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轟音のメタルフェスで、黒絵はアルバイト中の新汰とばったり再会する。付き添う母の友人・生物学者の光太郎は新汰を警戒し、新汰もまた楽しげな二人を見て戸惑いを募らせていく。だが爆音が引き金となり黒絵がハルゴンへ——大騒動の果てに待っていたのは、意外な告白だった。純愛が一気に加速する第4話を振り返る。




メタルフェスへ——黒絵と、母の友人・光太郎
帰国した生物学者・光太郎
第4話は、黒絵の母・凛子のもとを、旧知の生物学者光太郎が訪ねる場面から始まる。世界中を飛び回って希少な生物を追う彼は、三日前に東アフリカから帰国したばかり。連日世界を騒がせる「彼女」——すなわち怪獣ハルゴンに、強い関心を寄せていた。
「あの目は恋する女の目だ」。行動や鳴き声、そして瞳から、光太郎はハルゴンの正体をほとんど察している様子。かつて凛子と世界を回ったコンビだった彼は「また組まないか」「心配なんだよ、あんたのことが」と誘うが、今はシングルマザーの凛子は、やんわりと受け流す。
ウルトラ爆音フェスへの誘い
光太郎は、黒絵にとって親戚のおじさんのような兄貴分でもある。一年ぶりの再会で土産に手渡したのは、黒絵の推しメタルバンド「スプリーキラー」の新譜。「メタルはこの世で最も崇高な音楽だ」と胸を張る黒絵を、「立派なメタラーに育ってくれて嬉しい」と目を細める。
そんな光太郎が持ちかけたのが、スプリーキラーも出演する「ウルトラ爆音フェス」への誘いだった。一日中爆音に包まれる会場は、感情が高ぶると怪獣化してしまう黒絵には危うい。母は気を揉むが、「新汰君とデートするより、おっさんとライブで暴れる方が安全か」と、黒絵はフェスへ向かう。
会場での再会と、新汰のもやもや
バイト先で鉢合わせ、「黒絵の彼氏です」
フェス会場で黒絵を待っていたのは、思わぬ再会だった。同級生の新汰(みなみ君)が、なんとこの会場でアルバイトをしていたのだ。しどろもどろの黒絵の隣で、光太郎はすかさず「黒絵の彼氏です」と言ってのけ、新汰をからかってみせる。
すぐに「母の友人」だと訂正されるものの、光太郎の新汰を見る目は鋭い。「あいつ、お前の体のことを知ってるのか」「オスってのはモテたい生き物だ、好きじゃない女にも優しくできる」——黒絵の秘密を守ろうとするあまり、光太郎は新汰の存在をどこか警戒するのだった。
光太郎と並ぶ黒絵に、募る胸のざわめき
バイトを早めに上がった新汰は、黒絵たちのもとへ。だが最前列でも平気なほど、光太郎とライブに慣れた黒絵の姿に、新汰の胸はざわめいていく。「いつも俺の目を見てくれないのも、二人でいるとそわそわするのも、人見知りだからだと思ってた。でも——あの人といる赤石さんを見て気づいた」。
楽しげに並ぶ二人を前に、新汰のもやもやは膨らむばかり。一方の黒絵もまた、「光太郎といると自然体でいられる。新汰君ともこんな風になれたらいいのに」と、自分の本当の気持ちに向き合い始めていた。すれ違う二人の距離が、フェスの熱気の中でじりじりと縮まっていく。
ハルゴン再臨、それぞれの決意
爆音が引き金、黒絵が怪獣化
新汰に本当の気持ちを伝えようと、黒絵は決意する。「目を見られないのも、挙動不審になっちゃうのも、嫌いだからじゃない」。高いシャンプーを試したり、柄でもない服に挑戦したり、初めて作ったクッキーのまずさに泣いたり——そのどれもが、新汰を好きになってからの変化だった。
だが、スプリーキラーの演奏が始まった瞬間、高ぶった感情が引き金となり、黒絵は怪獣ハルゴンへと変身してしまう。ハルゴンが現れてもなお演奏を続けるバンドの度胸もさることながら、怪獣好きの真夏が「恋だって台風のようなもの」とハルゴン見たさに通常運転で大はしゃぎするのも、この作品らしい。
「俺も伝えたいことがある」——新汰、囮に志願
騒然とする会場で、光太郎はすぐさま動く。「お前は避難しろ。俺が囮になって、人のいない場所へ怪獣を誘導する」。だが新汰は引かない。「いつも俺をじっと見つめて、逃げるように去っていく。何か伝えたいのかもしれない」。
踏み潰されて笑い者になるぞと止める光太郎に、新汰は「それでもいいです。俺も赤石さんに伝えたいことがあるから」と譲らなかった。その覚悟を受け、光太郎は折れる。「みなみ、戻ってこいよ。クロのこと泣かすんじゃねえぞ」。
言葉が通じなくても——ふたりの想いが実る
ハルゴンに向き合う新汰、黒絵の必死な告白
ようやくハルゴンと向き合った新汰は、こう語りかける。「やっと二人きりになれたね。何か言いたいんだろ、聞くよ。怪獣語わかんないけど。やっぱり君は他の人とは違う」。見た目の恐ろしさではなく、相手そのものに向き合おうとする姿勢に、ハルゴン——黒絵の心が動く。
「私、自分のことが好きじゃなかった。可愛くないし、ネクラだし、取り柄もない。でも新汰君と一緒にいるようになってから、自分のことをちょっとだけ好きになれた。毎日が宝探しみたいで、毎日楽しくて、毎日嬉しい。こんな気持ちにしてくれてありがとう」——ハルゴンの姿のまま、黒絵は必死に想いを伝える。
「君が好きです」——新汰からの告白
「私、新汰君のことが好きなのに」。その先を、新汰が引き取る。「その先は俺に言わせて」。赤石さんはずっと頑張っていた、なのに自分は子供みたいに拗ねていた——言葉も通じないのに無我夢中なハルゴンに、新汰は背中を押されたのだという。
「君が好きです。俺と付き合ってくれませんか」。富士山を背にしたハルゴンと新汰の2ショットの美しさとともに、怪獣化という高すぎるハードルを越えて、新汰の方から差し出された告白。「いい最終回だった」の声が飛び交うほどの完成度で恋が実り、ここから始まる二人の——そして「怪獣と恋人」の物語に、期待が高まる第4話だった。




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