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ニート生活を送る元魔王・鳴神流星の部屋に、ある日突然の来客——前世で自分を討った元勇者・花織ミーティアだった。狭い部屋で交わされる魔王と勇者のやり取り。それがきっかけで、流星はまさかの教師デビュー。赴任先は、ミーティアの通う御剣女子高等学校だった。恋人同士と誤解される学園生活、淡々と受け流す元魔王、そしてラストに現れた二人の転入生まで、第1話をじっくり振り返っていく。




魔王と勇者の再会から始まる学園生活
ニートの部屋に現れた、かつての勇者
元魔王として名を馳せた鳴神流星は、勇者・花織ミーティアに討たれたのち、現代日本に転生していた。しかし今の彼は、部屋にこもってゲームに明け暮れるだけのニート。かつて世界を脅かした男の面影は、どこにもない。そんな彼の部屋に、ある日突然、一人の客が押しかけてくる。
訪ねてきたのは、女子高生として転生を果たした花織ミーティア——前世で自分を討った、あの勇者だった。狭い部屋で始まる、元魔王と元勇者のやり取り。かつて殺し合った間柄とは思えない、緊張感のかけらもない会話が転がっていく。そしてこのやり取りがきっかけとなり、流星はニート生活に別れを告げることになる。
こうして流星が就いたのが、御剣女子高等学校の教師という職だった。元魔王の、あまりに予想外の社会復帰である。
周囲の誤解と恋人同士の噂
教壇に立つことになった流星に、ミーティアは何かとちょっかいを出してくる。勇者ムーブがしたくてたまらない彼女の距離感は、事情を知らない生徒たちの目には「告白」以外の何物にも映らない。
第1話のサブタイトルは「恋人たちの予感」。まさにその通りで、流星がどれだけ必死に弁明しても、二人が恋人同士だという噂は瞬く間に学校中へ広まっていく。前世の因縁など、誰も知る由がないのだから当然だ。
ぱにぽにだっしゅ!のような個性的なキャラクターたちが織りなす学園生活は、予測不能な展開を見せそうだ。
元魔王・鳴神流星という男
前世は魔王、今は疲れた大人
この作品の面白さの半分は、鳴神流星というキャラクターにある。前世は世界を脅かした魔王。それなのに今の彼ときたら、覇気のかけらもない、どこか疲れた大人なのだ。
ミーティアがどれだけ勢いよく突っかかってきても、流星はまるで動じない。感情をコロコロ変えて空回りする彼女を、ただ淡々と受け流していく。この温度差こそが、笑いを生む最大の装置になっている。
元魔王と元勇者が、教師と生徒として向き合う——転生ものとしても、この関係性はなかなか斬新だ。ネット上でも「教師と生徒という関係なのは斬新」という声が上がっていた。
かつての宿敵が、いまや職員室と教室で顔を合わせる。それだけで、もう十分に可笑しい。
逆異世界転生と、氷川へきる作品の香り
原作は氷川へきる。異世界から現代へと転生してくる“逆異世界転生”の設定が、まず新鮮だ。しかも転入生までもが異世界出身らしく、この学園には他にも隠れた能力の持ち主が潜んでいるらしい。
そして何より、あの『ぱにぽにだっしゅ!』の気配が随所に漂っている。学校での会話のキャッチボールに、ベッキーと生徒たちのノリを思い出したという声も多い。あの作品が好きだった人ほど、嬉しくなる1話だったはずだ。
ショートストーリーを繋いでいくようなテンポの良さも武器で、「体感5分もなかった」という感想まで飛び出すほど。一方で「ぶつ切り感が合わない」という辛口の声もあり、このリズムは好みが分かれるところかもしれない。
ミーティアの猛攻と周囲の視線
なりふり構わず!花織さんのアプローチが止まらない
とにかく、花織ミーティアの猛攻がすごい。女子高生に転生してもなお勇者だった頃の血が騒ぐのか、常にフルスロットル。流星にかまってほしいオーラを全開で放ちながら突っ込んでくる。
ぐいぐいと詰め寄る距離感は、もはや恋人同士のそれ。流星が冷静に否定してみせても、彼女はまるで意に介さない。
感情がコロコロと変わり、そのたびに派手に空回りする。それでいて、どこまでも生き生きとしているのだから始末に負えない。
「よくもまぁ、あそこまで常にフルスロットルで生きられるね」——ネットでそう突っ込まれるのも納得の暴走ぶりだった。
空回りがひどいほど、その一生懸命さが愛おしくなってくる。ミーティアは間違いなく、この作品の推進力だ。
周囲の勘違いと流星先生の苦悩
当然ながら、周囲の生徒たちはすっかり勘違いしている。明るく活発な皐月まこ、少しポンコツな永守茉莉花といったクラスメイトたちも巻き込んで、ミーティアが何かするたびに「あの子、先生のこと好きなんじゃない?」という噂が学校中を駆け巡っていく。
事情を知らない人間から見れば、花織さんが鳴神先生に好意を向けているようにしか見えない。ネット上でも、まったく同じ感想が並んでいた。
それを必死に弁明する流星の姿が、これまた妙に可愛らしい。否定すればするほど怪しく見えるという、コメディの王道をきっちり踏んでいる。
廊下ですれ違う生徒たちのニヤニヤした視線に晒されながら、元魔王は今日も誤解の中を生きていくのだった。
妹の辛辣なツッコミ、そしてラストの転入生
遠慮のない妹のツッコミ
もう一人、この作品に欠かせないのが流星の妹・鳴神萌だ。兄の奇行に対する彼女のツッコミには、一切の遠慮がない。
教師になったと報告した時の反応も、ミーティアとの関係を問いただす時の目つきも、どこまでも冷ややかで容赦がない。
ネットでも「妹の遠慮ないツッコミと軽蔑した目が個人的に大好き」という声が上がっていて、まさにその通り。兄を見る彼女の視線の温度の低さが、たまらなく可笑しいのだ。
それでいて、どこかに兄への情が滲んでいるのが良い。淡々とした流星、暴走するミーティア、そして冷ややかな萌。この三者の温度差が、日常パートを何倍にも面白くしている。
ラストに登場、転入生・多岐川眠兎と倉石摩那
そして第1話のラスト、新たな顔ぶれが姿を見せる。転入生としてやってきた、多岐川眠兎と倉石摩那の二人だ。
この二人もまた、異世界からの転生者らしい。学園にはまだ、隠れた能力を持つ面々が潜んでいるということだろう。物語は、元魔王と元勇者の二人だけでは終わらないようだ。
次回は、この転入生コンビにスポットが当たるとのこと。ミーティアと流星の関係に、彼女たちがどう絡んでくるのか——想像するだけで楽しみになってくる。
元魔王の教師生活は、まだ始まったばかり。この賑やかな学園がこの先どう転がっていくのか、しっかり見届けたい。




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