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黒の灯火の新メンバー・桐原零司と弐郎が決闘することに。対戦を提案した司場の狙いは、弐郎が隠密局にとってどれほど重要な存在になり得るかを見極める適性検査だった。零司の鋭い剣技に防戦一方となりながらも、弐郎は決して怯まず食らいついていく。後半はブラックトーチの初任務へ。第4話(公式サブ「たりないふたり」)のあらすじと見どころ、ネットの反応をまとめます。




弐郎vs零司、拳と剣の適性検査
剣豪の家系・桐原家と、「俺のケンカだ」
決闘を前に、司場は語る。桐原家は古来より斬術に特化した隠密の家系で、かつては柳生新陰流や小野派一刀流とともに将軍家剣術指南役を務めたほどの名門。零司だけが得物の木刀を持つのはそのためだ。「不公平だと思うならお前も使っていいぞ。剣じゃなく、お前はお前の武器を使えばいい」と水を向けられても、弐郎は「アホか。こいつは武器なんかじゃねえよ。それにこれは俺のケンカだ」と羅睺の力を頼らないと言い切る。
「羅睺、おめえは絶対手出すなよ」と釘を刺された黒猫は「やれやれ、じゃあオラまた一眠りするぜ」とあくび交じり。司場の真の狙いは、弐郎が隠密局にとってどれほど重要な存在になり得るのか、その適性を見極める検査にあった。
借り物の力を使わず、素の拳で受けて立つ。弐郎の意地の張り方が実に少年漫画の主人公らしい。検査と知りつつ本気の喧嘩として乗る構図も、初っ端から熱い。
刃の結界——防戦一方から、木刀を折るカウンターへ
「好きなときにかかってこい。振り返りざまに一閃で沈めてやる」と余裕の零司。剣士にとって間合いは絶対であり、姿や音ではなく気配で測るのが一流。零司の間合いは360度、何者も寄せ付けない、いわば刃の結界だ。空中から仕掛けた弐郎は一撃をまともに浴び、防戦一方に。それでも「ああ、全然痛くねえよ。勝負はこっからだろうが」と立ち上がる。
「ガキの頃から暴力じじいにしごかれてきてんだ。てめえのちゃんばら遊びなんざへえでもねえや」の挑発に、零司は「桐原流斬術は武道ではなく純然たる戦闘技術。それを今、遊びと言ったか」と本気の一撃を見舞う。だが弐郎は最初の被弾でおおよその間合いを掴んでいた。刀の振り始めを見てからでは絶対に間に合わないはずのカウンターが炸裂し、零司の木刀をへし折る。「たった一撃受けただけで、僕の太刀筋を」。勝負は互いに一発ずつ。意地の張り合いの末、二人は相打ちで沈んだ。観戦する側からは「根性とタフさくらいは伝わるんじゃないか」と司場、「拳で語り合う男と男…病気かも」と呆れ声も漏れた。
頑丈さと喧嘩勘だけで名門の剣士を削っていく弐郎の野性が痛快だ。読み合いの理屈をきちんと積んでからのカウンターなので、ただの根性論に見えないのがいい。
ジュース一本の和解と、黒の灯火始動
「てめえの勝ちにしといてやるよ」
目を覚ました零司に、弐郎はジュースを差し出す。「冷静に考えて、これが実戦なら俺、一発目で死んでたと思ったよ。二発目だって木刀だからできたセコ技みてえなもんだったし。だから今回はそれ一本分、てめえの勝ちってことにしといてやるよ」。素直じゃない敗北宣言に、零司が呆れつつ缶を開けると、中身は思いっきりシェイク済み。「引っかかりやがった、バカ!」「最近のゴミ箱はしゃべって動くのか、気持ち悪い」と、悪態の応酬がそのまま雪解けになった。
負けを認めるのに一捻りも二捻りも入れる弐郎と、それを真顔で受ける零司。憎まれ口の温度がぴったり同じで、このコンビはもう成立している。中学生じみた炭酸の悪戯が、何よりの握手代わりだ。
量子迷彩と、初任務——神社の地下へ
決闘の映像を手に、司場は「次は部隊としての有用性を現場で検証しよう」と宣言。任務がないなら自分たちで見つければいい。「うまくいけば敵の正体が分かる、俺たちにしかできない重要な仕事」があると。再調整された隠密服には新機能が加わっていた。左手首のパネル長押しで普段着に見た目を偽装する量子迷彩のカモフラモード、ダブルタップで半透明になるステルスモード。ただし起動中は隠密服の基本性能が極端に落ちるため、使い分けが肝心だ。
向かった先は、局の施設でもある神社。「ブラックトーチの記念すべき初任務だ」と言いつつ、まずは全員で厄除け参拝という脱力の立ち上がり。だがアポなし訪問に常駐の隠密は大慌てで、この後には隠密局で人員・権力ともに最大を誇る特務一課、通称「特一」の来訪予定まで入っていた。窓際の新参部隊と最大派閥、すれ違いの予感が漂う。
新装備のお披露目と厄除けのゆるさで一息つかせつつ、特一の影をしっかり差し込んでくる構成が巧い。ダブルブッキングという生活感のあるトラブルの種も、隠密ものらしくて楽しい。
封印の地で明かされる真実
セッショウ石の牢獄と、羅睺の記憶喪失
神社の地下、仕掛け扉と隠し階段の先にあったのは「第七特別封鎖廟」。今回の一連の騒動の発端となった場所であり、羅睺封印の地だ。封印の寄り代は、妖気を抑える特性を持つ希少鉱石・セッショウ石。だが肝心の羅睺は「覚えてねえんだよ。どうして俺がここに閉じ込められてたのか。それ以前に、どこで何をしてたのかさえも」と記憶を失っていた。
零司は静かに解説する。封印とは、物ノ怪を無生物へ強制的に憑依させること。憑依は妖気のすべてを使う強力なもので、当の物ノ怪自身にも解除できない。無生物の寄り代は物ノ怪にとって永遠の牢獄であり、セッショウ石ならなおさら生き地獄。身動きひとつできない闇の中で延々と妖気を削られ、それが何十年何百年と続けば、自我すら失いかねない。「記憶障害なら、むしろ軽く済んだほうかもな」。
軽口ばかりの羅睺が抱えていた空白が、ここで初めて輪郭を持つ。理屈屋の零司が羅睺の過去に一番寄り添う解説役になるのも、決闘を経た今だからこそ効いてくる。
三つの手がかりと、現れた咬牙・楠遠子
羅睺が語る解放の日の記憶。目を開けるとそこには暗闇に立つ物ノ怪どもと、光る板、すなわちタブレット端末が一枚。画面越しの男は「久しぶりだな」と羅睺を呼び、「写し世はずいぶんと変わった。我々も活路を模索してきたが、もはや限界だ」「日輪を喰らう黒き凶星よ、我々に力を貸せ。共に取り戻そう、我ら物ノ怪の尊厳を。無知蒙昧な人間どもに、不倶戴天の隠密どもに、今一度我らの力を知らしめよ」と勧誘してきたという。話を蹴った羅睺は隙を突いて逃げた。零司はここから三つの重要情報を引き出す。①連中は封印を解除する方法を持つ ②画面の男は封印前の羅睺を知っている ③敵の目的は人間と隠密への復讐。
小難しい話に「めんどくさくなってきた」と弐郎は開き直る。「てめえのケツはてめえで拭く。来る奴は全員ぶっ飛ばす。来ねえ奴は探し出してぶっ飛ばす。そんで必要なこと聞き出せば、全部まるっと解決だよ」。「本当に度しがたいバカだな」と零司が嘆いたその時、気配が動く。「やっとだったぜ」と羅睺との“感動の出会い”を口にする柄の悪い物ノ怪——羅睺を狙う咬牙が、ついに姿を現した。折しも外では強力な結界が張られ、一華たちは中に入れない。そして時間どおりに現れた特務一課課長・楠遠子が、司場の前に立つ。「厄払いを済ませたばかりなのに、これはとんだ初任務になってきたな」。
情報整理から一転、敵と大派閥が同時に動き出す幕引きは引きが強い。結界で新人二人と羅睺だけが切り離される展開も、初任務の洗礼として実においしい配置だ。
「たりないふたり」まとめと考察
足して一人前、凸凹バディの完成
公式サブタイトル「たりないふたり」の通り、本話は脳筋の弐郎と理屈屋の零司、互いに足りないものを持つ二人がぶつかって噛み合うまでの回だった。拳で語り合い、シェイクした炭酸で仲直りする古典的な少年漫画の様式美に、「弐郎と眼鏡君いいコンビ」「ジャンプ系らしさ全開」と楽しむ声が並ぶ。
一方で、テンポの遅さや既視感を指摘する辛口の感想もある。王道ゆえの評価の割れ方だが、キャラの掛け合いの温度は着実に上がってきた。
復讐者たちの影、内通の匂いと特一の思惑
敵の目的が「人間と隠密への復讐」と見えてきた今、第3話で一華が漏らした「なんでこいつらに護送の情報が」という疑念が改めて重みを増す。結界が張られた絶妙のタイミング、そして特一課長・楠遠子の「時間どおりのご到着」。どこかで情報が漏れているのではないか——そんな匂いを随所に残したまま、物語は初任務の本番へ突入する。
咬牙役・岡本信彦の柄の悪さ全開の芝居も早速話題で、天鬼役・森川智之ともども敵側の声の布陣に期待が集まる。窓際部隊ブラックトーチは、この荒れた初任務をどう切り抜けるのか。次回が待ちきれない。




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