『これ描いて死ね』第10話「この世の90%はカスである〜ママより強くなるには「友達」が必要である」感想|安心する言葉

『これ描いて死ね』第10話「この世の90%はカスである〜ママより強くなるには「友達」が必要である」感想|安心する言葉 コメディ

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『これ描いて死ね』第10話の副題は「この世の90%はカスである〜ママより強くなるには「友達」が必要である」。石龍光は幼いころから、母に「どんなものもその90%はカスである」と教わってきた。母にとってこの一文は、残りの10%でいるために遊ばない理由だった。ところが同じ一文を聞いた赤福幸は、「すげえ安心する言葉」だと受け取る。同じ言葉が、片方には孤独の理由になり、もう片方には友達がいる理由になる。

アニ
第10話の副題は「この世の90%はカスである」でござる
ラン
ヒカルちゃんのママが言っていた言葉なのね!
キャロ
同じ言葉を、赤福さんは安心する言葉だと言いました。
アニ
ひとつの一文が、まるで逆に読まれる回でござる

副題の一文は、この回で二度読まれる

教わってきた一文

第10話の副題は「この世の90%はカスである〜ママより強くなるには「友達」が必要である」。公式のあらすじは、石龍光が幼いころから母親に「どんなものもその90%はカスである」と教わってきたと書く。

回想の母は「昔有名なSF作家が言ってたの」と前置きして、この一文を娘に聞かせる。続けて「ママは残り10%でいなくちゃいけないの」と言い、だから今は遊べない、と話を結ぶ。母にとってこの一文は、遊ばない理由として使われている。

牙が鈍る

石龍が覚えているのは「牙が鈍るからね」という言葉だった。漫研が文化祭に参加すると決まっても、参加するかと聞かれた石龍の返事は「僕はいいかな」。放課後の準備が始まっても、「90%の子といると牙が鈍るから」と距離をとる。

人と一緒にいることそのものが、描く力を落とすものとして扱われている。母の言葉は、石龍の中でそのまま生活の決まりになっている。

同じ一文を、もう一度

この一文は、回の終わりにもう一度、同じ人の口から出てくる。ただし聞き手は石龍ではなく、同級生の赤福幸である。一度目と二度目で、同じ言葉がまるで逆の意味で受け取られる。そこがこの回の芯になっている。

▼ ネットの反応

#これ描いて 10話。マジョリティリポート。ジャージの校章が消えてるところがいくつかありましたが、多数派には多数派なりの言い分があるということですね。達観してる光が大人っぽい事を言うのはわかるけど赤福は高校1年生らしいキャラでいてほしかったな。

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森の「僕」と、村の女の子

僕のママはふわふわ

この回は、森で暮らす「僕」の語りから始まる。「僕のママはふわふわ」「ママは僕を森で拾ったんだって」「服や本はママが持ってきてくれる」。語りに重なるのは、黒い大きな獣と森を描いた、ほかの場面とはまるで違う絵柄の画面である。

語りの「僕」には、ママ譲りの爪がある。「僕の爪はママに似て」「鋭いから」「いつもうっかり傷つける」。ママと同じ爪を持っていることが、そのまま人を傷つける理由になっている。

村の女の子

そこへ「村の女の子が友達になりたいみたい」という語りが入る。「この間傷つけちゃったはずなのに」。傷つけた相手のほうから、また近づいてくる。

「僕」から見た女の子は、「この子は僕の欲しいものを何も持っていない」。ママのような爪を持っていない。だから「一緒にいても」「気持ちは楽」。欲しいものを持っていないことが、そのまま一緒にいられる理由になっている。

▼ ネットの反応

第10話。漫画がテーマということでこれまでアナログ画の表現にこだわってきた作品だっただけに今回はデジタルイラストという設定だったからか拡大した際に現れるデジタルノイズまで表現してきたのはちょっと痺れた。単なる解像度の問題だったのかもしれないけれど。#これ描いて

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いいねが減る

石龍は、自分の新しい漫画を見て「いいねが減ってる」「女の子と友達になるシリーズ」「ぬるかったかな」とつぶやく。友達の話を描くと、数字が落ちる。母の言う「牙が鈍る」が、ここではいいねの数として目に見えている。

森の「僕」の話は、この「女の子と友達になるシリーズ」と同じ流れで進んでいく。漫画の中の話と、石龍と赤福のあいだで起きることが、ほとんど同じ形で並べられている。

▼ ネットの反応

#これ描いて
薄っすらとおどろおどろしい世界観
だけど目が離せない不思議な面白さがあるの凄い

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「赤福って普通だよね」

90%って感じがする

石龍の漫画を「前から読もう読もうと思ってたんだけど」とほめる赤福に、石龍の返事は「遅いよ」。そのうえで石龍は赤福を「赤福って普通だよね」「90%って感じがする」と評する。

母から教わった物差しを、そのまま同級生に当てている。ところが言われた赤福が引っかかったのは、そこではなかった。

さっちゃんと呼べ

赤福の抗議は「ちょっと待て」「それより前から気になることがある」「なんで俺だけ名字で呼び捨てなの」「さっちゃんと呼べ」。90%扱いされたことより、呼び方のほうが気になっている。

そして「あいつと仲良くなって」「さっちゃんって呼んでもらうってな」と決める。赤福の目標は、才能のある側に入ることではなく、名前で呼ばれることだった。

▼ ネットの反応

#これ描いて、10話
赤福みたいな裏表のない自然体のコって尊敬する。心を許せるから友達も増えるね。
光も親の影響が多々ありそうだけど素直なコなんよな。赤福が自分と友達になろうとしてきて本当は嬉しかったんだろうな。師匠呼びする気持ちも分かる。いい友人関係になったね。

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誘われて、断る

赤福は「ヒカル一緒に行こうぜ」「ヒカルもたまには一緒に飯食おうぜ」と声をかけ続ける。石龍は「一人で行けるし」「嫌だけど」とかわす。

それでも石龍が「誰か生き物が見られるような磯教えてくれない」「漫画で描きたい」と頼むと、磯を案内し、釣りまで教えたのは赤福だった。断られ続けた側が、頼まれたときには真っ先に動いている。

▼ ネットの反応

#これ描いて
赤福とヒカルちゃん意外と距離感近くて良い関係性だね

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磯と、ウツボと、にぎやかな食卓

爪を持っていない子

磯では赤福が「ウツボ釣るときはよ」「魚の血をまくといいんだ」と手本を見せる。漫画の「僕」が語っていた「この子は僕の欲しいものを何も持っていない」は、この場面にそのまま重なる。

漫画の「僕」を石龍に重ねるなら、石龍が欲しいのは母のような鋭さで、赤福はそれを持っていない。だから一緒にいても疲れない、という理由で、石龍は赤福の隣にいる。

別に世話してない

夕飯は赤福の家だった。赤福の母は「いつも幸がお世話になっています」とあいさつし、石龍は「別に世話してない」。食卓には「さっき釣ったウツボ」と、名物だというべっこう寿司が並び、弟たちの点呼には「それじゃ足して6じゃねえかよ」と突っ込みが入る。

石龍の感想は「嫌いじゃないよ」「普通の人たち」「嫌いじゃない」。90%と呼んだ人たちを、石龍は嫌いではないと言っている。

お友達、と聞かれて

家に帰ると、母に「お友達」と聞かれる。石龍の答えは「そうかな」「向こうはそう言ってた」。母は、牙を鈍らせてはいけないと釘を刺す。

翌日、「昨日は楽しかったな」「また遊びに来いってよ」と言う赤福に、石龍は「行くわけないでしょ」と突き放す。漫画の中でも「女の子をひっかいて」「僕はまた森に帰った」。漫画の中の「僕」と同じことを、石龍は現実でもしてしまう。

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庶民の味をしってしまった舌はもう戻れない

#これ描いて
#korekaite_shine

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手島先生の、地獄のデスロード

舌は抜きません

並行して描かれるのは、漫研顧問の手島零の過去である。新しい担当編集は「はじめまして、エンマミヤです」と名乗り、「舌は抜きません」と先回りする。手島は「心の中でエンマ様って呼ぶ」。

ネームへの指摘は具体的だった。「ネーム週刊用に作られていたので」、「月刊だと待ってる間に忘れちゃいますから」「1話の中でもう少し満足感のある内容を詰めないと」「そこを直せばいけると思います」。そして「連載決まりました」「新年1月売り号でスタートします」。

嬉しかったのもその一瞬

「嬉しかったのもその一瞬」「地獄のデスロードが始まる」。慣れないカラー、仕事場づくり、アシスタント探し。来てくれたのは、へびちか先生のアシスタント時代に同僚だった二人である。

「人に頼み慣れてないので余計時間がかかる」。「1日8ページ作画」「という夢を見た」のくだりまで、手島の過去編は相変わらず笑いと地獄が同居している。

▼ ネットの反応

アニメ『これ描いて死ね』10話
モブキャラももう少し、とよ田先生の絵柄に寄せてもらえないですかね。
小学館の謝恩会でA先生と握手するシーンは次回ですか?
#これ描いて

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漫画のおかげでつながれた

小学館の謝恩会に呼ばれたと聞いて、手島は「みんなのおかげだよな」と振り返り、編集者やアシスタントの名前を順に挙げていく。「ナナちゃんとポテコちゃんが地獄に付き合ってくれて」。

行き着く言葉は「友達いなかったけど」「漫画のおかげでつながれたんだな」。ところが直後に、別の作家の原稿が落ちたために「連載スタート1カ月早まりました」と告げられ、ストックのないまま2話目に入ることになる。つながりは、喜びと一緒に締め切りも連れてくる。

▼ ネットの反応

百合キャンセル? #これ描いて

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「ヒカルの漫画読んでれば、悪気ないって」

一人で並べる謝り方

一人になった石龍は、「あんな言い方」「することなかったな」と振り返り、「ごめんね」「きつい言い方して」「僕は今漫画が一番大事だから」「赤福の家族も嫌いじゃないよ」と、言うべき言葉を先に並べてみる。

母の教えどおりなら、突き放したままでいいはずだった。それでも石龍は、謝る言葉を探している。

釣り行こうぜ

そこへ赤福が「俺もサボってきたから釣り行こうぜ」とやって来る。石龍は「さっきネーム切ったから」と言い、ようやく「ごめんね」「きつい言い方して」と口にする。

赤福の返事は「分かるよ」「ヒカルの漫画読んでれば悪気ないって」。石龍は「そっか」「赤福は漫画読むのうまいね」。謝る言葉より先に、漫画のほうが赤福に届いていた。

▼ ネットの反応

#これ描いて 10話
赤福の魅力が発揮された1話で大好き
他方、幾ら爪を立てても赤福が怯まぬのは、光の漫画が確かに心を伝えて2人を繋げたから
漫画家の傲慢も見える一方、漫画が人を繋げる希望も示す緩急が見事
今話を通して光と赤福の解像度が上がり、更に愛着がわくのも素晴らしい
#korekaite_shine

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読むのがうまい人

これまで赤福は、漫研で安海相たちの漫画を批評する役を担ってきた。その読む力が、ここでは作品の出来ではなく、描いた人の気持ちを読むのに使われている。

石龍にとって漫画は、牙を研ぐための場所だった。その漫画が、友達に自分を分かってもらう手紙の役目も果たしている。

「すげえ安心する言葉」

手島先生の家庭訪問

手島は「コミティアで生徒さんを預かるので」「親御さんにご挨拶に」と、石龍の家を訪ねる。「漫研の顧問をさせていただいている」「手島零と申します」。出てきた母は「どこかで会ったかしら」。手島は「本日はこれで失礼いたします」と早々に引き上げる。

かつてアシスタントとして仕えた相手が、生徒の母親として目の前にいる。手島の早すぎる退散は、この回でいちばん笑える場面でもある。

ママの爪は鋭いから

石龍は赤福に「ママの爪は鋭いから」「みんな逃げちゃう」「赤福も早く逃げて」と言う。「ママはふわふわで優しいけど」「普通の子には」。漫画の「僕」の話と同じく、ここでも爪が出てくる。

赤福は逃げない。「ヒカルの母ちゃんがあのへびちか先生だったんすね」と、むしろ自分から話しかけにいく。

▼ ネットの反応

#これ描いて
ふわふわな人当りに鋭い爪と牙
柔和ながら残酷で傲慢な創作者…というへびちか先生の造形も見事です
“尊敬”が大きくあるとはいえ、その牙に抗わない零を見てしまうと、彼女はもう今現在へびちか先生とは同じ土俵(創作者)に立っては居ないんだな…という一抹の寂しさも
#korekaite_shine

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残念だけど、あなたは

母は赤福にも同じ一文を聞かせる。「私、好きな言葉があるの」「どんなものもその90%はカスである」「残念だけどあなたはその」。幼い石龍に聞かせたのと同じ言葉で、今度は目の前の子を90%の側に置こうとする。

返ってきたのは「すげえ安心する言葉」だった。「だってよ」「どんなに頑張ってもみんな大して変わらねえってことだろ」「ほとんどの人が俺と一緒ってことじゃねえか」。

▼ ネットの反応

#これ描いて
10話見た!やっぱりおんもれえ〜!
光の心情描写などを描きながらも赤福の考え方や捉え方が最高だったし、こりゃへびちか先生も困惑しますわw
光は価値観がひっくり返ったと思ったやろうな〜考え方1つで向き合い方がこうも変わるんだから
どんなものも90%はカスである→すんげえ安心する言葉だなあ、ほとんどの人がみんな一緒。90%の人間だから友達がいる。だからみんな、俺のこと大好きなんだな〜と言うの本当好きw
そして最後に光が赤福師匠って呼ぶのも含めて最高だった!

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だから友達がいる

赤福は続ける。「そっか」「俺は90%の人間だから」「友達がいるんだなあ」。「父ちゃんも母ちゃんも弟たちも」「やすみもフジモンもデッシーもヒカルも」「だからみんな俺のこと大好きなんだなあ」。

母が10%に残るための理由にした一文を、赤福は友達がいる理由として読み直している。そこへ「僕の友達なんだ」という一言が添えられる。

▼ ネットの反応

#これ描いて死ね 10話

“90%のカス”故に、へびちか先生を圧倒する程、「感受性が豊か」な赤福の姿がある。その真っ直ぐさに感銘を受けた光ちゃんが、“赤福師匠”と崇めるのは、母(へびちか先生)と違った、牙の尖らせ方をし始める予感が漂います。
#これ描いて

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まとめ:安心する言葉

同じ一文、逆の読み方

この回の副題の一文は、二度読まれた。一度目は、母が幼い娘に遊べない理由として。二度目は、赤福が自分に友達がいる理由として。言葉は同じで、読む人によって孤独の理由にも、つながりの理由にもなる。

爪を持たない子

石龍の漫画の「僕」は、ママに似た鋭い爪で、近づく女の子をうっかり傷つけてしまう。現実の石龍も、母の爪を知っているから、赤福に「早く逃げて」と言った。

逃げなかったのは、欲しいものを何も持っていないはずの赤福だった。爪を持たない子だけが、爪から逃げなかった。

▼ ネットの反応

#これ描いて 10話
赤福とひかるんの話よかった
ひかるんもかなりのクセ強な変な子やけど、赤福がそれを凌駕するほどつえええwww

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赤福師匠

文化祭の準備で、石龍は「背景手伝おうか」と申し出る。最近の付き合いのよさを言われて「ちょっと修行のつもり」。そして「また漫画読んでね」「赤福師匠」。赤福の返事は「だからさっちゃんって呼んで」。

名前で呼ばれたかった赤福は、今度は師匠と呼ばれてしまう。呼び方はまだずれたままだが、90%と呼ばれた人が、師匠と呼ばれるところまで来た。

ママより強くなるには

最後に、森の「僕」の語りが戻ってくる。「僕のママはふわふわで」「綺麗で強くて世界一大好き」「いつかママより強くなりたいな」「女の子がそのヒントをくれたかも」。

副題の後半「ママより強くなるには「友達」が必要である」は、この語りにそのまま重なる。母の物差しでは牙を鈍らせるはずの友達が、母を越えるためのヒントとして描かれている。安心する言葉を見つけたのは、赤福だけではなかったのだと思う。

▼ ネットの反応

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ご視聴ありがとうございました✨
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第10話
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#これ描いて

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アニ
爪を持たない赤福殿だけが、爪から逃げなかったでござる
ラン
ヒカルちゃん、赤福師匠って呼んでたのね!
キャロ
ママより強くなるヒントは、友達の中にありそうです。
アニ
文化祭の準備も楽しみでござるな

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