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沈黙の森で創師プレセアと出会った光、海、風。自分たちだけの武器を作ってもらう代わりに求められたのは、伝説の鉱物エスクードを自分で取ってくることだった。魔法の使えない森で、三人は初めての冒険に踏み出す。持ち主とともに成長する武器、誰一人帰らなかった伝説の泉、そして初めての実戦と三人の呼び名まで、王道RPGのような第3話を振り返る。




第3話は、武器を求めて伝説の泉へ向かう回
『魔法騎士レイアース』新作アニメの第3話は、沈黙の森で創師プレセアと出会った光、海、風の三人が、自分たちだけの武器を作ってもらうために伝説の鉱物を探しに出かける回だった。武器はただではもらえない、材料は自分で取ってくる。そんなRPGのような決まりに戸惑いながらも、三人は初めての冒険へと踏み出していく。にぎやかな掛け合いと、初めての実戦の手応えを、場面ごとに振り返っていく。
セフィーロ最高位の創師
三人を迎えたのは、セフィーロで最高位の創師を名乗るプレセアだった。モコナがうれしそうにしているのを見て、伝説の魔法騎士たちに間違いないと確信したプレセアは、クレフから話は聞いている、魔法騎士が訪ねてきたら武器を授けてやってくれと頼まれていたと明かす。武器や道具を作るのが仕事だというプレセアに、聖獣だ魔法使いだと何でもありの世界で武器屋までいるなんてと驚く声が上がる。
ほとんどのロールプレイングゲームでは武器はお金を貯めて買うことになっているから、無料でいただけるなんて幸せと喜んだのもつかの間、無料じゃないわよの一言。財布はかばんの中に忘れてきた、自分たちの世界の食べ物しか持っていないと慌てる三人の姿が、異世界に放り込まれた中学生らしくてほほえましい。武器の代金ぶん働かされるのかもという心配に、プレセアさんのお宅の平穏は守れますわよと返す余裕まであった。
たった一人のための武器
案内された部屋には、プレセアが作った武器がずらりと並んでいた。さあ好きな武器を選びなさいと言われて驚く三人に、プレセアは貸してあげるだけだと説明する。自分の作る武器は不特定多数の誰かのためのものではなく、一つ一つがたった一人のために作られている。だから三人の武器は、これから三人のためだけに作るのだという。
伝説の戦いで三人が真の魔法騎士となれるよう、これまでで最高の武器を作るつもり。そう語ったプレセアは、続けて言う。だから、材料は自分で取ってきてね。セフィーロでは、創師に武器を作ってもらう騎士や戦士は自分で材料を持ってくるのが決まりなのだ。無料ではないとはそういう意味だったのかと納得する様子に、思わず笑ってしまった。
伝説の鉱物エスクードと伝説の泉
持ち主とともに成長する武器
材料といえば金や銀や銅、ゲームによく出てくるのはミスリル。そんな三人の想像に対して、プレセアが告げたのは伝説の鉱物エスクードだった。セフィーロで唯一、成長する武器が作れる鉱物。エスクードで作った武器は、持ち主の技量や精神力に合わせて成長していくのだという。
次から次へと武器を買い替えなくていいからお得だと喜ぶ声に、持ち主が成長しなければ武器も成長しないと釘を刺され、それなら腕を上げなくても強い武器を買い替えた方が楽かもしれないと考え込む一幕も。それでも三人が魔法騎士となるためには、エスクードで作った武器を持ち、成長させるしかない。エスクードで作った武器は、魔神をよみがえらせることのできる鍵の一つだからだ。武器の成長と、三人自身の成長が重ねられているのが、いかにもこの作品らしい。
クレフに何かしたい
クレフから何も聞いていないのかと驚くプレセアに、三人は話の途中でザガートの追っ手が来て、クレフが一人で自分たちを逃がしてくれたことを伝える。それを予感してモコナを自分に預けていったのだと気づくプレセア。まだセフィーロのことはよくわからないけれど、助けてくれたクレフに何かしたい。材料を取ってくるから、私たちに武器を作ってほしい。その思いに、プレセアはもちろんよと応え、どうかこのセフィーロを救ってと願いを託す。
ところが、エスクードがあるのは伝説の泉エテルナ。何人もの戦士たちがエスクードを求めてエテルナを目指し、誰一人帰ってこなかったという。そんな物騒なところに行くのかと叫ぶ三人に、だから武器を貸してあげると言っているのよと平然と返すプレセア。しかも沈黙の森では結界に阻まれて魔法も唱えられない。伝説、伝説、伝説と続く説明の果てに待っていたのは、なかなか厳しい現実だった。
武器が呼ぶ
どの武器を持っていけばいいのか迷う三人に、プレセアは武器をよく見なさい、今のあなたたちに一番合った武器がちゃんとわかる、武器があなたたちを呼ぶからと教える。三人が手にした武器は、クレフにもらった防具の手の飾りの中へと消えていった。必要なときに願えば、ちゃんと手に戻ってくるのだという。
ここまで乗ってきた聖獣も、クレフの魔法だったから森まで消えずにいられただけで、今ごろはもう消えているはず。エテルナまでの道は、モコナが教えてくれるという。この子とどうやって会話すればいいのよという声に、なんとなくだけどわかるという声が返ってくる。名前を教え合い、必ずエスクードを持って帰ってらっしゃいと見送るプレセアに、三人はそれぞれの言葉で行ってきますを告げる。生きてまたお会いできるとよいのですが、不吉なことを言うのはやめて。最後まで三人らしいやりとりだった。
沈黙の森での初めての戦い
ザガートと二度目の機会
その頃、ザガートのもとにはアルシオーネの姿があった。三人が伝説の通りにエテルナへ向かったことを知ったうえで、あんな子どもらが無事に沈黙の森を抜けられるとは思えないと告げられる中、アルシオーネはもう一度機会をと懇願する。先は油断しただけのこと、次こそは確実に仕留めてみせる。返ってきたのは、二度目はないという短い言葉だった。次こそが最後の機会となったアルシオーネが、どんな手段で三人に迫ってくるのかが気になる。
道が消える森とモコナ
森に入ったものの、モコナはどちらの道か聞かれても喜んでいるだけ。道はこの子が知っているとプレセアが言っていたのにと慌て、一度戻ろうと振り返ると、来た道が消えている。これは戻りたくても戻れない、空飛ぶお魚さんやお馬さんだけでなく、いきなり来た道が消える森まであるなんてと妙に感心する声に、安心している場合じゃないと突っ込む声。フォークダンスでも踊っているしかないという冗談から、マイムマイムが得意という話にまで広がっていくのがおかしい。
そんな中、モコナがついてこいと合図する。道を知っているなら最初からちゃんと案内してよ、寿命が23秒縮まったわよとぼやきながら、三人はモコナを追いかけていく。足早いね、もう少しゆっくり走ってほしいわという掛け合いも含めて、モコナに振り回される三人の姿が楽しかった。
初の実戦
ところが、行く手に現れたのは魔物だった。どうすればいいのと慌てる中、プレセアに武器を貸してもらったことを思い出した三人は、それぞれの武器を手にする。学校では弓道部、家が剣道の道場で小さいときからずっと剣道をやっていたと、それぞれの武器がしっくりくる理由も明かされる。確かに今の三人に一番合った武器だった。
ここで魔法も試してみようと、光が炎の矢を唱えてみるが、やはり森の中では発動しない。せっかく魔法少女になれるチャンスだったのにと嘆く声に、この沈黙の森を抜ければきっと憧れの魔法少女になれると前向きな声が重なる。そして光は剣を振るい、魔物を見事に斬り伏せた。初めての実戦でも迷わず踏み込んでいく光のまっすぐさが、三人の中でもひときわ頼もしく映った。
光、海ちゃん、風ちゃん
呼び捨てでいいわよ
戦いを終えた三人は、改めて呼び方を決める。光って呼んでいいかと聞かれた光はうんとうなずき、これから私たちは運命共同体なんだから呼び捨てでいいわよという声も上がる。けれど風は、さん付けでお呼びするのが親愛の証ですからと、光さんと呼ぶことを譲らない。そして光は、海ちゃんと風ちゃんでいいかなと笑顔で提案する。
風ちゃんなんて呼んでいただくのは初めてですわと喜ぶ風。光って今どき珍しくピュアな子よね、本当に純朴な娘さんですねという二人の感想に、三人の距離がぐっと縮まったのが伝わってくる。同じ14歳でも、それぞれ性格はまるで違う。その違いが、これからの旅で互いを支える力になっていくのだろう。
一方で、どこかに隠れていたモコナはまったく反省していない様子。この子が一体何の役に立つというのよと呆れられるモコナの存在は、まだまだ謎だらけだ。そして最後、三人の前に何者かが立ちはだかる。お前たち何者だという声とともに、旅は次の局面へと進んでいく。
第3話のまとめ考察
王道RPGの手触りと、三人の絆
第3話は、伝説の武器、伝説の鉱物、伝説の泉と、伝説という言葉が何度も重なる王道RPGらしい回だった。武器は自分たちのためだけに作られ、持ち主とともに成長する。材料は自分で取りに行く。こうした決まりの一つ一つが、三人が魔法騎士として成長していく物語そのものを表しているように感じた。
そして何より印象に残ったのは、三人の掛け合いの楽しさだった。ゲームの知識で状況を整理する声、すかさず突っ込む声、どこまでもまっすぐな光。初めての実戦を乗り越えて呼び名を決めた三人は、もう単なる居合わせた中学生ではなく、運命共同体になりつつある。魔法が使えないシビアな序盤だからこそ、三人で力を合わせることの意味がよりはっきりと描かれていた。最初から強い力を持って無双するのではなく、借り物の武器で手探りのまま魔物に立ち向かう。そんな一歩ずつの成長を丁寧に追っていく作りは、今の時代にあらためて見ると新鮮に感じられる。武器がそうであるように、三人自身もここから少しずつ強くなっていくのだと思うと、この先の旅がますます楽しみになった。
伝説の泉エテルナには、誰一人帰ってこなかったという言い伝えがある。アルシオーネの二度目の襲撃も控えている。三人は無事にエスクードを手にし、プレセアのもとへ帰ることができるのか。最後に現れた何者かの正体も含めて、沈黙の森の冒険の行方を見届けたい。




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