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素性を隠して神学校ソルセインに編入したクレンとアリシア。詠唱魔術の実習、魔術の強さがすべての格付け社会、そして親切な級友ネイサン・フランの失踪。学校の裏に潜む「紋」の試練と、それに破れた者の残酷な末路が明かされる第2話を振り返る。




素性を隠して神学校ソルセインへ
「留学生だからといって特別扱いはしません」
クレンとアリシアは、ハイデンから来た留学生として神学校ソルセインの5年の生徒に編入する。もちろん素性は隠したまま。アリシアも勇者の名を伏せた偽名での潜入だ。「留学生だからといって特別扱いはしません」という淡々とした出迎えとは裏腹に、教師陣の間では「問題の留学生ですか」と早くも注目の的になっている。
クレンの狙いは明快だ。「やはり魔術の仕組みそのものを理解しないとならんようだ。いずれルナに教えるためにもな」。そしてもう一つ、この学校にはかすかに、かつて感じたものと同じ気配が漂っているという。「その謎が隠されているのなら、見つけ出し暴くまでだ」。一方、教師の中にも「僕はエスリンのために可能な限り情報を持ち帰るだけだ」と独白する潜入者らしき影があり、この学校を探っているのはクレンたちだけではないようだ。
怯えっぱなしのナイエ先生
そんな教室で一人、完全にパニックに陥っている教師がいる。1期からおなじみのナイエだ。「やばいのが2人揃ってきてるんですけど」「こいつ、絶対勇者」「見られてると思うだけで、塩をかけられたなめくじのように心臓が痛む」。内心の絶叫が止まらない。
彼女は「皇帝陛下の命で来たけど、誰が味方かは聞いてない」という板挟みの身。逃げるか報告するか迷う間もなく、クレンからそっと釘を刺される。「バラさない方が身のためだよ、先生」。1期で築かれた上下関係は、学校でも健在である。
詠唱魔術の実習、課題はランプの点火
杖が補う「適性」と、覆らない才能
授業で学ぶのは、習得さえすれば誰にでも使用可能だという詠唱魔術。配られた杖の後端には磨かれたクリスタルが付いており、これが術者の魔力と、詠唱に必要な魔術適性を補ってくれる。つまり適性のない者でも魔術が使える画期的な道具なのだが、「魔術適性のある者ほど使える回数は増え、威力も増す。そこは才能です。努力や技術でどうにかなるものではありません」と、身も蓋もない断りも付いた。
今日の課題は、このランプを開けずに詠唱で点火すること。詠唱の言葉は「フェル」。声も発音も乱れてはならない。新任の女性教師が手本を見せ、実技が始まった。
「行ってこい下僕」一番手はアリシア
挑みたい者から前へ、と言われた瞬間、クレンがアリシアに命じる。「行ってこい下僕」「魔術適正ゼロのうぬでも、本当にこの杖で魔術が使えるか見たい」。ハイデン人にできるのか、と好奇の野次が飛ぶ中、アリシアは杖を信じて詠唱するが──結果は不発。クレンの評も「杖から何一つ感じなかった。目安にもならんな」と散々だった。
学年トップたちと、「底辺」のネイサン
魔術の強さがすべてを決める学校
そんなアリシアに、おずおずと話しかけてくる生徒がいた。ネイサン・フラン。「実は僕も警戒していたんだけどね。君もこっち側だと分かって安心した」と苦笑いする、気弱で親切な少年だ。彼いわく、「ここじゃ魔術の優劣が物を言うからね」。
実技では、クラス委員長のメリーメリーが凛とした安定の光で合格し、学年トップ層が続く。そして一番凄いのがレイ。朝にトラブルがあったのに何の懲罰もないのは「彼が特別だから」であり、「ここでの格付けは、魔術の強さでほぼ決まってしまうんだよ」とネイサンは言う。「彼のようになれない僕はずっと底辺さ」。それでも彼は挑戦をやめない。「行ってくるよ。きっとまたダメだろうけど。ずっと底辺に居たいわけじゃ、ないからね」。
双子の乱入と、毒舌委員長
ところが、ネイサンの詠唱に例の双子が「野郎の後は俺らがやるんだよ」と割り込み、上から詠唱をかぶせてしまう。教師は一喝。「詠唱はがなるものではないし、そもそもかぶせるものでもない。ただ魔力同士がぶつかり合っただけのことだよ。最も無様な結果だ」。実技は中止となり、残りは座学に。
教室では「一人じゃ出来損ないだから二人揃ってやってんだろ」と双子への陰口が飛び、掴み合い寸前の騒ぎに。これを静めたのが委員長メリーメリーの一言だ。「私は静寂が好きなの。あんまり耳障りだと耳も脳も腐るから、二匹とも狩るよ」。教室が一瞬で凍りついた。
勇者病と、消えたネイサン
「立場の弱いものを放っておけない」
落ち込むネイサンを気にかけるアリシアに、クレンは「いつもの勇者病か」と呆れる。「立場の弱いものを放っておけない、そういう病だ」「人の普通など知らん。だが本当に魔術の力が格付けを決めるのなら、うぬは底辺だぞ。心配するなら己の心配をしろ」。そういうクレン自身も杖との相性が悪いらしく、詠唱は不発。「なんだ、お前もダメじゃないか。私と同じ底辺だな」とアリシアにやり返されていた。
一方その頃、思い詰めたネイサンは懺悔室にいた。「迷える子羊よ。あなたの罪を告白なさい」。胸の内を聞き届けたのは、この学校の長ローメイン学長。そして翌日、ネイサンは学校に姿を見せなかった。
部屋に残された獣の血
「ネイサン・フランの無断欠席について知っていることがあれば言いなさい」。委員長として、そして「あなたたちよそ者の監視もね」と迫るメリーメリーに、アリシアは答える。「あいつは自分を底辺だと言って思い詰めていた。だから私も心配してたんだ」。二人はそれぞれの思惑を抱えたまま、同じ寮のネイサンの部屋へ向かう。
部屋はもぬけの殻。だがアリシアは異変に気づく。「いや、待て。血の匂いがするぞ」「違う、これは獣の血だ。血の量からして一匹や二匹ではないようだが」。残されていたのは大きな獣の毛。ネイサンも襲われた可能性が高いと、捜索が始まる。
魔獣になったネイサンと、「落第」の宣告
剣なき勇者の戦い
森で二人を待っていたのは、巨大な猿の魔獣だった。だがその咆哮に混じって聞こえるのは、「僕に構うなって。あっちへ行け」というネイサンの声。さらに謎の声が響く。「やらねばやられるぞ、ネイサン・フラン。力が欲しかったら全て殺し尽くせ。示してみよ」。
アリシアは丸腰のまま応戦する。「おいクレン、どうせ見ているんだろ。剣をくれ、私の剣!」。だが呼びかけは届かない。「曲がりなりにも私は勇者。剣がなくたって! 足の強さには自信がある。技はあいつのを盗む!」。傷を負いながらも食らいつく姿は、まさに根っからの勇者だ。
やがて謎の声は、冷酷な裁定を下す。「こいつには欲に対する執着も覚悟も足りておらぬ。到底永遠には届かぬ。落第だ」。
メリーメリーの紋「明鏡止水」
暴走する魔獣を制したのは、メリーメリーだった。彼女の紋「明鏡止水」は、領域に触れるものすべてを強制的に平穏な状態に移行させる力。薄く広げれば音や風を通さぬ結界となり、クレンに助けを求める声が届かなかったのもこの結界のせいだった。魔獣が苦しんでいるのは、圧縮した領域を心臓に打ち込まれたからだという。
「やっぱり、魔獣がネイサンだと気づいていたのか」。メリーメリーは静かに告げる。「いい機会だからよく見ておくのね。これが中途半端に紋に挑み、破れた者の末路。ここ数年の記憶を全て失い、もともと少なかった魔術適性もゼロになる」「魔獣のまま討伐されれば、その魔獣に殺された者として処理され、誰も追及しない。本気で魔術を志す者にとって、ここはそういう学校なの」。人の姿に戻れただけマシ──そう言い残される幕引きが、あまりにも重い。
「ここはそういう学校なの」考察と反響
紋の試練、その裏にいるのは誰か
ネイサンに「永遠」を語り、試練を課した声の主は誰なのか。SNSでは、懺悔を聞いていたローメイン学長と、1期の黒幕ヴォーデインの結び付きを疑う考察が飛び交った。紋を持つ生徒たちは皆、同じ試練をくぐり抜けたのか。レイやメリーメリーの力の出どころを含め、学園の闇はまだ底が見えない。
学園編、評判は上々
よくある学園ものの流れと見せかけて、いい子から容赦なく潰しにくるダークな作風は健在。魅力的な新キャラで畳みかける2期の滑り出しに、SNSの評判は上々だ。怪しい学長を演じる佐野史郎の起用や、聞き覚えのある声の教師・生徒たちへの言及も目立った。




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