『正反対な君と僕 第2期』第24話「スタートライン」感想|去ろうとした東と、呼び止めた平

『正反対な君と僕 第2期』第24話「スタートライン」感想|去ろうとした東と、呼び止めた平 ラブコメ

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『正反対な君と僕 第2期』第24話の副題は「スタートライン」。クリスマスの帰り道、谷はようやく「しんどい」と弱音を口にし、鈴木は言える場所になりたいと応える。卒業式の日、東は名前のつく関係よりもずっと特別をもらったと感じ、悔いなく平の隣から去ろうとする。その背中を呼び止めたのは、平の「待って」だった。終わりの日が、それぞれの始まりになる。

アニ
第24話の副題は「スタートライン」でござる
ラン
ついに卒業式ね!
キャロ
前半は鈴木さんと谷くんのお話です。
アニ
終わりの日に始まりの線が引かれるでござるよ

副題「スタートライン」と卒業式

第24話の副題は「スタートライン」(出典: TVアニメ『正反対な君と僕』公式サイト 第24話ページ)。公式あらすじは「季節は春、卒業式。東は、平と今までのようには会えなくなることを分かったうえで、悔いなく平の隣から去ろうとする。そんな東を見て、平は思わず……。」と、平の行動を言い切らずに結んでいる(出典: 同)。

終わりの日に置かれた「スタートライン」

卒業式は、高校生活の終わりの日である。それでも副題は「スタートライン」になっている。終わりの日を始まりの線として描く、というのがこの回の組み立てだ。前半は受験期の鈴木と谷、後半は卒業式の平と東。どちらの二人も、ここから先の新しい関係の入り口に立つことになる。

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本日放送
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TVアニメ「#正反対な君と僕 」
第24話『スタートライン』
本日午後5時よりMBS/TBS系にて

お見逃しなく

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「距離を置くなんて言わないで」

前半は、志望校を変えた谷と鈴木の話から始まる。話す時間が減るどころか、「むしろ前よりも会える頻度は増えている」。鈴木は「うれしい」と感じつつ、「けど無事受かったら春から遠距離なんだよな」とも考える。谷のほうから会う時間を増やしてくれていると感じるからこそ、「無理してないといいな」と気にかけている。

実際の谷は、話しかけられても「ごめん今何か言った」と聞き返すほど疲れている。「疲れてない」「眠くない」と言い張る谷に、鈴木は「子供」と返し、「しんどいときはしんどいって言ってくれていいんだけどな」と伝える。そこで谷の胸に浮かぶのが「距離を置くなんて言わないで」だった。弱音を吐いたら距離を置かれるかもしれない、という怖さが、谷の口を重くしている。鈴木もまた「私が言いにくくさせてる」と、自分の側の原因に気づき始める。

「今いちばんそうしたい」という選び方

鈴木は友人たちに、谷とのことを打ち明ける。

「そん時の気分によるかも」

距離の話をした、と聞いた友人は「萎縮するわ」と返し、「しかも受験期にな」と付け加える。さらに「自分を理由に進路変えられても」「あんま嬉しくはないかもな」という意見も出る。そこで「ナベはどっちか選べって言われたら」と話を振られた渡辺の答えは、「そん時の気分によるかも」だった。

渡辺は「だって遠い先のこと考えてどっちがいいかなんてわかんないじゃん」と続け、「今一番そうしたいってことしか興味ない」と言い切る。「今鈴木と一緒にいたいから近くの大学選ぶってのも」「そうしたいならいいんじゃんって思うかも」。先のことを計算するより、今の自分の気持ちで選べばいいという考え方は、まじめに先を考えすぎる谷とちょうど正反対にある。

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そういう考えもある #seihantai #正反対な君と僕

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「背中を押したつもりが」

渡辺の言葉を聞いて、鈴木は「背中を押したつもりが」「私むしろ追い詰めてる」と気づく。谷は谷で、「背中を押してもらっておいて」「中途半端なことはできない」と自分に言い聞かせている。相手のためを思った後押しが、受け取る側では期待に応えなければという重荷に変わっていた。どちらも相手を大事に思っているのに、そのせいで余計に苦しくなるという、すれ違いの形がはっきり見える。

クリスマスの帰り道

季節はクリスマスへ移る。二人で食事をしたあと、「もう少し回り道して帰りたい」という一言で、帰り道が少しだけ延びる。

「無理させてない?」

帰り道、谷が「何か悩みとかあったら」と言いかけると、鈴木は「いや誰が言うてんねん」とすかさず返す。「私から見たら悠介君の方が心配どころありありなんだけど」「自覚ないかもしれないけど」「無理してない?」。さらに「無理させてない?」「ちゃんと心休まる時間取れてる?」と問いかけ、「もやもやすることあるなら吐き出しちゃおう」と促す。

谷は心の中で「自分の脆さを認めたくなかった」と気づき、ようやく「ごめん」「嘘」「しんどい」「疲れた」と口にする。「疲れてない」と言い張っていた谷が、ここで初めて本当のことを言えた。それでも「今乗り越えなきゃいけないのは全部自分の課題なのに」「自分で解決しないと」と、自分を責める言葉が続いてしまう。

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アニメ「正反対な君と僕」第24話
※スタートラインを視聴しました
鈴木は谷の何気ない言葉にショックを受ける
でも何でも受け止めると言う鈴木
に谷は本音で話す様になった

そして受験も終わり春になり⋯
いよいよ皆が迎える卒業式
東と陰キャの平も気持ちを通じ
あう仲に⋯

#正反対な君と僕

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「しんどい時にしんどいって言える場所」

鈴木の答えは「そういうのを言ってってずっと言ってんじゃん」だった。「私 自分が救ってあげられるなんて思ってないし」「何でも一緒に解決できることばかりじゃないってわかってる」、そのうえで「しんどい時にしんどいって言える場所ぐらいにはなりたいよ」。

解決してあげるのではなく、弱音を置ける場所になりたい。鈴木が差し出したのは、答えではなく居場所だった。谷の心の中では「好きだからこそ強いフリをしていたい」「弱さ」「情けなさが浮き彫りになって」という言葉が渦巻いているが、鈴木はそれを「しないよ」「距離置かない」と受け止める。冒頭で谷が恐れていたことを、鈴木ははっきり打ち消している。

「ロボかなんかの話」

谷が「僕は」「鈴木さんみたいになりたい」と打ち明けると、鈴木は、自分は谷が思うほど強い人間ではないと明かす。「理解があって懐が深くて」「相手を思えるような」「そういう彼女になりたくて強がってただけで」。強く見えていた鈴木もまた、谷の前で背伸びをしていた。

谷は「頭で理解できるのに」「自分のキャパはわかってなかったんだなって思う」と振り返り、鈴木は「ロボかなんかの話」と返す。重くなりかけた空気を笑いに変えるこのやりとりが、二人らしい。お互いに強がっていたことを認め合えたから、ここから先は無理のない形で並んでいけそうだ。

卒業式の一日

「そして」「それぞれが」「冬を乗り越え」、季節は春へ。卒業式の日がやってくる。

寄せ書きと記念写真

式のあとの教室では、卒業証書の話で盛り上がる。「ずまちん美術だっけ」「ちょっと意外」「なんでよ」と、東が美術選択だったことに驚く声が上がる。卒業アルバムを見た鈴木は「そんなつまらないページ閉じちゃってさ」「今から寄せ書きページ埋め合おうよ」と呼びかけ、教室中が寄せ書きと写真撮影の時間になっていく。

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ポンッができねぇwwww #seihantai #正反対な君と僕

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山田と西の写真の場面もいい。二人の写真を撮ってもらった山田は、「ごめん やっぱ俺のスマホでも撮っといてくれん」と頼み、撮れた写真に「ありがとな」と笑う。西の「じゃあ次 私が二人撮るね」まで、卒業の日の何気ない写真のやりとりに、三年間で近づいた距離がにじんでいる。

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ガパチョパート、山田に恋する乙女ゲー主人公バッドエンドルートみたいになってて笑いが止まらん(原作通りだよ!)
#正反対な君と僕

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本田の気づかい

そのころ、平はひとりで教室を離れていた。クラスメイトのノアが東に「好きピ 今 一人で あっち行ったよ」と教え、「言っていいの」と周りがざわつく。東が平のあとを追っていったのを見て、本田は「同じ方向」と察する。

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今頃気づいたwww #seihantai #正反対な君と僕

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さらに、平を探して写真に誘おうとする山田に、本田は「山田 写真 撮ろう」と声をかける。「でも さっき 撮らんかったっけ」と山田が首をかしげても、本田は二人の時間を守るように山田を引き止めている。誰にも気づかれないところで、二人のための時間をこっそり作っているのが本田だった。放送後には、本田を隠れたMVPとたたえる声も上がっていた。

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1人きりになりに立ち去った平くん
…を追った東ちゃん…を察したポンちゃん

そんな平くんを写真撮ろうと呼ぶ山田
…をさり気なく足止めするポンちゃん

ポンちゃん、隠れたMVP…!
※Most Valuable People=最優秀功労者
#正反対な君と僕 #Seihantai

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本田のそんな気づかいは、友人に名前を呼ばれて振り向く、ささやかな場面にも表れていた。

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草 #seihantai #正反対な君と僕

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平と東、ふたりきりの時間

人の少ない場所で、平と東はふたりきりになる。

「楽しかったな」

「高校いろいろあったけど」「いや大してなかったか」「けどトータルで言うと」「楽しかったな」。受験に追われてあまり実感がなかった卒業が、ここで急に胸に迫ってくる。「言わないで」「泣いてたこと」「言わんよ」というやりとりのあと、「わかるよ」「わかる」「楽しかったよな」と気持ちが重なる。

平の心の中には「自分が人にこんなダサさをさらけ出せる日が来るなんて」「それを人とわかり合える日が来るなんて」「考えたこともなかった」という言葉が流れる。人前で感情を出さなかった平が、東の前では泣き顔を隠さない。そのことが、三年間で平が手に入れたものの大きさを物語っている。

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わかるよ #正反対な君と僕

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「ずっとありがとう」

平は「東」「ありがとう」と呼びかけ、「ずっと」「ずっとありがとう」と重ねる。東は「いやそんな」「こちらこそ」と応える。東の心の中では「好きになった相手が」「対等な目線で」「心からの言葉を伝えてくれた」「それだけだけど」「もう十分かも」という思いが広がっていく。

そして東は「名前のつく関係になることよりも」「それよりもずっと特別をもらった気がする」と感じる。恋人という名前のつく関係にならなくても、対等に言葉を交わせたことそのものが、東にとっての特別だった。「私絶対目やばい」「俺も」と二人して目を赤くしているのが、なんともいとおしい。

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「名前の付く関係になることよりもずっと特別をもらった気がする」
初速の速い恋愛等、これまで名前の付く関係の中に身を置いてきた東の口からこの台詞が出てきたことに感動。平と出会い、タイラズマで過ごした時間こそ特別であり青春だったんだと

『正反対な君と僕』24話
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寄せ書きと、去り際の「待って」

教室に戻ると、寄せ書きの続きが待っていた。

「ほら 秀司」

「メッセージとか書くこと普段ねえし」と悩む男子たちに、「おい じゃあ最後名前書いて」と声がかかる。その流れで「ほら 秀司」と平が呼ばれ、卒業アルバムを差し出すよう促される。平のアルバムの寄せ書きページは「うわ 真っ白」。「こっちのクラス そういうノリにならんかったから」という事情を聞いて、「めっちゃでかく書いてもいい」と大きく書き込まれていく。

寄せ書きには「新天地でも頑張れ的な」という気持ちが込められる。ずっと名字で呼ばれてきた平の下の名前が、卒業の日の寄せ書きの場面で呼ばれる。エンドクレジットにも平秀司、東紫乃と二人のフルネームが並んでいた。

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b #正反対な君と僕

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「卒業してもまた会えたりする?」

東の心の中では、「けどもし」「受かったら」「多分きっと」「今日で最後だ」という思いが整理されていく。それでも「それでももう大丈夫」「じゃあ行こっか」「何も悔いはない」。公式あらすじのとおり、東は悔いなく平の隣から去ろうとしていた。

そこへ平の「待って」が響く。続く言葉は「卒業してもまた会えたりする?」。東が終わりにしようとした関係を、平のほうから次へつなごうとした。副題の「スタートライン」は、この一言のためにあったのだと思える幕切れだった。

桜の下の鈴木と谷

エンディングのあとには、春の鈴木と谷の姿が描かれる。

「戻ってくる場所になりたいって話」

鈴木は「この桜が散る頃には」「ついに遠距離になってしまうわけですが」「お覚悟はいかに」とおどけてみせる。谷の不安を先回りして言い当てる鈴木に、谷は「寂しい」と素直に認め、鈴木は「あら素直」と笑う。谷が「大丈夫でいられる人間になる」と言えば、「なんでそうなる」「だから頼りたいときは頼れつってんの」と返す。

「私の存在忘れないでよ」「忘れないよ」、そして谷の「僕のことを忘れる時間があっても」「戻ってくる場所になりたいって話」。クリスマスに鈴木が差し出した「言える場所」を、今度は谷のほうが「戻ってくる場所」として差し出している。最後は谷の「みゆ誕生日おめでとう」で、「プレゼントでごまかす気だ」と笑い合って終わる。

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24話キャスト 酷使されるともりる
#正反対な君と僕 #seihantai

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まとめと考察

第24話は、二組の二人がそれぞれのスタートラインに立つまでを描いた回だった。

強がりをやめたところから始まる

谷は疲れを隠し、鈴木は理解のある彼女を演じていた。二人が本当の意味で並べたのは、お互いの強がりを打ち明けたあとだった。弱さを見せても距離は置かれない、とわかったことが、遠距離という新しい形を始めるための土台になっている。

名前のつかない特別と、名前を呼ぶこと

東は、名前のつく関係にならなくても十分だと思って去ろうとした。けれど平は、その背中を「待って」と呼び止めた。名前のつかない特別を大事にしたまま、それでも次に会う約束を求めたのが平の答えだった。平の下の名前が呼ばれ、谷が鈴木を名前で呼ぶ。名前を呼ぶことが、この回ではそのまま次の一歩になっている。

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#正反対な君と僕 24話

平の涙にもらい泣き。涙が出るほど楽しかったなんて、最高の学生生活を送りましたね。友達にも恵まれ、特別な人にも出会い、自分の殻を破ることができた3年間。あまり感情を表に出さない平が、特別な人(東)の前で大粒の涙を流す姿に、大きな成長を感じました。

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卒業は終わりではなく

本田の気づかい、山田と西の写真、渡辺の割り切った考え方。それぞれの人物に三年間の積み重ねが見えるのも、この回の魅力だった。卒業式という終わりの日を、誰にとっても新しい始まりとして描き切った。二組の二人がこのスタートラインからどこへ向かうのか、最後まで見届けたい。

アニ
谷殿の「しんどい」が言えてよかったでござる
ラン
平くんの「待って」、胸がぎゅっとなったわ!
キャロ
本田さんの気づかいも光っていました。
アニ
それぞれのスタートラインを見届けたでござる

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