キール加入で本格化したB級ダンジョン攻略。アレンはわざと睡眠罠にかかり、“薬味=状態回復薬”の効果を検証し、最下層ボス・ヒュージボアも撃破する。夏休みには鳥を介した故郷の家族との会話や、「王家の約束」の裏に潜むキール“使い潰し”の疑いが明かされ、ラストはA級ダンジョンでセシルとドゴラが転移罠に飛ばされる波乱で幕を閉じる。盛りだくさんの第15話だ。




B級ダンジョン攻略、始動
キール加入、成功率2割のB級へ
キールが正式に仲間へ加わり、共同生活もスタート。荷物の運び込みはアレンの召喚獣であっという間に片付き、家事も任せて安心という滑り出しだ。一行が挑むのはB級ダンジョン。DランクからBランクの魔獣が出るうえ、毒や矢の罠も潜み、攻略成功率はわずか2割ほどとされる難所である。
だが廃ゲーマー一行の足取りは軽い。解毒剤を飲んで備え、宝箱からはミスリルの槍(金貨50枚相当)を回収。Bランク魔獣のミミックも、強化したマリアが魔力半分であっさり退けるなど、順調に最下層を目指していく。
最下層ボス・ヒュージボアと、“追い越される”焦り
攻略開始から二か月、一行はついに最下層へ到達する。待ち受けるのはグレイトボアの上位種・ヒュージボア。クレナの覚醒スキルや剣聖の一撃の前にボスはあっけなく沈み、宝箱からはミスリルより硬い金属・ヒヒイロカネ(金貨数百枚相当)が手に入った。
見どころは、この二か月で仲間全員がスキルレベル3に達したこと。召喚獣の加護でステータスが上がるのは召喚士特有の力だと思っていたアレンは、似た成長が皆にも起きていると気づく。しかもノーマルモードゆえ成長が早く、「このままじゃいつか追い越される」と廃ゲーマーらしく焦るのだった。
廃ゲーマーの真骨頂と、賑やかな召喚獣
わざと罠にかかる検証癖:薬味は“状態回復薬”
この回でアレンらしさが最も光るのが、検証のくだりだ。仲間が解毒剤で防いだ睡眠罠に、アレンはあえて自分だけかかってみせる。眠り込んだアレンを、マリアが“薬味”(マーボーの特技で作った品)を使って10秒足らずで叩き起こした。
ここからアレンの実験が始まる。薬味は状態回復薬で、効果範囲はおよそ5メートル。睡眠罠は生き物系には100%効くが、草系統や生き物以外には効かない――そんな仕様を一つずつ確かめていく。検証の最中にはドゴラが待望のスキルを習得し、パーティーはまた一段と厚みを増した。
八頭身ミミックと、マリアのわちゃわちゃ
魔獣のデザインも話題で、とりわけ“八頭身ミミック”のインパクトにネットはざわついた。個性豊かな召喚獣たちがわちゃわちゃと動き回る賑やかさこそ、本作の面白さの起点だという声も多い。
なかでも別格の存在感を放つのがマリアだ。召喚獣で唯一言葉を話すため、もはやパーティーの一員扱い。「です」「ですです」と話す独特の口調はうるさいと笑われつつ、アレンとの掛け合いも含めて場を和ませていた。
稼いで、学んで、夏休みへ
魔石で回す錬金と、全員テスト合格
攻略の裏で光るのが、アレンの“稼ぐ”手腕だ。召喚獣部隊にダンジョンで戦わせてCランクの魔石と金貨を荒稼ぎし、それを元手にBランクの魔石を大量発注するという、抜け目のない資源運用を進めていく。得た報酬では移動を楽にする馬車や、ダンジョン内で時間の分かる魔道具の時計まで買い揃えた。
学業もぬかりなく、学期末の試験は仲間全員がどうにか合格。メガネ姿で勉強に励むクレナの奮闘もネタになった。二つ目のB級ダンジョンも攻略し、8月、学校はいよいよ二か月の夏休みへと入っていく。
鳥で繋ぐ故郷:父は開拓村の村長へ
夏休みらしい一幕が、故郷の家族との交流だ。学園都市にいるアレンは、鳥(ホーク)を介して遠く離れた家族と言葉を交わす。クレナやドゴラからの手紙も届き、離れていても変わらない繋がりが描かれる。
そこで告げられたのが、父が新しい開拓村の村長になり、来年4月に引っ越して開拓を始めるという知らせだ。クレナとドゴラの家族もそちらへ移るといい、「村長になるなら文字を覚えたら」とアレンがからかう温かな場面もあった。
王家の約束の“裏”と、A級ダンジョンの罠
キールを待つ、“使い潰し”の密約
この回の核心が、王家の約束をめぐる報告だ。アレンはグランヴェル卿に、キールがカルネル家の子でありながら今は和解して仲間であること、そして「戦場で5年勤めればカルネル家を再興する」と王家の使いが約束したことを伝える。だが卿は「国王陛下の耳にそんな話は届いていない」と表情を曇らせる。
卿が語ったのは、恐るべき裏事情だった。戦場で貴重な回復役の僧侶は、貴族の“専用回復薬”として使い潰され、勤めを終えても戦場に留め置かれ死ぬまで帰れぬ者もいるという。僧侶の才能が判明した途端キールを手放したカルネル、そしてグランベル家の名を騙ってキールを戦場へ誘導したとおぼしき王家の使い。その狙いにアレンは気づく。
直ちに国王へ問いただそうとするアレンを、卿が押しとどめる。「我が家名を騙りに使われたのなら、動くのが筋。この件は我に預からせてくれ」。戦場行きはまだ先。ひとまず信頼できる大人に託し、キールを守る算段が整った。
A級挑戦、セシルとドゴラが転移罠に
夏休みでダンジョンに潜る機会も増え、一行は三つ目のB級ダンジョンも攻略。冒険者ランクはBへと上がった。ギルドからは「A級は最下層ボスが強すぎて挑む者がほとんどいない」と警告されつつ、装備を整えていよいよA級ダンジョンへの挑戦が始まる。
ところがA級は広大で、鳥を飛ばしてもゴールが見えないほど。数日にわたるキャンプで一行が消耗するなか、セシルとドゴラが転移罠でダンジョンの別の場所へ飛ばされてしまう。「間に合ってくれ」とアレンが救出に動き出したところで、次回への引きとなった。
























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