『DIGIMON BEATBREAK』第43話「白きデジモン」感想|降りた側だけが理由を語る

『DIGIMON BEATBREAK』第43話「白きデジモン」感想|降りた側だけが理由を語る SF

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第43話は席に人が着く場面から始まって、席を降りた日で終わる。冒頭で岸和田が土の星に任命され、回想の終盤でキョウが「五行星をやめる!」と言う。そして降りたのはキョウだけではない。ヘリオスボアモンも、自分の力が邪魔になると言って眠りにつく。並べてみると降りた側には全員、ほかの誰かのためという理由がついているのに対し、新しく席に着いた一人だけは理由が語られないままだった。副題の「白きデジモン」も、その降り方のことを指している。

アニ
今週は第43話「白きデジモン」だわね!副題の白いデジモンって誰のことござる?
ラン
ヘリオスボアモンのことなんだよね?今回でどこから来たのか全部わかるの!
キャロ
はい。しかも生まれた理由が、アスカの弟を守りたい気持ちでした。
アニ
キョウが五行星をやめた日も出てくるござる!降りた理由がすごいわね!
  1. 結論:席に人が着く場面から始まって、席を降りた日で終わる
    1. 冒頭で埋まる席と、回想の終わりで空く席
    2. キョウが降りた理由は、会ったばかりの他人ひとり
    3. ヘリオスボアモンも、自分から降りている
    4. 着いた側だけ、理由が語られない
  2. 第43話「白きデジモン」で起きたこと(要点だけ)
  3. 降りた側には理由がつき、着いた側にはつかない
    1. 祖父が消えたのは、危ないと言い出したから
    2. 「兄さんなんか嫌いだ」と、渡せなかった手紙
    3. 守りたい気持ちから生まれた力が、守りたい相手を襲う
  4. 公式サイトは、この回の答えをずっと前から書いていた
    1. 紹介文が、キョウの説明と同じことを言っている
    2. 属性がウィルスではなくデータになっている
    3. アスカの居場所は、公式サイトでも「その他」
    4. 登録がいまも完全体のままだという事実
  5. 三人が同い年だと分かると、回想の景色が変わる
    1. 「今月何体倒した」「13」が18歳の会話だという事実
    2. 手紙の一行が、公式プロフィールの「好き」欄と同じ
    3. 空いた金の星に、いま誰が座っているか
  6. まとめ:白きデジモンは、封じられたのではなく自分で降りた
    1. 「いつか私のようなデジモンでも」という条件つきの眠り
    2. 次回の予想:公式に究極体を持っているのは一人だけ
    3. 降りた人が戻る話になるかどうか

結論:席に人が着く場面から始まって、席を降りた日で終わる

第43話は情報量の多い回だが、出入りのところだけ抜き出すと形がはっきりする。冒頭で岸和田が土の星に任命され、回想の終わりでキョウが「五行星をやめる!」と言う。一話のなかで、五行星の席に着く人と、席を降りる人が対になって置かれている。しかも降りたのはキョウひとりではなく、ヘリオスボアモンも同じことをしている。そして降りた側だけが理由を語られ、着いた側は何も語られない。

▼ ネットの反応

DIGIMON BEATBREAK 本日43話!! よろしくお願いいたします!!! #BEATBREAK

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冒頭で埋まる席と、回想の終わりで空く席

アプラクサス側の場面で、新しい五行星として岸和田が紹介される。側近の報告は「やはり、天馬アスカを使えばヘリオスボアモンを制御できるようです」「このまま黒く染めた状態で進化させれば究極体の制御も可能かと」で、人事と兵器の話が同じ机の上で並んでいる。一方、回想の締めに置かれるのがキョウの離脱である。着席と離席が同じ回に入っているのは、たぶん偶然ではない。

キョウが降りた理由は、会ったばかりの他人ひとり

暴走を止めに来たキョウの前にカイトが立ちはだかる。「俺の島でこすい真似してるバカがいるってんで来てみたが」「こんな雑魚よりよっぽど見逃せねえのがいるじゃねえか」。そこでキョウが出したのが「こいつを見逃してくれないか」で、続けて「俺のことはここで殺してくれても構わない。でも、こいつだけは見逃してくれないか」。当時のアスカは、流れ着いた先で再会しただけの相手である。その一人のために、五行星の席と自分の命を同時に差し出している。

ヘリオスボアモンも、自分から降りている

回想の締めが副題の答えになっている。「私の力は皆に迷惑をかけてしまうようですね」「ですが私がいると、あなたは彼を守ることができない」と言って、このデジモンは自分の意思で眠りにつく。アスカの「待ってくれ! 君はトモロウを助けてくれたじゃないか!」も届かない。封じられたのでも倒されたのでもなく、友人が弟を守れるようにするために降りた。敵として出てきた相手の正体が、ここで完全に裏返る。

着いた側だけ、理由が語られない

三人の降り方には全部理由がついているのに、岸和田がなぜ土の星の席を欲しがったのかは、この回で一言も説明されない。前回この人物は王会長に願い出て、五行星の席を欲しがっていた。つまり片方は他人ひとりのために席を捨て、もう片方は差し出して席を買っている。同じ席なのに、出入りの仕方がここまで違う。語られないことが、そのまま扱いの差になっている。

第43話「白きデジモン」で起きたこと(要点だけ)

公式のあらすじが書いているのは冒頭だけで、本編の大半はキョウが語る四年前の回想に使われている(※1)。

  • 前回の続きから。アスカの「よこせ。お前のe-パルスが必要だ」に、横から「そいつに触れるな! e-パルスを持っていかれるぞ!」が入る
  • アプラクサスでは岸和田が土の星に任命され、「究極の進化をもたらす、最後のピースのもとへは、天馬アスカ自ら案内してくれました」と報告が上がる
  • 引き上げたあと、レーナの「もう隠し事はなしでしょ」を受けてキョウが「場所を移そうか」と回想を始める
  • 回想の時期はキョウがカリナやミノルたちを失った少し後。流れ着いた閉鎖済みの施設でアスカと再会している
  • 天馬家の事情=祖父はサポタマの危険性を訴えて行方不明になり、捜索を訴えた両親は国民保護省に連行された
  • ヘリオスボアモンはアスカのサポタマから出現。「お前を守りたいというアスカの思いが、ヘリオスボアモンを産んだんだ」
  • その力が暴走してトモロウを襲う。襲った側の言い分が「あいつのe-パルス、他と違う」「うまそうな匂い」
  • 回想の終盤でキョウとカイトの因縁が始まり、キョウが五行星を降りる。最後に現在のカイトが「あの日の続きをしようじゃないか?」と現れる

▼ ネットの反応

今日のレーナちゃん。第43話。
隠し事は無し!
#デジモン #BEATBREAK #digimon #咲夜レーナ #プリスティモン

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降りた側には理由がつき、着いた側にはつかない

この回で語られる過去は、事件の説明としてではなく「誰がどこから抜けたか」の連なりとして組まれている。祖父は反対運動をして消え、両親は連行され、アスカは弟のそばを離れ、キョウ自身も当時「五行星の仕事からも二輪草からも抜け出して、ただあてもなくさまよっていた」状態だった。そして最後にヘリオスボアモンが眠りにつく。抜けた穴のところに毎回トモロウが残されているのが、この一家の四年間だった。

▼ ネットの反応

DIGIMON BEATBREAK 第43話

ヘリオスボアモンとアスカの過去と
キョウとカイトの因縁が明かされたお話。
過去回想は続くよどこまでも!!
キョウさんの人生の濃度が濃すぎて
終盤でどんどん悲しい過去が生えてきやがる。

#BEATBREAK #Digimon

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祖父が消えたのは、危ないと言い出したから

天馬家の話は「園長が行方不明」から始まる。祖父は「e-パルスの研究者としてサポタマの開発に関わっていた」人物で、「e-パルスの作用で現れるデジモンの力を目の当たりにして、サポタマの危険性を訴えるようになった」。開発から外されたあとも園長をしながら反対運動を続け、ある日いなくなった。さらに捜索を訴えた両親まで国民保護省に連行されている。作った本人が危ないと言い出したら消されるという筋書きが、先に置かれている。

「兄さんなんか嫌いだ」と、渡せなかった手紙

残された弟の話になる。アスカの説明は「6年生になったんだ」「はねっかえりだけど、まっすぐでかわいいやつだよ」。そして小六の春、兄が帰らなかった日にトモロウは「兄さんなんか嫌いだ」と言ってしまった。渡せなかった手紙の文面が「兄さんへ 嫌いだなんて言ってごめん 兄さんのハンバーグ、また食べたい」。謝罪と好きな料理の名前しか書いていない。小学六年生が書くものとして、これ以上正しい文面はないと思う。

守りたい気持ちから生まれた力が、守りたい相手を襲う

再会した夜に事件が起きる。「ヘリオスボアモンが突然飛び出したんだ」「お前まだリンクしたままなのか」。襲った側の言い分が「あいつのe-パルス、他と違う」「うまそうな匂い」で、トモロウのe-パルスが特別だという情報は四年前にもう漏れていたことになる。生まれた理由が「守りたい」なのに、その力が守りたい相手からいちばん多く吸ってしまう。設定の作り方として、ここがいちばん残酷だった。

公式サイトは、この回の答えをずっと前から書いていた

ここからは本編の外の話になる。公式サイトのキャラクターページを見ると、ヘリオスボアモンは敵の枠ではなく、天馬アスカと同じページに並べられている(※2)。アスカの紹介が「トモロウの兄。弟思いで、面倒見がいい。元バンドマン」、演者は中井和哉。その下にパートナーとして載っているという形である。つまり公式の扱いは最初から敵ではなく、アスカの相棒だった。

▼ ネットの反応

#BEATBREAK 43話感想
感情から生まれるモンスター……一貫して兄としての高潔さを描いてきたからこそ、ヘリオスボアモンがアトラタスモンに進化した衝撃は、世界を呑み込むほどデカかった。
それは、行き過ぎた「愛」なのか、隠された「復讐心」なのか、彼の心情を測ることは誰もできないと思う。

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紹介文が、キョウの説明と同じことを言っている

そのヘリオスボアモンの紹介文が「アスカの弟を想う温かい気持ちから生まれた、奥ゆかしい性格の爬虫類型デジモン」である(※2)。第43話でキョウが語る「お前を守りたいというアスカの思いが、ヘリオスボアモンを産んだんだ」と、言っていることが完全に同じだ。この回は新事実を出す回ではなく、公式が先に書いていたことを本編が回収する回だった。「奥ゆかしい」も、初対面の挨拶と最後の引き際にそのまま出ている。演者がゆかなだというのも、あの落ち着いた話し方を思うと腑に落ちる。

属性がウィルスではなくデータになっている

同じページの数値欄も効いている。タイプは爬虫類型、そして属性はデータ(※2)。五行星の側を見ると、カイトのフレアモンはワクチン、金の星の相棒はウィルスといった具合に分かれていて(※3)、白い姿で襲ってきた相手が、データ属性で登録されていることになる。見た目と立ち位置の割に、公式の分類はずっと穏当なところに置いてあった。

アスカの居場所は、公式サイトでも「その他」

公式のキャラクターページは所属ごとに分かれていて、グローイングドーン、五行星、タクティクスといった枠が並んでいる。ところがアスカとヘリオスボアモンはどの枠にも入らず、「その他」の側に置かれている(※2)。さらにスタッフ&キャスト欄のキャスト一覧に載っているのは、グローイングドーンの四人とパートナー四体の計八組だけで、アスカもカイトも名前が無い。この回の中心にいる人物ほど、公式の一覧では外側に置かれたままである。

登録がいまも完全体のままだという事実

もうひとつ、ヘリオスボアモンの成長段階は完全体と書かれている(※2)。作中では「黒く染めた状態で進化させれば究極体の制御も可能かと」と計画が語られているが、公式ページの登録はまだ動いていない。キョウのムラサメモンには究極体の姿まで載っているので(※4)、載せる欄が無いわけではない。進化後の姿が公式に並ぶかどうかは、そのまま今後の答え合わせになると思う。

三人が同い年だと分かると、回想の景色が変わる

公式プロフィールで年齢を突き合わせると、キョウ22歳、カイト22歳、アスカ22歳で三人とも同じだった(※2※3※4)。この回の回想が四年前なので、あの場にいたのは全員18歳ということになる。倒した数を毎月競い、五行星をやめると言い出し、弟を守るために家を出る。全部18歳の判断だと思って見ると、重さがかなり変わる。

▼ ネットの反応

43話
L.O/原画で参加させていただきました
幼少期の天馬兄弟、むかつく顔の深山などなど描いておりました
一年以上ぶりのL.Oで緊張した…
携わった皆様、こんな自分をサポートしてくださった皆様、観てくださった皆様
本当に本当にありがとうございました!!!!!
#BEATBREAK

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「今月何体倒した」「13」が18歳の会話だという事実

回想の若いカイトは「俺は烈火のカイト。五行星最強になる男だ」「だから、俺たちと勝負しろ」と名乗り、負けて「次は絶対、俺がてめえを倒す」と言い残す。日常の会話も「おい、キョウ。今月何体倒した」「13」「くそ、また負けかよ」だった。公式の登録名は忽那カイト、演者は中村悠一で、紹介文は「短気で凶暴。力任せに相手をねじ伏せる」(※3)。四年経っても人物像がまったく変わっていないことが分かる。

手紙の一行が、公式プロフィールの「好き」欄と同じ

トモロウの公式プロフィールは、好きなものがハンバーグ、ドラムと書かれている(※5)。アスカのほうは好きなものがポテトサラダとドラムで、紹介文は「元バンドマン」(※2)。そしてトモロウの紹介文が「兄の影響で、よくドラムスティックを手にリズムを刻んでいる」だ。手紙に書いてあった「兄さんのハンバーグ、また食べたい」も、スティックを持つ癖も、公式の欄にそのまま登録されている。四年前の一通が、いまの人物設定になっている形である。

空いた金の星に、いま誰が座っているか

キョウは回想で「黄金のキョウ」と呼ばれている。では現在の金の星は誰かというと、公式の五行星ページには金田ゲンジョウ、二つ名は金剛のゲンジョウ、紹介文は「王会長に忠誠を誓う」と載っている(※3)。キョウが人ひとりのために捨てた席には、会長に忠誠を誓う人物が座っている。ついでに言うと同じページの土の星はいまもクレイ・アルスランのままで、岸和田の任命はまだ反映されていない。

まとめ:白きデジモンは、封じられたのではなく自分で降りた

副題の答えは回想の最後にある。ヘリオスボアモンは「あなたの弟を守りたいという温かい心に触れて、その温もりの源に、人間の感情に興味を持ちました」と言ってから眠りにつく。副題の白は、姿の色ではなく引き際のことを指している。敵の切り札として出てきた白い相手が、回想を一本見せられたあとではまったく違う顔に見える。

▼ ネットの反応

43話
#デジモン #ビートブレイク #BEATBREAK

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「いつか私のようなデジモンでも」という条件つきの眠り

眠る前の台詞が「優しき人、いつか私のようなデジモンでも、あなたたちと共にいられる日が来るまで、私は眠りにつきましょう」だった。永久に消えるのではなく、条件が満ちたら起きるという言い方をしている。ところがキョウの締めは「誰が何のためにヘリオスボアモンの眠りを覚ましたのか、それは分からない」で、条件が満ちる前に、外から叩き起こされたことになる。

次回の予想:公式に究極体を持っているのは一人だけ

ここからは予想である。ラストでカイトが「この場所、懐かしいと思わないか?」「あの日の続きをしようじゃないか?」と現れるので、次はこの二人になるはずだ。公式のパートナー欄を見ると、カイトのフレアモンは完全体までしか載っておらず、ムラサメモンだけが究極体まで登録されている(※3※4)。四年前に「また負けかよ」と言っていた側の差は、公式の欄の上でもまだ埋まっていない。

降りた人が戻る話になるかどうか

聞き終わったトモロウの反応は「兄さんが何か隠してるのは分かってた」「全部、俺のためだったのか?」で、ゲッコーモンが「今度は俺っちたちがアスカを助ける番だってな!」と続ける。この回で描かれたのが全員の降り方だったのだから、次に見せてほしいのは、降りた人がどう戻ってくるかのほうだ。アスカも、眠りを覚まされた相手も、まだ誰にも迎えに行かれていない。

出典

※1 テレビアニメ公式サイト エピソード 第43話「白きデジモン」(公式あらすじ)/toei-anim.co.jp

※2 テレビアニメ公式サイト キャラクター 天馬アスカ/ヘリオスボアモン(紹介文・年齢・タイプ・属性・成長段階)/toei-anim.co.jp

※3 テレビアニメ公式サイト キャラクター 五行星(火の星・金の星・土の星ほか)/toei-anim.co.jp

※4 テレビアニメ公式サイト キャラクター 沢城キョウ/ムラサメモン/toei-anim.co.jp

※5 テレビアニメ公式サイト キャラクター 天馬トモロウ/ゲッコーモン/toei-anim.co.jp


アニ
読み終わったわね!この回、降りた人ばかり出てくるござる!
ラン
うんうん、ヘリオスボアモンは自分から眠りについたんだよね!優しすぎるのね!
キャロ
逆に席へ着いた岸和田だけ、理由が何も語られませんでした。
アニ
最後にカイトがあの日の続きをしようって言うのよ!次週が待てないわね!

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