ふつつかな悪女

『ふつつかな悪女』第8話「悪女らしく悪女らしく」感想|唱えているのは悪女でないほうだけ ファンタジー

『ふつつかな悪女』第8話「悪女らしく悪女らしく」感想|唱えているのは悪女でないほうだけ

『ふつつかな悪女』第8話の感想と考察。前半は忠義の暴走の喜劇でした。入れ替わりの夜の言葉は、相手ではなく自分に向かって叫ばれていたと分かります。玲琳が数え上げた慧月の長所は、ひとつ残らず自分を害した手口でした。頭を下げたのは皇太子のほうでした。
『ふつつかな悪女』第7話「武器を授けることの意味」感想|礼はまだ渡されていない ファンタジー

『ふつつかな悪女』第7話「武器を授けることの意味」感想|礼はまだ渡されていない

ふつつかな悪女 第7話「武器を授けることの意味」の感想と考察。冬雪の決め手は、火の家の者に引けるはずのない弓を引き続けたことだった。病だと思っていたものは贈り物にかけられた呪い。二十年前も乞巧節で刺繍を取り替えていた二人がいたことまで読み解きます。
『ふつつかな悪女』第6話「死なせたりしない」感想|勝ち取った信用は朱慧月のものになる ファンタジー

『ふつつかな悪女』第6話「死なせたりしない」感想|勝ち取った信用は朱慧月のものになる

「死なせたりしない」で、前話の最後に置かれた「白練の中に、雅容などという名前の者はいませんわよ」の直後から始まる。ただし今回の中心は雅容ではなく、玲琳の体が高熱で倒れ、朱慧月の姿でいる玲琳自身が助けに動くという展開だった。皇后が与えたのは看病の許可ではなく、破魔の弓を一晩中引き続けろという条件である。
『ふつつかな悪女』第5話「あの女は誰だ」感想|嘲られた出自を手柄にした ファンタジー

『ふつつかな悪女』第5話「あの女は誰だ」感想|嘲られた出自を手柄にした

第5話のサブタイトルは「あの女は誰だ」。中元節の儀に乗り込んだ玲琳(体は慧月)は、席が用意されていないところから始めて、最後には金清佳を正面から詰めていく。途中でぶつけられる侮辱をひとつ残らず受け止め、妨害すら舞を変える口実に変えてしまう回だった。そして最後に、雅容という名の女官はいないと告げられる。
『ふつつかな悪女』第4話「わたくしの、ほうき星」感想|敬う相手の中身は別人 ファンタジー

『ふつつかな悪女』第4話「わたくしの、ほうき星」感想|敬う相手の中身は別人

高熱にうなされる慧月が、火の道術で玲琳に助けを求める。そばへ行けない玲琳が声だけで授けたのは、両手で口を覆い、ひたすら息を吐かせるという手当てだった。落ち着いた慧月に玲琳は入れ替わりの解消を持ちかけるが、一蹴されてしまう。それでも引き下がらず、玲琳は慧月という名に隠れていた「箒星」の話を始める。
『ふつつかな悪女』第3話「胸を広げ、視線は前に」感想|嫌がらせが全部恵みになる ファンタジー

『ふつつかな悪女』第3話「胸を広げ、視線は前に」感想|嫌がらせが全部恵みになる

サブタイトルは「胸を広げ、視線は前に」。入れ替わって4日、健康な体で農作業を満喫する玲琳のもとへ、莉莉の嫌がらせはことごとく恵みに変換されていく。だが金家の女官・雅容に短剣を握らされた莉莉は、ついに刃傷沙汰へ。それでも玲琳は「枝毛を切ってもらっておりました」と庇い、亡き母と同じ言葉で彼女の背筋を伸ばす。
『ふつつかな悪女』第2話「ここで、暮らすのですか?」感想|求めたのは塩だけだった ファンタジー

『ふつつかな悪女』第2話「ここで、暮らすのですか?」感想|求めたのは塩だけだった

第2話「ここで、暮らすのですか?」。獣人の儀を無罪で切り抜けた玲琳(中身)に下されたのは、雛宮の最果て、元・食糧庫への部屋替えだった。供につけられた女官・莉莉は、慧月に虐げられてきた恨みから世話を拒否して出ていく。だが玲琳は草をむしり、捨てられた食糧が芽吹いた芋やウリを収穫し、黒穂菌の働いたマコモダケまで料理してみせた
『ふつつかな悪女』第1話「ふつつかな悪女ではございますが」感想|渡された毒薬が命を守った ファンタジー

『ふつつかな悪女』第1話「ふつつかな悪女ではございますが」感想|渡された毒薬が命を守った

「胡蝶」と呼ばれた娘が、「どぶねずみ」と呼ばれた娘の身体に落とされる。牢、虫、ネズミ、そして飢えた獅子。憎しみを込めて用意されたその全部が、黄玲琳にとってはむしろ好都合だった。朱慧月は、呪う相手を完全に間違えている。第1話は、その誤算が獅子の形で返ってくるまでを描く。