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冒頭からいきなりのライブ決行。峰月律を迎えた五人の初ステージは熱く、数字も上々だった。だが景色が少し変わっても、すべてがうまくいくわけではない。SNSではビオラの挑発が火に油を注ぎ、当のあられは天然のデジタルデトックスで炎上を知らずにいた。籠絡されていく都子、路地での鉢合わせ、そして幕引きには転校生・峰月律の挨拶が待つ。第7話「こころあらたに」を振り返る。




開幕ライブと、律の誓い
全員揃ってのステージ、数字も上々
前回のラストで持ち上がったライブ構想は、なんと冒頭でいきなり決行される。律を迎えて初めて全員で立つステージは文句なしの熱量で、ネットでも「開幕、ライブ熱すぎ」「いきなりライブやると思わなかったけど曲良かった」と大好評だった。
終演後の反省会も手応えありだ。「盛り上がってくれたし、数字も上々」。冷やかし目的が多数混じっている感じはあるものの、ちゃんと評価してくれる人たちもいる。メンバーの熱い思いに押されての決行だったが、「結果良かった…になるように、これから頑張っていきましょう」と前を向く。挨拶に立った律の「全員揃ってステージに立てたのも皆さんのおかげです。これからよろしくお願いします」が初々しい。
今度こそ、守る側に
律の内心も静かに語られる。「守ってもらってばかりじゃいられない。今度こそ、あられちゃんのことを守ると決めた」。逃避行の果てに救い出され、バンドに迎え入れられた側だった少女が、今度は守る側に回ろうとしている。この決意が、後半の対決で早速試されることになる。
映像面では、オープニングに律が組み込まれた新バージョンも話題で、「超良い感じに入ってて泣きました」の声も。以前からのファンには「7話にしてようやく俺の知ってる峰月律さんが出てきた」と感慨深い回になったようだ。
終わらない炎上と、天然デジタルデトックス
「ハロー! 私の歌でみんな笑顔!」
一方SNSでは、火種がくすぶり続けていた。あろうことかビオラは「ハロー! なんか最近の人類暗くない? 私の歌でみんな笑顔!」と、けろりとした調子の挑発ポストを投下。当然コメント欄は「メンバー引き抜いといてライブはない」「謝罪が先だろ」「煽りの達人」と大荒れになる。
矛先はみゅーたいぷ側にも飛び火し、「ポスト消し」の発掘合戦まで始まる始末。ライブそのものがどれだけ輝いても、外野の火はそれだけでは消えない。「切り裂くビオラの顔が怖い」というネットの受け止めどおり、この燃え広がり方自体が、ビオラの仕組んだ盤面の一部なのだ。
「みゅーたいぷって、炎上してるんですか?」
この状況を受けて、律はパフェを頼むか迷いつつ、意を決してあられに切り出す。「私たちみゅーたいぷは、どうしてこんなに燃えてるんでしょうか」。あんなにもライブで輝けていたのに、批判されている理由が分からない。新メンバー加入なんて素晴らしいはずなのに、日常ポストにまでよく分からないリプがつく…。真剣な相談への、あられの返答がこれだ。「みゅーたいぷって、炎上してるんですか?」。
まさかの無自覚である。いわく、ライブと愛読漫画に夢中になるあまり「自然とデジタルデトックスしてました」。こんな形で知らせてしまってすみません、と慌てて謝る律に「あ、でもほら、いいコメントもいっぱいありますよ」と返す前向きさまで含めて、あられという人間の強さと危うさが同居する名場面だ。そのうえで律は、クレマチスで一緒に活動していた過去と、ビオラという人物のことを、言葉を選びながらあらためて話し始める。
籠絡される都子と、路地の鉢合わせ
路地裏の対決…「都子さんを利用したんだ」
帰り道とおぼしき路地で、あられと律はビオラと鉢合わせる。ネットで「タイミング良すぎに鉢合わせ」といじられつつも、ここが今回の山場だ。かつて言いなりだった律は、真っ向から言い放つ。「あの時とは違う」「お前のことなんか怖くない」。今は、みゅーたいぷのメンバーも、助けてくれる大人たちもいるのだと。
そしてやり取りの中で、嫌な絵図が浮かび上がる。みゅーたいぷを悩ませ、炎上させたくて…「それで、都子さんを利用したんだ」。漏れる「許せない」の声。幕引きにのぞくビオラの狂気じみた表情は「ある意味最大の見せ場」と評された通りの不気味さで、「あの3人の会話を路地でたまたま見聞きしてしまったら夜眠れない」という感想には笑うしかない。
洗脳が進む都子先生
その裏付けのように、都子の様子はおかしくなっている。ビオラに籠絡されつつある都子と、それを見つめるあられの何ともいえない目は、「(コイツ…まじかよ…)みたいな目で見ててダメだった」とネットの笑いを誘っていた。ビオラのことも知らないはずなのに、知り合いみたいだった…メンバーの間にも、拭えない違和感が積もっていく。
手口の巧妙さも語り草だ。「女の涙よりも強力な武器」として「伝家の宝刀ボイスレコーダー」とネタにされ、「この悪い女は情報格差を利用するのがあまりにも上手すぎます」と唸る声も。正面から嘘をつくのではなく、相手の知らない情報で心を絡め取る。ビオラというヴィランの怖さが、また一段深まった回である。
矢子先生の仕事場から
小さな挿話として、矢子先生の日常も描かれる。連載第18話の原稿を「これが不死身ヤコの本気やで」と送り出し、仕事終わりの日常ポスト。「なんだろう…モチベーションが途切れない」と自分でも不思議がりながら、単行本の感想巡りに繰り出す姿が微笑ましい。
そして漏れる独白がいい。「私が作品に込めていたことも、彼女はちゃんと読み取ってくれた」。誠実に信じてもらえるだけで…と続く言葉の相手が誰なのかは明かされないが、前回の誠実なファンとの出会いを思えば、創作者の背中を押す何かが確かに残ったのだろう。炎上の物語の傍らに、こういう静かな火の灯し方が置かれているのが本作の品の良さだ。
「こころあらたに」まとめと考察
転校生、峰月律
そして幕引き。「みんなに転校生を紹介するわね」の声に続いて教室へ入ってきたのは…「秋葉女子学院高等部から転校してきました。峰月律です。よろしくお願いします」。あられの席から漏れる、声にならない声が言葉より雄弁だ。ネットの「慌てるあられちゃん、大喜びのあられちゃんはめちゃくちゃ可愛かった」は、この回の落差のことだろう。
第7話「こころあらたに」は、公式あらすじの「どちらかを選んだ。その選択の先で、目に映る景色は少しだけ変わっていく。だが、それで何もかもがうまくいくわけではない」を、そのまま形にした回だった。ライブは成功し、律は仲間になり、学校まで一緒になった。それでも炎上は消えず、都子は搦め捕られていく。光が強くなるほど、影も濃くなる構成である。
ネットでは「都子の言葉が少し傷つくものだった」と受け止めつつ、「この衝突の展開自体はきちんと筋が通っている」と読む声もあり、議論込みで盛り上がった回でもある。心をあらたにした律と、心を塗り替えられつつある都子。同じ「変化」の明暗が次回どうぶつかるのか、目が離せない。




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