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公式サイトのキャラクター欄を開くと、団員十人のうち瑞佳だけ、サーカスでの担当が書かれていない。座右の銘は「触らぬサーカスに祟りなし」、観客への一言は「あ、わたしは出ませんけどね?出ませんよ?」である。ところが同じサイトのペアビジュアルでは、その瑞佳が空中ブランコのバーを握っている。第7話は、この食い違いがどこから来たのかを十年前まで戻って見せる回だった。そして最後まで、本人は舞台に上がると言っていない。




公式の紹介欄は、四か所で瑞佳を舞台の外に置いている
第7話を見たあとで公式サイトのキャラクター欄を開くと、この回が何を埋めにきたのかがはっきりする。十人ぶんの欄には、キャッチコピー・紹介文・座右の銘・観客への一言が同じ形式で並んでいる(※2)。その同じ形式のなかで、瑞佳の欄だけが四か所で他の九人と違う。しかも四か所とも、ずれている方向が同じである。どれもこの人を舞台の上に置いていない。
キャッチコピーに役どころが入っていないのは、十人のうち一人だけ
キャッチコピーは全員が読点で二つに割れる形で統一されている。桜翔は「伝説を追う、空中ブランコの花形」、雫は「頼れる先輩、宙を舞う王子様」、スヴェトラーナは「誇りと秘めた情熱、シルクを舞わせ踊る姫君」。伊万里は奇術師、五十鈴は曲芸師、葵と茜はジャグラー、凛は経理・医療・調理、麻利亜は小さな団長と続く。九人には全員、サーカスのなかでの役どころが入っている。瑞佳のものだけが「我が道を行く、サーカスの天才」で、これは腕前の話であって、舞台のどこに立つ人かを言っていない。
紹介文のほうも同じだった。桜翔は「フライヤーを担当する」、雫は「キャッチャーを担当している」、スヴェトラーナは「エアリアルシルクを担当している」、麻利亜は「サーカスの演者としては道化師を務める」と書かれている。ところが瑞佳の欄は「ずば抜けて高い身体能力を持つ、脳天気で奔放な少女」で終わり、担当の記載がひとつも無い。前回すでに桜翔のキャッチャーとして飛んでいるのに、公式の欄には肩書が付いていない。
座右の銘だけが、近寄るなと言っている
座右の銘も十人ぶん並んでいる。桜翔は「積み重ねた努力はわたしを裏切らない」、雫は「死ぬ気でやれ。それで死ぬ奴はいない」、スヴェトラーナは「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」、五十鈴は「勝つまで負けじゃない」、麻利亜は「努力は報われる。場合がある」。前へ出る話か、慎重にでも続ける話である。瑞佳のものだけが「触らぬサーカスに祟りなし」で、これは触るなという文言だ。元になった言い回しで神が座っていた位置に、サーカスが座っている。第7話が説明するのは、その祟りの中身にあたる。
観客への一言で、自分を外しているのも一人だけ
欄の最後には「公演を観に来てくれる方へ一言いただきました!」がある。麻利亜は「ようこそ、ひまわりサーカスへ!」、スヴェトラーナは「どうか最後まで目を離さないで」、伊万里は「もし失敗しても……笑ってゆるしてくださいねっ」。九人とも、自分が舞台に出る前提でしゃべっている。瑞佳の一言はこうだ。「きっと、みなさんにすごいサーカスをお見せします。あ、わたしは出ませんけどね?出ませんよ?」。言い直しまで付けて念を押している。第7話でミッチャーが言う「瑞佳は意識して観客の前に立ったことがない」は、この一言を別の言い方でなぞっているだけである。
それでも、ペアビジュアルではバーを握っている
公式のギャラリーには「キャラクターペアビジュアル」が五枚あり、十人が二人ずつ組にされている(※3)。一番が瑞佳と桜翔、四番が雫とスヴェトラーナ、あとは伊万里と五十鈴、葵と茜、凛と麻利亜である。そして一番の絵で、瑞佳は舞台衣装を着て空中ブランコのバーを両手で握っている。四番のスヴェトラーナは布に囲まれていて、ブランコのバーは持っていない。文字の欄では四か所とも舞台の外に置かれている人が、絵では最初からバーを持たされている。第7話は、この食い違いがどこから来たのかを説明する回だ。
第7話「サーカスが、わからない」で起きたこと(要点だけ)
公式のあらすじが書いているのは、ミッチャーに言われた瑞佳が悔しがるところ、団員たちがロータスサーカス時代の瑞佳を聞かされるところ、凛が悪い報せを持ち込むところ、そして勝負を決めた瑞佳が戻ってくるところまでである(※1)。本編はそこから、十年前の回想・空中ブランコの勝負・三度の引き継ぎという三段で進む。
- ミッチャーが団員たちに昔語りをする。母を早くに亡くした瑞佳にとって団が家族で、あの舞台に立つのが夢だった
- 解散を決めたのはブラックロータス本人で、理由は自分の衰えだった
- 最終公演の日、父の「いつかお前もサーカスの舞台に立つんだ」に、幼い瑞佳が「死んでも嫌」と返す。第1話の一言に続きがあった
- 凛が、次の公演地の近くにブルーローズサーカスが来ると報告する
- 瑞佳がミッチャーの挑発に乗り、借金全額と次の公演への出演を賭けて空中ブランコの勝負を受ける
- 対戦相手は雫とスヴェトラーナ。スヴェトラーナがかつて空中芸の演者だったことが、ここで桜翔に伝わる
- 判定は「技は瑞佳たちが上、興奮したのは向こう」。ミッチャーは瑞佳を桜翔に託して身を引く
- 夜、むつみが七海を訪ね、ひまわりに固執する理由を尋ねる
- 公演地へ向かうバスで瑞佳が「次の公演が終わったらサーカスやめます」と言い、桜翔が「やめちゃだめ」と返す
前半が語りで、後半が勝負である。ただし勝負のほうは、あとで見るとおり結論が出ないように組まれている。
十年前に無くなったのは、サーカスではなく舞台のほう
ミッチャーの昔語りが、この回の前半を占める。ここで出てくるのは瑞佳がサーカスを嫌いになった理由ではなく、サーカスが瑞佳から離れていった経緯のほうだった。
団のみんなが家族だった娘
物心ついた頃からロータスサーカス団と世界中を巡っていた、という話から始まる。「幼くして母親を亡くしたあの子にとって、団のみんなは家族そのものだった」。「厳しい特訓にも負けずに大人たちに追いつこうといつも必死だった」のは、「ロータスサーカスの舞台に立つことを夢見てね」だったからだと続く。そして「でもあの子は、夢に見た舞台に立つことはなかったの」。家族と職場と目標が同じ場所に固まっていた子どもの話として聞くと、このあとの解散がどれくらいの規模の出来事だったかが分かる。
解散を決めたのは、頂点を過ぎた父親自身
理由の説明が細かい。「根っからのサーカスバカでね」「肉体の頂点を過ぎて、最高のパフォーマンスを発揮できなくなった自分を許せなかったの」。聞いた団員が「指導に回るとか他にやりようあるのに」と返すと、「いいえ。観客の大半はブラックロータスの演技を楽しみに来てたの」「やつなしじゃ観客の期待に応えられない」「だから、お客さんたちが夢見ている間に消えることを選んだ」と返ってくる。団員からは「かわいそう」「自分勝手すぎです」が出て、同時に「その気持ちわかる」と漏らす声もあった。
ここが効いてくる。ブラックロータスは、観客のほうを見て降りたと説明されている。この回で瑞佳に足りないと言われるのが観客の前に立つ実感である以上、父はそれを持っていた側にいる。持っていた人が観客のために消して、持っていない子が残された。「あの子には夢と居場所を奪われたようにしか見えなかった」という締めは、父の側の理屈がどれだけ通っていても娘には届かない、という形で置かれている。
「死んでも嫌」には、十年前の続きがあった
最終公演の日、泣き続けていた娘に父が言うのが「いつかお前もサーカスの舞台に立つんだ」で、返ってきたのが「死んでも嫌」である。第1話に置かれていた一言に、続きが付いた。「私が立ちたいのはロータスサーカスの舞台なの」「みんなと一緒に立ちたいんだよ」「みんなと一緒じゃなきゃ嫌だ」。つまりこの子が言っているのは舞台に立ちたくないではなく、あの舞台以外では立ちたくないだった。父が差し出したのは未来で、娘が欲しかったのは、もう無い場所である。噛み合いようがない。
公式の欄で自分を舞台から外しているあの一言は、この日の返事がそのまま十年残ったものだと読める。サーカスが嫌いだと一度も書かれていないのに担当だけが空欄なのも、そう考えると筋が通る。嫌っているのは舞台ではなく、代わりの舞台のほうである。
勝負の顔ぶれが、場所を譲った二人と受け取った二人で割れている
存亡の危機が重なる。凛が、次の公演地の近くに皇グループの最上位集団ブルーローズサーカスが来ると報告し、経営にとって致命傷になりうると言う。麻利亜は凛をかばい、協会側の管理の問題だと言い切る。そこへ事情を知らない瑞佳が戻ってきて、賭けが成立する。「ここがなくなっても、お前の借金はなくならない」という一言が先に置かれ、そのうえでミッチャーが「無駄よ無駄。瑞佳が出たところで何の手助けにもならないわよ」「私を誰だと思ってるの。伝説のスターよ」と煽る。瑞佳の「そんなの大昔じゃないですか」「ただのヒゲ親父じゃないですか」を受けて、「あんたが勝ったら無条件で借金全額払ってあげる上に、次の公演にも出してあげる」。
同じ借金が、降ろす道具にも上げる道具にもなっている
前回このキャッチャーは、瑞佳の借金を自分が払うと言い出して団を辞めさせようとしていた。今回はまったく同じ借金を材料にして、逆に舞台へ上げている。見ていた側から「なるほど、こう扱うのか」という感想が漏れるのも当然で、扱い方だけが反転している。降ろすときも上げるときも、瑞佳を動かしているのはサーカスへの気持ちではなく金の話だという点は変わらない。
山田が飛ばなかった理由
対戦相手はミッチャーではなく、雫とスヴェトラーナだった。驚いたのは桜翔のほうで、「知らないでしょうけど、山田は空中芸の演者だった時代もあったのよ」という一言が入る。「ひまわりで飛んでるのなんて見たことないですけど」に対して、本人の口から「私たちがここに来た時に、あなたがいたからよ」「私よりあなたと組んだ方が、雫の求めるサーカスに近づけると思ったの」と説明が付く。譲るために飛ぶのをやめていた、ということである。
ここで公式のペアビジュアルに戻ると、配置の意味が変わる。四番のスヴェトラーナが布のほうに描かれ、一番の瑞佳がブランコのバーを握っているのは、譲り合いの結果そのものだった。雫は第3話で腕の限界を迎えて空中芸を降り、瑞佳が後を継いだ。スヴェトラーナは桜翔のために飛ぶのをやめている。一番の二人は、四番の二人から場所を受け取った側である。そしてこの回の勝負は、譲った二人がもう一度組んで、受け取った二人と正面から当たる形になった。打ち明けたうえで「目の前のことに集中して、お互い最高の演技をしましょう」と切り替える一言も続き、勝負そのものは対等に行われる。
技はこちらが上で、興奮したのは向こうだった
取り決めは「勝負は一回、勝敗はみんなの意見で決める」。判定は残酷なほどはっきりしていた。「正直、桜翔たちの方が演技はすごかった。でも見ていて興奮したのは山田たちの方」。続く問答がこの回の中心である。「あんた、サーカスが楽しいって思ったことある?」に対する答えが「できなかった技が練習してできるようになるのは楽しいです」で、楽しさの説明に観客が一人も入っていない。「演技に入る時のあの変な笑顔やめなさい」と指摘され、「変な顔なんてしてない」と言い返して逃げていく。
判定を出したのが仲間だから、この回では答えが出ない
見落としやすいが、答えが出ないことは先に宣言されている。昔語りのあと、団員から「教えてあげればいいのでは」という案が出て、「それじゃダメなんだと思う」「お客さんの前で実感しないと」と否定されている。にもかかわらず、この勝負の判定を出したのは客席ではなく仲間だった。つまり足りないものの位置は分かっても、埋め方はここでは出てこない。はじめから結論が出ない設計になっている。
公式のサブタイトルの並べ方も、それに合っている。第1話から第7話まで、全部が読点で二つに割れる形で統一されていて、そのうち四本が否定で終わる。「傷跡なんか、見せたくない」「素直になんか、なれなくて」「居場所なんか、どこにもない」、そして「サーカスが、わからない」。前の三本はいずれも登場人物の内面に付いた否定だったが、今回だけ、分からない対象がサーカスそのものになっている。
引き継ぎは三度とも、瑞佳の頭越しに行われる
この回では、瑞佳に関する引き継ぎが三度起きる。三度とも、話が渡された相手は瑞佳ではない。並べてみると、この回の居心地の悪さの出どころが見える。
父が本人に言ったのは「お前も立つんだ」だけ
十年前、ブラックロータスは解散の理由を団に説明している。ところが娘に向かって言ったのは「いつかお前もサーカスの舞台に立つんだ」だけだった。理由のほうが娘に届くのは十年後で、しかも語り手は父ではない。そのうえ今回その説明を聞いているのは団員たちで、公式のあらすじも「団員たちは……聞かされ」と書いている(※1)。宛先が本人でないという形が、いちばん古いところから始まっている。
スヴェトラーナが打ち明けた相手は桜翔
二度目が勝負の直前である。飛ぶのをやめた理由を、スヴェトラーナは譲った相手である桜翔に打ち明けている。言われた側は、そのまま対戦相手として向き合うことになる。瑞佳に向けてこの話がされる場面は、この回には出てこない。公式の紹介文がスヴェトラーナをエアリアルシルクの担当としか書いていないのと同じで、譲った過去は当人たちの外に出ていかない。
ミッチャーが頭を下げた相手も桜翔
三度目がいちばん大きい。逃げた瑞佳を追わず、ミッチャーは桜翔を呼び止めて「あなたと大事な話をしたい」と切り出す。「瑞佳はプロフェッショナルとして当たり前ですが、自分のことを知らない」「それは私たちの責任なの」、「もっとちゃんとあの子に教えてあげていれば、もっとちゃんとあの子に見せてあげていれば」、「私たちはそれをしてあげられてると思ってしまっていたのね」。そのうえで「自分勝手で申し訳ないんだけど」「瑞佳のことお願い」「あの子を導けるのはもう私なんかじゃない。あなたたちに任せたい」と頭を下げる。
この場面で一つ確認しておきたいことがある。サブタイトルの「わからない」は瑞佳のことだと読まれやすいが、ここでミッチャー自身が、自分たちも分かっていなかったと認めている。団員のほうも、教えれば済むと考えて否定されている。分かっていないのは一人ではない。前回の「あんた、才能ないわよ」も、切り捨てではなく引き渡しの前振りだったことになる。後の場面で麻利亜と紅茶を飲みながら「もう私の出る幕じゃないのよね」「嫌われてるし」と笑い、「あなたたち見てたら、なんかサーカスの楽しい未来が見えたのよね」「だから任せたわよ」と続けて、「公演の件、私の方でも動いてみるわね」で締める。身の引き方まで用意されている。
むつみの問いに、七海は答えていない
夜、七海のもとをむつみが訪ねる。シャイニーラベンダーからブルーローズへ移ってきた人物で、劇中で姓は呼ばれない。問いは三つ重なる。「なぜひまわりサーカスに固執されるのですか」、「僭越ながら、今回のブルーローズの公演地では集客に期待できないと思います」、そして「川澄桜翔獲得のためですか」。
名前を出したのはむつみで、七海はそれを引き取っていない
ここは読み間違えやすい。返ってきたのは「私は皇の娘としてグループ全体のことを第一に考えています」「でも、私がやらなければならないこともある」で、桜翔の名前については肯定も否定もしていない。むしろ、グループ全体のこととは別に自分の目的があると言っている。むつみへの言葉も含みが多く、「あなたにも期待しているからね」「シャイニーラベンダーからブルーローズに移籍してもらったのも、皇グループの未来のためだからね」と続く。狙いが桜翔だと決まったわけではない、というのが今のところ言えることの上限だ。
公式のキャラクター欄は、ひまわりの十人で閉じている
念のため公式サイトを確かめると、キャラクター欄に載っているのはひまわりサーカスの十人だけで、七海もむつみもミッチャーもブラックロータスも入っていない。キャスト欄も十人ぶんで、野田朋花・黒崎しおり・小山内怜央・安堂ななこ・楠木ともり・夏吉ゆうこ・鎌倉有那・岩橋由佳・茅野愛衣・釘宮理恵が並ぶ(※4)。この回の昔語りを務めた人物の演者名は、いまのところ載っていない。つまり公式は今のところ、この作品を十人の話として出している。その十人の欄のなかで、瑞佳だけが自分を外している。
公式がこの回から拾った小物は、二つある
公式サイトのスペシャルには「ひまわりサーカスの生きる時代!」という連載があり、各話ごとに昭和30年代の小道具を解説している(※5)。第7話ぶんは「蚊取り線香」と「屋根付きのバス停」の二つ。蚊取り線香は明治23年に棒状、明治35年に渦巻型が生まれたと書かれ、屋根付きのバス停は「本数が少なかった停留所」に置かれた待合小屋として説明されている。スタッフ欄には時代考証として山田順子がクレジットされていて、監督は亀井幹太、シリーズ構成は菊池たけしである(※4)。年代の小物に専任を置いている作品が、この回で十年前まで遡っているという点は覚えておいていい。
まとめと次回予想:バーを握らせているのは、まだ絵の中だけ
公演地へ向かうバスの中で、瑞佳が本音を落とす。「私、サーカスが嫌いだったことなんてないんです」、「なのに演者はやらないって、もうめちゃくちゃなこと言ってる」、「でもこの気持ち、自分じゃどうにもできなくて」。桜翔が「聞いたよ」と受けて、「だから他の舞台では飛びたくない。そういうことだよね」と言い当てる。そこで瑞佳が出したのが「私、次の公演が終わったらサーカスやめます」で、返ってきたのが「やめちゃだめ」だった。
納得していないことを、周りが先に見抜いている
押し返し方が丁寧だった。「やめるなら本当に納得してからよ」「私、納得してます」「納得してないよね」と押し返され、団員たちが「瑞佳は自分勝手で」「瑞佳はおせっかい」「でも瑞佳はサーカスが好き」「納得なんてしてるわけがない」と重ねていく。結論が「だったら私たちが連れて行く」で、「瑞佳が立ったことのないところ」「あなたが見なくちゃいけないところ」「あなたにとって初めての景色が見えるところ」「楽しんでね」と続く。
ここまでの六話で、ひまわりサーカスを技術面で引っ張ってきたのは瑞佳だった。演目を組み替え、勝ち筋を出し、降りた人の後を継いできた。その人が、この回の最後で連れて行かれる側に回る。引き継ぎが三度とも頭越しに行われた回の締めが「私たちが連れて行く」なのは、収まりがいい。ようやく本人に向かって言われている。
公式の欄が書き換わるとしたら次のはず(予想)
最後は客席の少ない会場で、「いつも以上にお客さん少ないね」「風前の灯火ってやつだな」とぼやかれながら幕が上がる。近くにはブルーローズサーカスが来ている。ここから先は予想になるが、この回が「お客さんの前で実感しないと」と先に宣言している以上、次に置かれるのは客席の前の場面だろう。第8話は8月22日の放送で、局によって時間が違う(※6)。
第7話で分かったのは、瑞佳が舞台を嫌っているのではなく、無くなった舞台を待ち続けているということだった。公式のキャラクター欄が四か所で舞台の外に置き、絵だけがバーを握らせている状態は、この回では動いていない。動くとすれば、本人が観客の前に立ったあとになる。「あ、わたしは出ませんけどね?」の一言が書き換わる日が、この作品のいちばん分かりやすい区切りになるはずだ。
出典
※1 テレビアニメ公式サイト ストーリー 第7話「サーカスが、わからない」(公式あらすじ・各話サブタイトル)/growupshow.com
※2 テレビアニメ公式サイト キャラクター(キャッチコピー・紹介文・座右の銘・公演を観に来てくれる方へ一言)/growupshow.com
※3 テレビアニメ公式サイト ギャラリー キャラクターペアビジュアル(全五枚)/growupshow.com
※4 テレビアニメ公式サイト スタッフ&キャスト(時代考証・キャスト十名)/growupshow.com
※5 テレビアニメ公式サイト スペシャル「ひまわりサーカスの生きる時代!」(第7話=蚊取り線香/屋根付きのバス停)/growupshow.com
※6 テレビアニメ公式サイト 放送・配信情報(第8話の放送日時)/growupshow.com




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