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七煌星団の団員が独断の突撃で命を落とし、その代償に得たアバシリ強制収容所のデータが作戦を動かす。依頼は黒戸剣成の救出だが、ロゼには七煌星団に伏せたもう一つの目的があった。ギアスで囚人を解放し、牢ではなく特別房へ向かった先で再会したのは“皇サクヤの影武者”サクラ。そしてロゼの正体こそが皇サクヤ本人だったと明かされる。だが奪還は白のクイーン・キャサリンに阻まれ、ラストには「全てが終わったら、父の仇、あなたを殺す」という独白が待っていた。




榎本たちの死と、七煌星団との合流
命がけで持ち帰った、収容所のデータ
第2話は、七煌星団の団員たちが独断で動く場面から幕を開ける。「ブリタニア人の傭兵に頼むな」「クロトさんは俺たちが助ける」。止める声を振り切り、彼らは誘導式ミサイルで収容所の分厚い壁を撃ち抜こうと突撃していく。
だがアバシリ強制収容所の守りは鉄壁だった。榎本たちは命を落とし、その代償として収容所のデータだけが残る。「不愉快な映像だと思うが、二人には目を通しておいてほしい」と手渡された記録に、ロゼは「この情報は十分に役に立つ」と応じた。
「泣いて悲しめば彼らは喜ぶの?」
その物言いに団員が食ってかかる。「榎本さん達は、お前の役に立つために死んだわけじゃねえんだ」。対するロゼの返答は冷たい。「泣いて悲しめば彼らは喜ぶの? この映像を生かして作戦を成功させる方が、彼らのためになる」。
もっとも、ロゼはその後すぐに「とはいえ、俺の言い方も悪かったね。ごめんなさい」と頭を下げ、「分かりゃいいんだよ」「お前ちょろいな」と場は和らぐ。汚れた相棒を洗っていて水浸しになるアッシュや、ヨウコの軽口も差し込まれ、依頼=黒戸剣成と団員たちの救出協力という決戦前の空気が、少しずつ整えられていく。
鉄壁のアバシリと、ネオブリタニアの騎士たち
シュバルツナイト・アーノルドの警戒
迎え撃つ側も描かれる。シュバルツナイトのアーノルドは「敬愛する上官ノーランド・フォン・リューネベルク様のご命令とあらば、いかなる場所であろうとも出撃する」と言い切る男だ。所長が「この収容所の防衛力は鉄壁」と胸を張っても、意に介さない。
警戒の理由はカークウェイン隊の敗北にある。「ナナシの傭兵がテロリストどもに手を貸す可能性がある」という懸念に対し、アーノルドは「むしろ私はそれを望んでいるんだがね。ネオブリタニアにあだなす者は、私がすべて排除する」と言ってのける。白のクイーン、キャサリン・サバスラ卿のもとにもノーランドからの通達が届いていた。
七煌星団に伏せられた、もう一つの目的
一方でロゼは、アッシュにこう漏らしている。「収容所にスメラギ・サクヤがいることは、七煌星団には教えてない。余計な情報になるからね」。黒戸救出という依頼の裏に、二人だけの本命が隠されていた。
突入はアッシュの機体に同乗する形で行われる。「突入時のGはお前じゃ耐えられない」と止めるアッシュに、ロゼは「この日のために準備してきたんだ。俺が前線に出て指示しないとダメなんだよ」と譲らない。巨大トレーラーで注意を引きつけての強行突入。Gで意識を失ったロゼをアッシュが揺り起こす場面が、後の“ある事実”と響き合う。
ギアスと、特別房にいた少女
「全ての囚人を解放しなさい」
所定の位置の外壁が破壊され、七煌星団が動き出す。「本当にこじ開けた?」「ここまでやってのけるのか、あの二人は」「今度は私たちが頑張る番ね」。潜入したロゼは看守にギアスをかけ、「全ての囚人を解放しなさい」と命じる。
収容所は一気に混乱に陥り、七煌星団は「今度こそ団長を取り戻すぞ」と突き進む。だがロゼが向かった先は、黒戸のいる牢ではなかった。足を向けたのは特別房。依頼とは別の目的が、ここで姿を現す。
★特別房にいたのは、サクヤの影武者サクラだった
扉の向こうにいたのは、黒戸ではなく一人の少女。ロゼは「久しぶり、サクラ」と声をかける。少女は「私も会いたかったです」と応え、続けて「私は咲夜様の影武者ですから」と口にした。ロゼは静かに「違う」と否定する。
さらにサクラは「なぜこのようなところに。咲夜様に危険が及べば」とロゼの身を案じ、ロゼは「私は友達を助けに来て何が悪いの。あの時、サクラだって助けに来てくれたじゃない」と返す。サクラがロゼを“咲夜様”と呼ぶこの瞬間、ロゼの正体が皇サクヤ本人であることが明かされるのだ。
囚われていたのは影武者のサクラであり、ネオブリタニアも七煌星団も、彼女を「スメラギ・サクヤ」だと信じ込んでいた。後に黒戸剣成までもがロゼを「咲夜様、お久しぶりです」と呼ぶことで、この事実は決定的になる。ネットでは上田麗奈が“同じ顔”の一人二役を演じ分けていたことにも驚きの声が上がり、第1話冒頭にいた少女の片方の行方に得心した視聴者も多かった。
奪還の失敗と、ラストの独白
白のクイーンに攫われる“お姫様”
しかし本部からの連絡が事態を変える。サクヤ移送のため、白のクイーン、キャサリン・サバスラ卿が収容所へ迫っていた。「お姫様の回収はもう終わったし、一緒に帰ろうよ」と、キャサリンはあっさりとサクラを連れ去ってしまう。
「待って! サクラ!」「助けられたのに、どうして?」。目前で友を奪われたロゼは、それでも「まだ諦めない。次こそは絶対に失敗しない」と自らを立て直す。一方で黒戸剣成の救出は成功し、ロゼは「あなたの力が必要です。今度こそネオブリタニアから、サクラとこの地を奪い返します」と告げる。
戦場ではアッシュがアーノルドと対峙していた。「近づいてくる者を全てガードする」「私のナイトメアは鉄壁だ!」と誇る相手に、ロゼは「わかったわ。その鉄壁を貫いてみせよう」と応じ、アッシュが「お前はすぐ物に頼る。もっと自分の技術を信じれば、こんな結果にならなかったかもしれない」と鉄壁ごと討ち取る。アーノルドは「この私が死ぬのか、アッシュ・フェニックス」と散り、早すぎる退場を惜しむ声も上がった。
★「全てが終わったら、父の仇、あなたを殺す」
戦いを終え、状況は大きく動く。黒戸剣成の復活でレジスタンスの勢いは増し、「これで北海道の情勢は変わる」「ネオブリタニアは大慌てだろうね」と語られる。だがサクヤが連れ去られた先は敵の本陣であり、「次は今回のようにはいかないね」と、奪還の道はさらに険しくなった。
そして幕切れ。「ねえ兄さん、兄さんにとって大切な人って、誰?」と問うロゼに、アッシュは「お前に決まってるじゃないか、ロゼ」と迷いなく答える。「だよね、ありがとう」と微笑んだ直後、ロゼは心の中でこう呟いた。「サクラを助ければ全てが終わる。全てが終わったら、父の仇、あなたを殺す」。父の仇である男を“兄”として傍に置き、利用しきる覚悟。その一言が、この兄弟の関係を根底から塗り替えた。




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