道を辿っているのか。
気持ちを抑え込めば抑え込むほど、気持ちの意識が強くなっていっていつか爆発しそう。
湊がこれまで付き合った女性はお互いに触れ合いたいという気持ちがあっても湊からは触れあうことがなかったからフラれてきたと思う
#氷の城壁

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像6
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像7
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像8
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像9

元のツイートを見る

小雪が口にした、陽太もこんな気持ちだったのかなという一言も印象に残る。かつて自分に向けられていた気持ちを、今度は自分が抱える側になって初めて分かることがある。何もしないという選択は逃げではなく、気持ちと向き合ったうえで出した答えなのだと伝わってきた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁
19話見た!恋愛の好きも友達の好きも手放さない、現状維持を選んだこゆん!心の余裕ができたよな〜
それに対して桃香や湊は息苦しさが残ってるよな
桃香は彼女になってもこゆんがいて不安になる気持ち…桃香の過去は普通に辛いよな、こっちは理解できる悩みだな
湊に関しては正直理解ができない…話しかけづらそうな人とも話したりはまだわかるが、好きな人がいるのにその他の人の好意を断れないとか…嫌われるのが怖いとかでもないんだよな?
湊に対してのモヤモヤが晴れるんだろうか?
このままだと桃香もこゆんも可哀想だけどな

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像10
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像11
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像12
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像13

元のツイートを見る

私が知らない間に

美姫は、てっきり今相談される流れだと思っていた。けれど小雪はすでに月子に相談を済ませ、自分の中で結論まで出している。もともと小雪が自分から美姫に相談することは少なかったと気づき、ちょっと悲しいとこぼす美姫。小雪が照れながら、ずっと一緒にいるからこそ真面目な相談ほどためらってしまうと打ち明けるやり取りは、幼なじみならではの温度があった。

さらに小雪は、この前五十嵐と公園でアイスを食べたと、さらりと言ってのける。いきなりの情報に美姫が固まってしまうのも無理はない。「私が知らない間にコユンは少しずつ強くなっていた」という美姫のモノローグには、うれしさと少しの寂しさが同居していた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19話

三者三様の近況報告

時々
こゆんってさぁ
恐ろしい子化して
安曇姉を白目にさせるよね!

嗚呼
雨宮君…

兄姉のお下がりの玩具で
ドールハウスに恐竜と猫入れて
遊んでたのね

そんな彼の
本質を見抜いた栗木さん

個人的には
最近株爆大天井の
熱川妹と安曇弟の
甘いの欲しいわw

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像14
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像15
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像16

元のツイートを見る

そして美姫の頭に、小雪の「友達も恋愛も」という言葉と一緒に、かつてかけられた「俺にとってミキはミキだよ」という言葉がよみがえる。違う違うと必死に打ち消す美姫の姿に、彼女自身の心にも何かが芽生え始めているのが見えて、思わず頬がゆるんだ。

湊の場合

目の前にいる人が今どういう感情なのか

続いては湊の視点。幼い頃の湊の家は、兄と姉がいつもぶつかり合っていた。昔から、自分自身がどう思っているかよりも、目の前にいる人が今どういう感情なのかを考えていることの方が多かったという湊。家族からかけられる「ミナトだけはおとなしくて助かるわ」という言葉は、湊にとってほめ言葉であると同時に、役割を決められてしまう言葉でもあったように思う。

家を出てまで進みたい学校があった兄は、親と激しく言い争い、家族の中で浮いた存在になっていく。感情的になってまで通したい気持ちとは何なのか、幼い湊には分からなかった。それでも家を出ていく日、兄は「あの家で俺の味方はお前だけだったよ」と湊に告げる。行かないでとすがり、泣いてしまう湊に、「なんでお前が泣くの」と笑う兄。湊の優しさの原点が、ここにあった。

▼ ネットの反応

氷の城壁 19話
なんだか無性に切なくなってしまった回。家族の中で嫌われ者だった兄を湊が笑顔にしてあげたり、クラスの中で嫌われ者だった同級生を湊が笑顔にしてあげたり、それだけ周りの人に寄り添いながらも、湊自身を救ってくれる人がいなくて、今も昔も沈んだ顔なのが切ない
#氷の城壁

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像17
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像18
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像19
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像20

元のツイートを見る

放っておけないから

中学時代の湊は、クラスで浮いていた同級生を悪く言ってもいいという空気に、もやもやを抱えていた。誰かを嫌ってもいいと決まった瞬間の空気の変わり方が、どうしても嫌だったのだろう。湊は「一対一で喋ってみると面白いよあいつ」と言い、ゲームのスコアランキングで10位以内に入っていることまで教える。

同級生と付き合ったことを知った友人たちには、もっと上に行けるのにと言われ、なぜあいつを気にかけるのかと聞かれる。湊の答えは「放っておけないから」、そして、もやもやするから。誰かを救っているようで、本当は自分の居心地の悪さを消したかったのかもしれない。その正しさと危うさが、同時に描かれていた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19話
考えさせられるお話すぎた…
デフォルメで物語進む展開好き
こゆんは前より少し明るくなって
少しずつ強くなってったね✨
でも湊くんは「いい人でいたい」から
後悔よりもそういうのが先に出ちゃって
心に鍵かかっちゃうのがなー…
本当はどうしたいんだろう…

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像21
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像22
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像23
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像24

元のツイートを見る

今のこのバランスが崩れなくてよかった

時間はボウリングの日へ戻る。一時期はあんなに避けられていた小雪が、最近はフレンドリーになった。恋愛感情がないと分かったからこその安心感だと湊は受け止める。あのまま突き進んで玉砕していたら、4人でまた遊びに行くことはなかっただろう。「今のこのバランスが崩れなくてよかった」という心の声は、湊なりの安堵だった。

湊は桃香に今誰といるかを報告するため、4人の写真を撮って送る。そばにいた友人からは、お前の彼女になる子はだいたい重いと言われ、さらに「お前が信頼されてないからやぞ」とまで突っ込まれてしまう。湊は分かっていると答え、今度は不安にさせない、ちゃんと付き合うからと心に決める。誠実なはずの決意なのに、どこか危うく聞こえてしまうのがこの作品らしい。

桃香の場合

ちゃんと恋がしたい

最後は桃香の視点。モテていいよねと言われるたびに、桃香の中には言葉にできない理不尽さが積もっていた。一方的に好かれる煩わしさ、勝手に恨まれる不快さ、好意を受け取る側は謙虚でいないと責められること。ほとんど話したこともない相手からの告白も、付き合えば男友達に誇れるからにしか見えず、相手は「自分が見栄を張るための人形にしか見えなくて」と感じてしまう。

▼ ネットの反応

栗木桃香は、これ迄の話では小雪や湊の両想いを知っているにも関わらず横取りするあざとくて嫌な女として描かれてきたけど、桃香にも湊を好きになった正当な理由があって、「ちゃんと恋がしたい」という思いから生じた行動は筋が通っており、人間らしさに溢れる憎めないキャラクターだと思う
#氷の城壁

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像25
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像26

元のツイートを見る

だからこそ桃香の願いはシンプルだった。モテたいのではなく、自分が好きになった人に好きになってもらいたい。「ちゃんと恋がしたい」という言葉には、これまでの桃香の印象をひっくり返すだけの切実さがあった。

▼ ネットの反応

桃香の「変遷」は、先週のこゆん五十嵐の視点による見え方と重なる部分がありましたね
今まではただの面食い策士って感じだったけど、桃香視点で見ると恋愛に悩まされた分、自分の感情に向き合えてるのを見ると、桃香への印象も少し変わった
#氷の城壁

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像27
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像28
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像29
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像30

元のツイートを見る

彼女役の人形じゃなくて

入学したばかりの頃、熱があるのに無理をして登校した桃香は、帰り道で動けなくなってしまう。そこへ声をかけてくれたのが、サッカー部らしき先輩の湊だった。こんなボロボロな日に限ってと嘆きながらも、桃香の心はもう動き出していた。好きな人はいるのか、彼女はいるのか。いないなら私がなりたい。「彼女役の人形じゃなくてちゃんと彼女になりたい」という想いが、あの告白につながっていく。

付き合ううちに気持ちが変わるかもしれない、忘れてくれるかもしれない。そう思って踏み出した恋だったのに、彼女になれたら安心できると思ったのに、付き合ってからずっと、いつ振られるのか、あの人のことが忘れられないと言われるのではないかと考えてしまう。同じ学年で同じクラスの二人が、自分のいない間にさらに仲良くなっていたらどうしよう。その不安の描き方がとてもリアルだった。

▼ ネットの反応

#氷の城壁
脳破壊される桃香ちゃん

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像31
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像32

元のツイートを見る

この人は心の奥に鍵がかかってる

湊は彼氏として完璧に振る舞ってくれる。映画に誘ってくれるし、もやもやすることがあるなら解消したいと向き合ってくれる。けれど、触れたり気持ちを伝えたりするのはいつも桃香の方からだった。「この人は心の奥に鍵がかかってる」。ある程度のところまでは簡単に入れてくれるのに、その先には進めない。

▼ ネットの反応

#氷の城壁
19話お疲れ様でした!
この回はやはり、桃香ちゃんの気持ちも痛いほどわかるんだよな…って、なるー!ほんと、付き合っているはずなのに心乱される感じとかね!うんうん!分かっちゃう辛いよね!

〜主体性ないからこそ、気を遣ってます風にこんなん言うよね…!⚓️ってイラストを添えて〜

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像33

元のツイートを見る

望みを叶えようとしてくれているのに、「次から次へと欲が尽きない」と自分を責める桃香。今までの彼女と別れた原因を尋ねると、湊は基本的に振られてきたと答え、頑張らないといけないのは桃香ではなく自分だと言う。優しい言葉のはずなのに、それが桃香にある確信を抱かせてしまう。

▼ ネットの反応

#氷の城壁
そこで「頑張らないと」ってのが…桃香に自信がない証

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像34
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像35

元のツイートを見る

悪者になるのが怖いんだ

桃香は気づいてしまった。この人は自分から振れない。自分から人を拒絶できない。「悪者になるのが怖いんだ」。湊の優しさの正体を見抜いた桃香が選んだのは、離れることではなかった。「私は振らないからね」と笑いかけ、心の中では絶対に離さないと決める。

湊の弱さを知ったうえで、その弱さにしがみつく。恋が成就しても不安が消えない桃香にとって、それが唯一の安心のよりどころなのだと思うと、怖さと同時に切なさがこみ上げてきた。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 の19話を見た。

悪者になりたくない、他者を拒絶できない、湊の性質に気づいても絶対に手放してあげない桃香の執着…でも、好きな人を想い続け、成就した恋だから不安が拭えなくても失いたくない桃香の気持ちは解るだけに湊の性格的欠陥の隙間に嵌まり受け入れられただけの現状が切ない。

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像36

元のツイートを見る

第19話のまとめ考察

何もしないを選んだ3人

第19話は、小雪、湊、桃香の3人が、外から見ればそろって何もしないという結論にたどり着く回だった。けれど、そこへ至る道のりはまったく違う。小雪は自分の気持ちを抱えたまま友達でいることを選び、湊は今のバランスが崩れないことに安堵し、桃香は湊が自分からは手を離せないと知って、決して振らないことを選んだ。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19話
いや〜面白いっすね!こゆん、湊、桃香それぞれの変遷を経てウニウニ考えた結果、皆が外見上「何もしない」って結論に辿り着くの実に面白いだが過程が違うの視聴者は分かってるのがこれまた面白い。
この薄氷のようなバランスがどう崩れるのか?誰が壊すのか?実に興味あります

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像37

元のツイートを見る

同じ一日を視点を変えて見せることで、笑い合う4人の姿がまったく違う色に見えてくる。小雪の成長がまぶしいほど、湊の優しさの危うさが浮かび上がり、桃香の不安が痛いほど伝わってくる構成が見事だった。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19話
友達としての好きと恋愛の好き…何方も大切な気持
小雪の考えは理解出来るが、桃香に同情しちゃうなぁ
と言うか、交際したなら湊は小雪との間にだけは線を引けよ…と思っちゃう
他方、その弱さや狡さを意図して描いている信頼もあるので、胃が痛いけれど成行きが楽しみだ
#korinojoheki

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像38
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像39
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像40
『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像41

元のツイートを見る

変わっていくもの

副題の「変遷」は、関係が劇的に動くことではなく、それぞれの気持ちの受け止め方が少しずつ移り変わっていくことを指しているように思う。小雪は強くなり、美姫は自分の心に気づき始め、湊は鍵をかけたまま、桃香はその鍵ごと抱きしめようとしている。

▼ ネットの反応

#氷の城壁 19話
第19話「変遷」は、登場人物たちの恋愛感情そのものよりも、その感情とどう向き合い、他者との関係をどう維持しようとするのかを丁寧に描いた回だった。

特に興味深いのは、小雪の変化だ。湊への想いを自覚しながらも、恋愛か友情かという二者択一に囚われず、今ある関係を大切にしようとする。その自然な振る舞いは、かつて他人との接触を恐れていた彼女からは想像しにくいほどの成長を感じさせる。恋愛が成就することだけを成長の証としない点に、本作の人間描写の誠実さがある。

一方、湊の内面が掘り下げられたことで、彼の誰にでも優しい態度が、必ずしも純粋な善意だけから生まれているわけではないことも見えてくる。相手を傷つけたくないという思いの裏には、自分が拒絶されることへの恐怖が潜んでいる。他人の感情には敏感でありながら、自分自身の本心には向き合えない。その矛盾こそが湊という人物の複雑さであり、彼の優しさが時として周囲を傷つけてしまう理由でもある。

そして桃香の不安も、単なる嫉妬として片づけられない。恋人という立場を得てもなお、相手の気持ちを確信できない苦しさがある。湊を手放したくないという執着には、彼女自身の過去や傷つくことへの恐れが反映されており、その切実さが関係の危うさを一層際立たせていた。

また、美姫が小雪の変化に触れることで、自分自身の感情にも変化が生まれる構成が巧みだ。他人を心配する立場にいた人物が、いつの間にか自分の心と向き合う側へ移っていく。こうした感情の連鎖を、劇的な事件ではなく日常の何気ない会話から描き出すところに、本作の魅力がある。

第19話が優れているのは、誰か一人を正しい存在として描かないことだろう。小雪の前進も、湊の曖昧さも、桃香の執着も、それぞれの経験から生まれた感情として理解できる。だからこそ、誰かの成長が必ずしも別の誰かの幸福につながらないという現実が、静かな痛みを伴って伝わってくる。

タイトルの「変遷」が示すのは、単純な恋愛関係の進展ではない。他者との距離を変えるためには、まず自分自身の感情の捉え方が変わらなければならない。 その過程を複数の視点から描き、青春群像劇としての奥行きを改めて感じさせる一話だった。

『氷の城壁 第2期』第19話「変遷」感想|何もしないを選んだ小雪と桃香の決意反応画像42

元のツイートを見る

誰か一人が正しいわけでも、誰か一人が悪いわけでもない。だからこそ、この薄氷のようなバランスがいつか崩れてしまうのではないかと心がざわつく。それぞれの想いがどこへ向かうのか、静かに見守りたい一話だった。

アニ
小雪殿は強くなったでござるな
ラン
桃香の気持ち、わかっちゃうなあ
キャロ
湊さんの心の鍵が気になりますね。
アニ
この先も見守るでござる

関連作品:

コメント