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サブタイトルは「姫と王子」。王子様とは何かを知りたいララが茉里の学校へ潜り込み、名前の読みがそのまま「王子」と「姫」の央士とひめかに出会う。運命に見えた二人の関係が揺れたとき、200年前に声を失って想いを伝えられなかったララの言葉が、ひめかの背中を押す。そして最後には姉リサの声が届き、「お姉ちゃんが生きてる」の喜びと不穏が同居する第4話を振り返る。




学校に行きたい人魚
テレビ漬けの3週間と、バンテージの国境線
地上に来て3週間。ララは毎日テレビと顔を突き合わせ、「地上を知る勉強のために」と言い張っては、ゴンちゃんに「そんなことより早く本当の愛を探しに行け!」と発破をかけられていた。ララが行きたいのは、たくさんの人間がいる唯一知っている場所、学校。「連れて行ったら黙る?」の一言で、テスト期間で部活のない茉里が折れた。
出発前には魔女から「自分の境遇も私のことも一切口にするな。あの時のように舌をちょん切られたくなければな」と物騒な釘も刺される。学校に着けば、茉里は部室の前にバンテージでラインを引き、「ここ越えたら一生テレビ禁止」と宣告。この投げ方ひとつまで、ネットの反応で「良き」と愛されていた。
道中の「本当の愛って何なのかしら? マリには分かる?」「それ以上喋ったら置いていく」の応酬も通常運転。何を観ても泣くララ、教科書を逆さに持つララと、小ネタの打率が高い回でもある。
祥弥さんの学内ツアー
退屈したララが最初に捕まえたのは、茉里の兄・祥弥だった。セーラー服姿のララに動揺しつつ、「テストとか。一生シガから出えへんし」と豪語する兄に、ララは「固い決意なのね」「信念があるってことでしょ? とっても素敵」と本気の尊敬を返す。おだてられた祥弥は「ほんなら任しとき! 学校の奴ら俺が紹介したるわ!」と学内ツアーを開始してしまった。
女子たちに「王子様って誰?」と聞いて回れば、返ってくるのはアイドルに芸人にVTuberの推し自慢。「そんなん好きになっても付き合えへんやん」「推しをめでるだけでええねん。付き合うだけがゴールちゃうしな」という地上の恋愛観は、本当の愛を探す人魚には驚きの連続だ。そして「一番モテてる奴は?」の答えとして、あの二人の名前が挙がる。
姫と王子
名前からして、王子と姫
学校一のモテ男は、名前の読みがそのまま「王子」の央士。そしてその隣にはいつも、読みが「姫」のひめかがいる。興味津々のララが突撃取材を敢行すると、二人は同じ日に同じ産婦人科で生まれ、家族ぐるみで育った幼なじみだと分かった。同じところにホクロまであると聞いて、ララは大興奮。「やっぱり! 運命に違いない!」。
だがひめかは「付き合うも何も、ただの幼なじみやから」と笑う。それでも、食べきれないご飯を食べてくれたこと、足をケガしたときにおぶってくれたこと。思い出を語る横顔は柔らかい。「王子」と「ケガをしておぶってもらった」は、奇しくも200年前のララと王子の共通の体験でもあった。
「いつか必ず終わりが来るの」
「わたしはずっと、今みたいに仲いい関係でおれたらいいね」。そう言うひめかに、ララは思わず断言してしまう。「そんなの無理よ。いつか必ず終わりが来るの、絶対」。200年前にすべてを失った人魚の実感は、初対面の相手に向けるには重すぎた。
それでも帰り道、ひめかはララにそっと打ち明ける。「ララちゃん、わたし、さっき嘘ついた。やっぱり…王子のこと、好きやわ」。認めたら関係が壊れる気がして、ずっと好きじゃないふりをしてきた。「でもいつか壊れるなら、早く好きって認めていればよかった」。しかしその矢先、友達と行くと聞いていたはずの央士の思いがけない姿を目にしてしまい、ひめかは「もう無理やから。私と王子が結ばれることはない」とうつむくのだった。
声を失った人魚の、後押し
「言いたいことだけは、言えなかった」
ここで明かされるのが、ララの200年前の代償だ。「この薬を飲めばお前は人間になれる。ただしその前に、声をもらっておくぞ」。魔女いわく、地上は厳しく繊細な世界で、たった一つの言葉が排除の理由になる。声を失ったまま王子のそばにいた人魚姫は、だから最後まで想いを口にできなかった。
「私、おせっかいだと思うけど、王子さんに気持ちを伝えてほしいって思う」。ララはひめかに告げる。「私もあの人に、本当に言いたいことだけは言えなかった。私はもうあの人に会えないけど、あなたはまだそれができるんだから」。おとぎ話の結末を知っている者だけが言える、静かで重い後押しだった。
たとえ報われなくても伝えることの大切さ、というこの回の芯は、ネットの反応でも「切なさが相まって温かい」と評されていた。
「あいつだけが王子様ちゃうしな」
「ララちゃんごめん。やっぱり私も、王子に伝えなきゃって思う」。ひめかは自分の足で央士の前に立ち、想いを告げた。返ってきたのは、ひめかを家族のように大事に思っている、けれど恋愛感情ではないという答え。恋は実らなかった。なのに、その場で思いっきり泣いていたのはララの方で、「泣いてんのあんたやん」とひめかに笑われてしまう。
「大丈夫やでララちゃん。むしろ踏ん切りがついてすっきりした。あいつだけが王子様ちゃうしな。新しい王子に出会えるのが今から楽しみや。今日会いに来てくれて嬉しかった。ありがとう」。振られた側が一番前を向いている、見事な幕引きだ。ララも「いい言葉よね」と早速影響され、「私も見つけられるかな、自分だけの王子様」とつぶやいた。
「姫と王子」まとめと考察
「マリが友達だって言ってくれた」
部室の前で辛気くさい顔をしていた二人に「縁起悪い」と突っ込み、明日からの部活に頭を切り替える茉里。その帰り、ララを「友達」と呼んでくれた。夕飯はお好み焼きで、買い忘れた豚肉はララが一人でお使いに。平和堂のスーパーに流れる店内ソングは、ネットの反応で「セリフが頭に入ってこない」と滋賀県民を中心に大反響だった。
届いた姉の声と、続く不穏
そのお使いの帰り道、ララの前に現れたのはコータだった。かつて海の王ローワンの城で会ったこと、いまは姉リサの命で動いていることを告げ、リサの声を届ける。「あなたに話したいことがたくさんある。すぐにあなたに会いに行くわ。特別なプリンセスである、あなたに」。ララにとってこの日は、お好み焼きと、友達と、「お姉ちゃんが生きてる」が重なった、嬉しいことばかりの一日になった。
ただし、なぜ姉は自分で会いに来ないのか。「特別なプリンセス」という言い回しは何なのか。ネットの反応も「最後、不穏しかない」と口を揃えた引きである。動き出したララの地上の日々がどこへ向かうのか、次回を待ちたい。




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