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冒険者ランクを上げるため、エルマはレイドクエストで魔物グールヘッドの討伐に挑む。だが敵はマッドヘッドへと存在進化を遂げ、隊長ゴウタンを状態異常に追い込む絶体絶命の窮地に。一瞬の油断が死に直結する死線で、エルマは新スキル「当て握り」を発動する——ハズレクラスとされた重騎士の真価が示される第4話を振り返る。




存在進化したマッドヘッド、絶体絶命のレイド
ゴウタン麻痺、崩れかけるレイド隊
第4話は、グールヘッドが存在進化を遂げた直後から始まる。追い詰められた魔物が潜在能力を発揮して別種族へ変異するこの現象で、敵はレベル40のマッドヘッドへと変貌した。その一撃で、レイドを率いるD級冒険者ゴウタンが麻痺の状態異常に陥ってしまう。
「ゴウタンがやられたら、どの道全滅だ」。だが回復役のテイルはスキルを攻撃力上昇に振っており、麻痺を治すパラヒールを持たない。エルマは「ゴウタンを安全な場所へ運んで回復させろ」と指示を飛ばすが、集まった下級冒険者は魔物の猛威に足がすくむばかりだった。
「3分耐えれば」——エルマ、単身で足止めへ
エルマの頭にあったのは、ゲーム知識に裏打ちされた冷静な計算だった。「マッドヘッドのシビレ毒による麻痺は、平均3分で自然治癒する。その間さえ死ななければ、テイルのヒールでゴウタンは立て直せる」。
レベル16のエルマに対し、マッドヘッドはレベル40。二倍以上のレベル差の中、「倒すまで、俺が相手をしてやる」と単身で立ちはだかる。下級冒険者をかばう余裕はない——文字通り一つのミスが死に直結する、ヒリつく足止め戦が幕を開けた。
重騎士の真価——スキル「当て握り」
ハズレスキルが、噛み合う
一方的な攻撃をしのぐだけでは勝てない。反撃の糸口となったのが、初級剣術のレベルアップで得た新スキル「当て握り」だった。ゼロ距離から剣の腹で殴りつけるこの技は、通常はハズレスキル扱い。だがその真価は別のところにあった。
当て握りは、防御力の高い相手にもダメージを通しやすい性質を持つ。攻撃力が低く防御力に極振りされた重騎士のエルマにとって、これ以上ないほど噛み合う一手だったのだ。ハズレとされたクラスとスキルが、ゲーム知識によって最適解へと組み変わっていく。
レベル差を覆す、命懸けの足止め
「ここからが本番だよな、マッドヘッド」。エルマは当て握りを叩き込み続け、そのスキルレベルはみるみる上昇していく。回避しきれない猛攻を受け止めながらも、彼は決して倒れない。
圧倒的なレベル差、命のやり取りの緊張感——自分にできることを見極めた一挙手一投足に、視聴者からも「迫力ある動きとアングルが最高」と燃える声が上がった。そしてついに、ゴウタンの麻痺が癒える3分を、エルマは守りきってみせる。
立て直したゴウタンと、示された信頼
「全てお前さんの言う通りであった」
復帰したゴウタンは、目を見張る。「高々F級冒険者が、ワシでさえ殺されかけた魔物の猛攻に耐え続けておったのか」。そして、これまでエルマを侮っていた自分を潔く省みる。「士気の甘さ、安全管理の杜撰さ——全て、お前さんの言う通りであった」。
大雑把だが、非を認め人を正しく見られる漢気。モンスター戦の最後をきっちり高レベルの実力で締めたうえで、素直に頭を下げるゴウタンの姿は、視聴者に「人を見る目が清々しい」と好意的に受け止められた。
狂鬼の盾と、E級への昇級
ゴウタンは、マッドヘッドを倒したのはエルマだとして、レベル40の魔石とレアドロップを譲る。そのドロップこそ、市場価値300万ゴルドの盾「狂鬼の盾」。この盾で攻撃を防ぐと次の自分の攻撃力が上がる、障壁返しのカウンターを可能にする一品だ。
さらにゴウタンは、エルマの昇級を後押しすると約束する。「エルマを昇級させんのはギルドの損失。とっととE級にしてやれ、と伝えておこう」。ズルを疑って寄越された監視役が、逆にエルマの最大の理解者になっていた。
疑いを退けて、次なる高みへ
エルマを侮辱するな——ゴウタンの後ろ盾
魔石の買取額は、ワイトの魔石十体分にマッドヘッドの魔石を加え、この日ばかりはゴウタンをも上回る稼ぎに。「防御クラスの重騎士で、どうやってそんな量の魔物を狩るんだ」と陰口を叩く冒険者たちも現れる。
だがゴウタンは一喝する。「貴様ら、エルマを疑うつもりか。それは昇級を認めたわしを侮辱しているということだぞ」。後ろ盾を得たことで陰口は一気に鳴りを潜め、エルマは無事E級冒険者へと昇級を果たした。自分を昇級させたテイルの虫のいい頼みは、足がすくんでいたと一蹴されている。
獣騎士の完成へ、イブリクルー牙を求めて
もっとも、狂鬼の盾によるカウンター戦法が通用するのは序盤まで。現在のスキル構成のままでは、しばらく泥臭いレベル上げが続くとエルマは見立てる。そこで狙いを定めたのが、スキルツリー取得に必要な希少アイテム「イブリクルー牙」だ。
「獣害の誓い」と「イブリクルー牙」——この二つが噛み合って初めて、重騎士は完成形の「獣騎士」へと至る。防御特化どころか、攻撃特化という言葉すら生ぬるい“人間兵器”。次回、その鍵となるイブリクルー牙を求めて——ただし驚くほどの高値が、次なる壁として立ちはだかる。




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