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薫から「昔の出来事を絵に描いて教えてほしい」と頼まれたダラさん。だが絵を描くのがどうにも苦手で、一念発起してイラストの勉強を始めるも悪戦苦闘する。その一方、日向のクラスには大人びた雰囲気の初瀬川周が編入してきて——封じられたはずの因縁が、静かに動き出す第4話を振り返る。




薫の頼み――過去を、絵に描いて
「絵に描いて教えて」という難題
東西の山里のいさかいから生まれた自分の過去を、ダラさんがふと口にしたのがきっかけだった。現代に伝わる話とは食い違う点が気になった薫は、「なんかあったか絵に描いて教えてください!」とダラさんにせがむ。「いいとこだけでいいですから」と無邪気に迫る薫に、祟り神もたじたじだ。
神様に自分の昔話を“絵”で描いてほしいとねだる——冷静に考えるとかなりおかしな注文である。だがこの一言が、ダラさんの奮闘と、忘れかけていた過去の記憶を静かに呼び覚ましていく。
絵が苦手な、土地神
威厳ある土地神を自称するダラさんだが、絵を描くのはどうにも不得手。それでも薫の頼みに応えようと、真面目に画力を上げようと決意するあたりに、この祟り神の律儀な人柄がにじむ。
「子供が聞いていい気分になる話ではない」と一度は渋りながらも、ミソギヤの血筋である薫たちになら覚えている範囲で伝えてもよい、と心を開いていく。おぞましい見た目とは裏腹の、面倒見のよさが光る導入だ。
ダラさん、イラストの猛勉強
本屋での、立ち読み大作戦
画力向上のため、ダラさんは本屋でイラストの参考書を読もうとする。認識疎外結界で自分の姿を消すものの、人の世界の物を手にすると姿が見えてしまうのが厄介。案の定、日向に声をかけられ、さらに店長には「立ち読みは困るね」と注意されてしまう。
祟り紙(たたり紙)の姿になってまで叱られたのは初めて——神通力を駆使してもコソコソ勉強がバレてしまうドタバタに、思わず笑ってしまう名場面だ。
プラモデルという、新たな学び
参考になるならと、ダラさんは五十子美和のお気に入りアニメのプラモデルにも挑戦する。「なんでわざわざ部品から?」と戸惑うダラさんに、日向が組み立て方を教えてやる。山を降りて人の趣味に触れる祟り神の姿が、なんとも微笑ましい。
重い過去を語りながら、手元ではガンプラを黙々と組み立てる——シリアスとコメディのギャップの連打こそ、この作品ならではの持ち味だ。
語られる、ダラさんの過去
姉に疎まれ、計られた祟り神
ダラさんが語る過去は、想像以上に重い。かつて彼は姉に疎まれ、姉に計られ、果ては両親にも、命がけで救ったはずの者たちにも裏切られて命を落とした。
第3話で明かされた通り、封を緩めて土地を穢し、その罪を妹巫女になすりつけて村人を扇動したのは姉巫女だった。自分を陥れた姉の奸計を思えばこそ、ダラさんは良き姉である日向を持つ薫を「少しうらやましい」と漏らす。
首を落とされ、封じられた大蛇
大蛇ヤマタギマダラは、かつて首をはねられ、東西の山にそれぞれ封じられた。胴体はダラさん自身が取り込み、そして頭は、術で隠された西の山の封の中に、今なお眠っているという。
だがその頭は、数百年をかけてこそこそと力を蓄えていた。「ようやく器がなった」——祠の腕(呪物)が生きている限り本体の封は破れないが、頭は別の道を探し始めていた。過去の悲劇が、現代へと不気味に手を伸ばす。
編入生・初瀬川周の登場
どこか大人びた、新しいクラスメイト
日向のクラスに、編入生初瀬川周がやってくる。席は日向の隣。同級生が「なんでそんな大人っぽくてエッチなんですか」と口走るほど、周は中学二年生離れした大人びた雰囲気をまとっていた。
担任いわく、周は最近退院したばかり。「十二の夏に倒れ、目が覚めないままホルモンの影響で急激に成長した」という、想像の百倍重い理由が語られる。図体ばかり大きいけれど気にせず付き合ってほしい、と穏やかに微笑む姿が印象的だ。
周が日向に向ける、まっすぐな想い
実は周は、日向の幼稚園時代の“恩人”だった。ブロッコリーを半分食べてくれた、遊具から降ろしてくれた、粗相をしたときにそっと隠して送ってくれた——何度も助けられた恩を「あれからずっとお慕いしております」と、周は熱っぽく打ち明ける。
住所も電話番号もSNSも交換しようとグイグイ迫る周に、日向はたじたじ。「敵か味方か分からない」と視聴者を惑わせる、癖の強い新キャラの登場だ。
まとめ――復活の気配と、重すぎる好意
ヤマタギマダラ、転生の顛末
周の正体——それは、封を逃れようとしたヤマタギマダラの頭が生み出した“憑依先”だった。結界をすり抜けるわずかな力で魂の分体を作ったものの、転生先はイシガメばかり。力ある器に恵まれず転生ガチャを断念し、当時12歳だった周に取り憑いたのだ。
その衝撃で周は植物状態に陥り、器を安定させるために強制的に数年分成長させられた——それが“大人びた”正体だった。ダラさんは日向の傍らで「憎いあの巫女のような匂い」を感じ取り、周の正体を訝しむ。
動き出す、新たな因縁
もっとも、オロチの目論見は順調とは言い難い。周自身の人格は斑(まだら)のそれとは別で、日向への想いがあまりに重すぎて、情報を引き出すどころか暴走気味。復讐に燃える頭も「なかなか上手くいかない」ままだ。
過去の悲劇と現代のコメディが交錯し、封じられたはずの因縁が静かに動き出した第4話。周とダラさん、そして日向の関係がこの先どう転がっていくのか——目が離せない転換点となった。




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