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英雄と称されたディアスが、領民もいない草原にたどり着くところから物語は始まる。広大な土地で途方に暮れる彼の前に現れたのは一角の少女アルナーだった。敵意を抱かずに誠実に接すると、彼女の角が青く輝き出したという。




英雄ディアス、辺境の地へ
救国の英雄とネッツロース
長い戦争で武勲を上げ、人々から救国の英雄と称えられたディアス。その彼が与えられたのは、広大な草原がどこまでも続く辺境の領地、ネッツロースだった。領民は一人もいない、文字通りの無人地帯。
周囲には岩山が見える程度で、一見して生活基盤が整っているとは言い難い場所だ。
ディアス自身も途方に暮れていた様子だが、それでも国王の命に従い、新たな領主としての生活を始める決意をする。そんな彼の前に現れたのが、一角を持つ少女アルナーだった。草原にぽつんと佇む彼女は、ディアスの運命を大きく変えることになる。
魂鑑定の光と鬼人族の村
敵か味方かと問うアルナーに対し、ディアスは誠実な態度で答えた。すると彼女の頭部にある角が青く輝き出す。これは鬼人族特有の能力、魂鑑定の光だという。
この光は、相手が幸福や恵みをもたらす者かどうかを判断する力を持つ。アルナーがディアスを恵みをもたらす者と見抜いたことで、村への招き入れが許可される。
鬼人族の村では、モールと呼ばれる族長がディアスの領地運営を手助けしてくれることになった。村の人々はどこか温かく、穏やかな日々が始まる予感を抱かせる。しかし、草原一面に広がる土地でどのような領主生活を送るのか、まだ誰も知らない。
出会いの草原、戸惑う心
広大な大地と、そこにある「何もない」現実
国王から与えられた領地…想像していたよりもずっと、何もない場所だった。緑の草原がどこまでも続き、風が優しく吹き抜けていく。もちろん、それが悪いわけじゃないんだ。
ただ、本当に何もない。家も建物も、畑も道も、そして領民もいない。ディアスは戦斧を肩に担ぎながら、その広大な大地を見渡した。
英雄として迎えられた喜びも束の間、目の前に立ちはだかるのは、文字通りのゼロからのスタートだった。
草原一面の風景が広がっていて、どこから手を付けていいのか分からなくなるような気持ちになる。それでもディアスは、この地で何かを成し遂げたいという強い意志を感じていたんだ。少しでも領民が増えるように、何かしなければ…。
その時、遠くの方角から、小さな影が見えた。
蒼角の少女アルナーとの出会い
ディアスが注意深く見つめていると、影は次第に大きくなり、やがて一人の少女の姿を現した。亜人種である鬼人族のようだった。彼女の名前はアルナー。
ディアスの前に静かに立ち、敵意をあらわにするようにこちらを見つめてくる。警戒しながらも、ディアスは誠実に彼女に話しかけた。
「私はこの地の領主だ。危害を加えるつもりはない」アルナーは何も言わず、ただ黙ってディアスを見つめ続けている。そして突然、彼女の頭部にある角が淡い青色に輝き始めたんだ。
それは鬼人族特有の能力、魂鑑定の光だったらしい。アルナーはディアスの魂を読み取り、彼が幸福や恵みをもたらす者だと判断したのだ。その瞬間、戸惑いと期待がないまじりに、これから始まる生活への予感が胸に広がった。
この出会いが何かのきっかけになるみたいだし…。自分も早く領地を開拓したいな。
村での暮らし、善意の連鎖
アルナーに導かれて
アルナーに導かれ、村の中へと足を踏み入れると、穏やかな空気が肌を包んだ。人々は皆、ディアスを見るなり微笑みを浮かべ、温かく迎え入れてくれた。アルナーの角が青く輝いた時、彼らは「幸福や恵みをもたらす者」だと認めたのだという。
正直、まだ自分がそんな存在なのか信じられない気持ちもあったけれど、村人たちの視線は紛れもなく友好的だった。ディアスが村に足を踏み入れた瞬間から、何か良い変化が起こり始めたのかもしれない。
村の入り口でディアスの前に手を差し出した少女、セナイとアイハン。行商人夫婦のもとに保護されていた双子の姉妹らしい。森で両親を亡くしたという話を聞き、胸が締め付けられた。
彼女たちに優しく微笑み返すと、アルナーが「二人もディアス様にお世話になりたいと言っているの」と教えてくれた。その言葉に、自分の存在が誰かの役に立つのなら…そう思うと、少しだけ肩の力が抜けた。
本能のまま力任せに戦斧を振り回す
狩りを勧められる
鬼人族は領地の領民にはなってくれなかったが、共存関係のような最初の世話だけはしてもらえるようだ。鬼人族の男衆に簡易的な家を建ててもらい。羊?を少し分けてもらう。これだけで生活しろというのだ。
アルナーは少しの間ディアスの世話係を頼まれているだけで、アドバイス程度の事しかしてくれない。そのアルナーは黒牛でも狩ってこいこいと言う。獣よせの粉を使いそこに現れたのは無数の黒い牛。
途方に暮れていたところにちょうどいい。何も考えず戦斧を黒牛に打ち下ろす。仕留めた1頭をアルナーに見せると、今までの態度は嘘のような、急に親密な態度に驚いでしまう。
ここでは本当に狩りや力を誇示するとここそが、素晴らしい人間なのだという価値観を改めて実感した。
互いを尊重する日々
最初はぎこちなかったけれど、村人たちは根気強く付き合ってくれ、次第に要領も掴めてきた。何よりも驚いたのは、鬼人族の人々が「力こそ正義」という考え方しか持っていないことだ。
何故か分からないけれど、村の温かい雰囲気に影響されて、無性に肉食欲が刺激されているのかもしれない。そして、ディアスの存在が村にもたらす変化は、それだけではない。村人たちの笑顔が増え、活気が溢れてきている。
アルナーはかいがいしく料理を作ったり世話してくれるようになった。
死闘そしてプロポーズの言葉
巨大な亀との邂逅
アルナー相談していっしょに狩りに行くことになった。見つけたのは亀だった。どうみても亀だ。アルナーはこれをアースドラゴンと呼んでいる。
亀は戦斧にひびが入るほどの硬さ。アルナーは亀の瘴気で弱っている。亀はアルナーに狙いを定める。この瞬間の隙に亀を打ち倒すことができた。
突然の告白に戸惑うばかり
アルナーさんから…まさかの告白。「あなた様と結婚する!」って。頭部の角が青く輝き出す演出は、まるで祝福を受けているみたいだったけど、正直、動揺しかなかったんだよね。
自分は戦士だし、領地運営なんてしたこともないのに…。アルナーさんの魂鑑定で「恵みをもたらす者」と認められたことは分かっているんだけど、それだけで結婚を申し込まれるなんて、想像もしていなかった。彼女の真剣な眼差しに、ただただ驚きで見つめ返すことしかできなかったんだ。
村人たちの笑顔が原動力
クラウスやモールさんたちも、領地運営について色々と助言をくれるし、エルダンさんも応援してくれているみたいだし…。この土地で共に生きていく決意を新たにしながら、自分なりにできることを一つずつ積み重ねていこうと心に誓ったんだ。




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