『彼方から』第5話 感想|ガーヤに託された別れと、イザークが隠していた本心

『彼方から』第5話 感想|ガーヤに託された別れと、イザークが隠していた本心 ファンタジー

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村人たちとともに化け物に立ち向かったノリコとイザーク。この世界にやってきた経緯を口にしそうになったノリコは、イザークに怖い顔で止められる。翌日、イザークは旧知の友人ガーヤのもとにノリコを預けて立ち去った。その真意がわからないまま、ノリコは健気に頑張ろうとする。イザークとの別れ、夜明けの襲撃、そしてイザークの本心まで、第5話を振り返る。

アニ
別れの回でござる
ラン
夫婦扱いは笑った
キャロ
ノリコちゃんが健気で泣けました。
アニ
順に見ていくでござる

第5話 旅の終わりと別れ

第5話は、イザークとの旅の中で言葉を覚えていくノリコのモノローグから始まる。「私は暇さえあれば言葉の練習」、「言葉は体中に染み入るように理解できた」。星、月、太陽、動物。自分の世界と同じものを見つけては喜ぶノリコに、イザークが「全然同じじゃない」と返すやり取りがほほえましい。

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第5話:たった一話でたくさんのことが起こりました。可哀想なノリコ、なんて可愛いのに、まるで不幸が彼女を追いかけているみたい:次から次へとことが起こるんです。少なくとも、言語は上達してきました。イザルクは彼女を置いていこうとしますが、彼女が明らかに彼にとってどんどん大切になっているのは明らかです #彼方から

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化け物に襲われた村人たちを逃がすため、イザークは「俺が行く」、「足を止めるな早く行け」と一人で立ち向かう。ノリコの「イザーク強い」という片言の言葉には、彼への信頼がまっすぐに込められていた。

あなたの言い間違い

戦いを終えたイザークをねぎらおうと、ノリコは覚えたての言葉で「ご苦労様でした」と声をかける。ところが続けて口にした呼びかけが、まるで妻が夫を呼ぶような言葉だったからたまらない。村人たちからは「あんたら夫婦だったんか」とからかわれ、「いやーいいもんだね若夫婦は」とまで言われてしまう。「照れているわけではない」と否定するイザークの困り顔も含めて、思わず笑ってしまう場面だった。

「もしかして私何かとんでもない間違いを」と青ざめるノリコの表情もかわいらしい。言葉を覚えるほどに失敗も増えていく。それでも、一生懸命に相手へ気持ちを伝えようとするノリコの姿勢が、この作品の温かさを支えているのだと感じた。

言葉が分からず、身振りと片言でしか気持ちを伝えられなかった序盤を思えば、ノリコの上達ぶりは目を見張るものがある。言い間違いで笑われるのも、言葉が通じるようになってきた証拠だ。イザークの返事も少しずつ増えていて、二人の距離が旅の中で確かに縮まってきたことが伝わってくる。

樹海のことは忘れろ

和やかな空気が一変したのは、村人たちの世間話だった。本来は山向こうの沼地にしか住んでいないはずの化け物が各地で現れていること。「あの樹海の花虫」のこと。そして「目覚めが現れたって言うじゃねえか、その樹海に」という噂。思わず「樹海の花虫」と口を挟んだノリコを、イザークは「喋るな」と鋭く制する。

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間違いではない #kanatakara #彼方から

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あとになってイザークは、ノリコの問いに「間違いではない」と答えたうえで、「だが そのことは決して人には言うな」、「ノリコ 樹海であったことは全て忘れろ」、「前の世界のことも忘れろ」と言い聞かせる。表向きは「小さな誰も知らない島からの移民だ」ということにしておけ、と。そして「怒ったわけではない」、「昨夜は辛い思いをさせた」と言葉を継ぐ。

あらすじにあるとおり、ノリコはまだ自分が目覚めであることを知らない。だからこそ、樹海の話を人前でしてしまう危うさにも気づけない。「今から思えば あれは別れの挨拶だったのかもしれない」というノリコの振り返りが、この後に訪れる別れを静かに予感させていた。

ガーヤのもとで

別れの朝

イザークがノリコを連れて訪れたのは、旧知の友人ガーヤの家だった。「女の子は笑顔が一番かわいいよ」とノリコを迎え入れたガーヤは、「安心しなイザーク」、「この子は私が立派にここでやっていけるようにしてやるから」と請け負う。豪快で面倒見のいいガーヤの人柄が、短い場面からもよく伝わってきた。

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異世界閉じ込め確定 #tokyomx #kanatakara #彼方から

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ガーヤが漏らした「あの子が他人とそんなに長い間行動を共にしたっていうのは」、「あんまり人と深く関わるのを好まないのにね」という言葉も印象に残る。人を遠ざけてきたイザークが、ノリコとは旅を続けてきた。その事実だけで、ノリコがイザークにとって特別な存在になりつつあることがうかがえる。

翌朝、ノリコは「笑顔でお別れしなくちゃ」と決めて、「ありがとう たくさん」と礼を伝える。「この後 どこ行く」、「また会える」と尋ねても、イザークの答えは「ここを出たら決める」と、短い「じゃあな」だけ。背を向けたまま去っていく姿に、「私のこと 一度も見ない」、「もう私のことなんてどうでもいいんだ」と落ち込むノリコの気持ちが痛いほど伝わってきた。

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それでアバンになるのか? #kanatakara #彼方から

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それでも最後に「振り向いてくれた」。その一瞬があったからこそ、ノリコは「だから私頑張れる」と前を向ける。言葉の少ないイザークなりの精いっぱいの気持ちが、ちゃんとノリコに届いていたのがうれしかった。

笑顔で別れようと決めていたのに、いざとなると素っ気ない態度に傷ついてしまう。それでも、たった一度振り返ってくれただけで、また頑張ろうと思える。異世界で頼れる人を失う心細さと、それを乗り越えようとする健気さが、この短い別れの場面に凝縮されていた。

夜明けの襲撃

ガーヤの店を手伝い始めたノリコは、「とにかく今できること」、「一生懸命するのよノリコ」、「ここはイザークが選んでくれた場所だもの」と自分を励ます。ところがその夜、追われる身の親子がガーヤを頼って転がり込んでくる。クーデターの濡れ衣を着せられたという父子に、ガーヤは「クーデターなんてあの方らしくないやり方だ」と理解を示す。

父親が語るこの世界の情勢は重い。「確かに今 この世は妙な気配に包まれている」。平和に努めようとする者たちが「なぜか次々と蹴落とされて消えていき」、「争いは絶えない」。そのうえ「そしてこんな時に目覚めが 樹海に出現したというではないか」。それを聞いたノリコが「私たちと関係ないよね」と考えてしまうのは、何も知らないからこそだ。視聴者だけが真実を知っている構図に、もどかしさが募った。

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おばさん! #kanatakara #彼方から

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そして夜明け前、兵士たちが店を襲う。ガーヤはノリコを床下に隠し、「もし私が戻ってこなかったら」、「なんとか一人でイザークを追っておくれ」、「そして謝っといておくれね」、「ちゃんとあんたの面倒を見れなくて すまなかったって」と言い残す。「舐めてかかると痛い目見るよ」と兵士たちに立ち向かうガーヤの姿は頼もしく、それだけに預かった子を最後まで守れないことへの悔しさがにじんでいた。

ノリコを救った親子

イザークの本心

一人きりになったノリコは「イザークなら助けてくれるきっと」と走り出すが、見つからない。「落ち着こう」、「闇雲に走ったって見つかるわけないもの」と自分に言い聞かせる姿がけなげだった。

一方そのころのイザークは、ノリコと別れた理由を胸の内で語っていた。「俺がずっと恐れを抱き」、「殺すつもりだった目覚めは」、「何も知らぬ女の子だった」。イザークはノリコが目覚めだと気づいていたのだ。「お前は俺に望まぬ運命をもたらすかもしれない」、「もう会わない」、「会わないほうがいい」。突き放したのは、ノリコを嫌ったからではなく、自分の運命から遠ざけるためだった。

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何しとんねん! #tokyomx #kanatakara #彼方から

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ところが、離れたはずのイザークにノリコの声が届く。「ノリコ お前が呼んでいるのか」、「俺には遠耳の力などなかったはずなのに」。会わないと決めた相手の声が聞こえてしまう。この皮肉な結びつきこそ、二人の運命が簡単には断ち切れないものであることを示していた。その一方で、能力者を名乗る男たちや、「次期国王はこのナーダだと」うそぶく人物がイザークに目をつけるなど、彼の周りにも不穏な影が集まり始めている。

アゴルとジーナハース

ならず者に追われるノリコを救ったのは、兵士に金ばかりか娘の占い石まで奪われたばかりの父親だった。自分でも八つ当たりだと分かっていると言いながら、ならず者たちを次々と蹴散らしていく。娘の「ねえねえお父さん強いやっつけてる」という声援も、どこか微笑ましい。

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治安悪すぎんだろ #kanatakara #彼方から

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助けられたノリコは「私助かった」と礼を言い、父親は「ちょっとやりすぎたかな」、「かっこ悪いね」と照れくさそうにする。名乗り合ったところで、彼が「俺はアゴル」、娘が「娘はジーナハース」だと分かる。言葉も通じにくく頼る人もいない中で、ノリコが出会えた温かい親子だった。

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落ち方www #kanatakara #彼方から

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第5話のまとめ考察

アゴルの正体

ところが、最後に明かされるのはアゴルの別の顔だ。かつて受けた命令は「イザークという青年を調べてきてもらいたい」、「目覚めの手がかりが見つかるやもしれん」というもの。「それ以来俺はラチェフ様の命を受け旅をしてきた」。そして「この娘がノリコ」、「ずっと探してきた二人のうちの一人なのか」。ノリコを救った優しい父親は、目覚めを追う側の人間だった。

▼ ネットの反応

本日のアニメお気に入りシーン③
#彼方から

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イザークが遠ざけようとした運命が、皮肉にも別の形でノリコに近づいてくる。娘を大切にするアゴルの姿に偽りがないように見えるだけに、この先ノリコとどう関わっていくのかが気になって仕方がない。

アゴルはまだ、ノリコこそが探している目覚めだとは知らない様子だ。目覚めの手がかりとしてイザークを追ってきた男が、そのイザークと旅をしてきた娘に出会ってしまった。偶然の出会いがこの先どんな意味を持つのか、ジーナハースの存在も含めて見逃せない。

失われた日常と新しい不安

第5話は、ノリコにとって大切な居場所が次々と失われていく回だった。イザークとの別れ、ガーヤの店での新しい生活、そしてその店を襲った夜明けの騒動。せっかく前を向こうと決めた矢先に、また一人きりで放り出されてしまう。それでも泣いてばかりではなく、自分で落ち着こうとするノリコの強さが光っていた。

第1話で何も分からないまま異世界に落ちてきた少女が、今では片言ながらも人と言葉を交わし、自分の足で立とうとしている。ガーヤが残した言葉を胸に、ノリコが次にどんな一歩を踏み出すのか。その成長を見守る楽しみも、この作品の大きな魅力になっている。

そしてイザークもまた、ノリコを突き放しながら、その声を聞かずにはいられない。殺すはずだった目覚めが、何も知らない女の子だったと知ったときの葛藤は、言葉少なな彼の中でどれほど大きかったのだろう。離れようとするほど引き寄せられてしまう二人の関係が、物語の大きな軸になっていきそうだ。

ガーヤの安否、ノリコに近づくアゴル、そしてイザークの周りに集まる不穏な影。たくさんのことが一度に動き出した第5話は、物語が新しい段階に入ったことをはっきりと感じさせる回だった。ノリコとイザークが再び巡り会えるのか、その行方を見守りたい。

アニ
運命が動き出したでござる
ラン
アゴルの正体にびっくり
キャロ
ガーヤさんが無事だといいです。
アニ
二人の再会を見守るでござる

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