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冒頭からギアスの欠片を語らう意味深な二人、そしてコーネリア。豪華な顔ぶれとともに描かれるのは、皇帝サクヤの出現に揺れる七煌星団と、それを一喝でまとめ上げるロゼの手腕だ。黒の騎士団の増援として現れた「ある人物」はニーナ・アインシュタイン。フレイヤの生みの親が償いを胸に合流した矢先、ネオ・ブリタニアはサッポロゲットーの殲滅を宣言し、ダモクレスが動き出す。第4話「蛍火 -Alliance-」を振り返る。




ギアスの欠片と、揺れる七煌星団
冒頭の二人と、皇族の血筋
幕開けは意味深な男女の対話からだ。「私たちはギアスの欠片を探している。なのになぜ、あの娘にギアスを渡した」「カグヤの血縁者だからか?」「俺たちは、世の理から外れた存在だからな」…名は明かされないが、ネットは「ルルーシュとC.C.」「L.L.とC.C.」と一斉に沸いた。前回ラストで新皇帝に接触した存在の裏側が、ちらりと覗く導入である。
場面は黒の騎士団へ。サクヤの母シェリー・メ・ブリタニアは第98代皇帝シャルルの第一子で、即位前の成婚により継承権を放棄していた…つまりサクヤは正当な皇族の血筋。そして「その呼ばれ方にはまだ慣れないな」と言いつつ総司令として登場するのが、復帰3ヶ月のコーネリアだ。「スメラギ・サクヤが皇帝になれば、超合集国はますます慎重になる。第三次解放作戦は遠のくだろう」「向こうにはダモクレスと、そこに搭載されたフレイヤがある」と情勢を読みつつ、予算を取り付けて第二陣の輸送船団を約束してくれる。前作ファンにはたまらない采配である。
「敵はスメラギ・サクヤじゃない」
一方、七煌星団は動揺の只中にある。「いきなり出てきて皇帝になるなんて。ブリタニア側の人間になっちまったんじゃねえか」という声もあれば、皇家とシェリー様が日本人を守ってきた恩義を語る声もあり、「戦わなくていいのか、それともサクヤ様と戦うことになるのか。教えてくれよ、頼むからさ」と不安は募るばかり。ロゼの見立てはこうだ…本物のサクヤなら、皇帝になって内側からネオ・ブリタニアを変えようと考える。サクラはそう信じて即位を受けた。正確にはノーランドにさせられたのだろうが…「戦うさ。戦って奪い返す。この土地も、サクラも」。
そして会議で、ロゼは切り札を切る。網走収容所に「スメラギ・サクヤ」が収監されていた戦闘データを示し、カリス前皇帝の死にも暗殺疑惑があると畳みかけ、「スメラギ・サクヤはノーランドに操られてると考えるのが妥当だね」…その上での一言が効いた。「間違えないで。敵はスメラギ・サクヤじゃない。ノーランドと、奴に従うネオ・ブリタニア軍だ」…「そう言われてスッキリした」と、団の空気は一つにまとまる。真実を知る者だけができる、見事な情報操作である。
ニーナ・アインシュタイン、参上
潜水艦で来た「ある人物」
北楼軍と東の暁旅団がネオ・ブリタニアの襲撃を受け、各地の抵抗組織が消耗する中、約束の補給が届く。輸送用に改造した大型潜水艦で現れた黒の騎士団の増援…護衛の騎士とともに降り立った「ある人物」が名乗る。「はじめまして、ニーナ・アインシュタインです」。ちなみにその前段では、協力者ナタリアとの電話で「そうじゃなくて。あなたがよ」「平気だよ」と気遣われ、切った途端に「好きな人できた?」とからかわれるロゼの場面も。張り詰めた話の合間の、貴重な息抜きだ。
「フレイヤは私が作りました」
ニーナが持ち込んだのは新型フレイヤエリミネーター。初期型は爆発までの約19秒で現場環境データを入力し、実行時間はわずか0.04秒、しかも弾頭を直接フレイヤにぶつける必要があるという無理筋の代物だった。新型は発射と同時にスイッチを入れれば自動でデータが入力され、有効範囲100メートル以内ならフレイヤを無効化できる。それでも「高速で飛んでるものを100メートル以内に収めるのって至難の技だと思うけど」の指摘に、ロゼは「できる? 兄さん」…アッシュの答えは「不可能ではない」。
そして、ニーナの独白が刺さる。「フレイヤは私が作りました。当時の私は計算通りに反応が出るのが楽しくて、どういうことになるのか、まるで考えていなかった。その結果、何百万という人を死なせてしまった。私はフレイヤを止めたい」…前作の落とし前をつけに来た科学者の言葉に、団員たちも静かに心を動かされる。ブリタニア人でありながらレジスタンスを手伝う護衛の騎士の「月並みだけど、守りたいものがあるからかな」という答えも、この回の題名の蛍火のように小さく灯る良い場面だ。
同盟成立と、ダモクレス発進
「あんたたち、バカなの?」
続いて七煌星団は、ジリ貧の北楼軍・東の暁旅団の長を招いて共闘を持ちかける。だが機体と武器弾薬の提供を示しても、老将・岩本は「これをくれてやるから我々に従えということだろ」と突っぱね、対案の三者合議制は「いざという時の迅速さ」を欠く。ブリタニア人を頼ること自体への反発まで噴き出して交渉は暗礁へ…そこで少年の姿のロゼが放った一言が「大の大人が揃いも揃って…あんたたち、バカなの?」である。
「なんで今日ここに来たの? 今のままじゃジリ貧で、もう先はないって自分たちで分かってたじゃない」…その上での提案が同盟だ。目的はただ一つ、ネオ・ブリタニアから日本を取り戻すこと。総指揮は黒戸に一本化しつつ、実戦では各組織が一つの部隊として自らを指揮し、黒の騎士団の補給も受けられて組織の存続も保たれる。「悪い話じゃないと思うけど、どうかな」…後日、正式参加の返答が届き、三勢力の同盟が成立した。サブタイトルの「Alliance」はこれである。
ハルカ抜擢と、殲滅宣言
戦力の底上げも抜かりない。ロゼは団員ハルカの戦歴を分析し、「冷静な判断と瞬発的な攻撃のセンス。兄さんほどとはいかないにしても、どれを取ってもかなりすごいものだった」と、接近戦特化に改修した新型ナイトメアケイセツのパイロットに抜擢する。黒戸団長の「槍の扱いは右に出る者がいなかった」という日本解放戦線時代の伝説を語り合う団員たちの雑談も、次への布石に見える。
だが敵は先を行く。「テロリストどもを逃がしたか」「はっ、予定通りに」…泳がせの気配に続き、ネオ・ブリタニアは非道の宣言を放つ。サッポロゲットーに多数のテロリストが潜伏しているとして(「そんなの嘘だぜ! 俺たちは函館にいる!」)、フレイヤをもってサッポロゲットーを完全消滅させる…交通網は封鎖、ブリタニア人は退避、イレブンの脱出は認めない、決行は24時間後。そして天空要塞ダモクレスが、ゆっくりと発進する。
「蛍火 -Alliance-」まとめと考察
「ダモクレスは、俺たちが止める!」
「ゲットーを見捨てるつもりかよ!」「だからって、あのダモクレスとやりあうの?」と割れる団員たちに、ロゼは言い切る。「やるしかない! ネオ・ブリタニアを倒すには、いずれダモクレスを攻略するしかなかった。その時期が早まっただけ。こっちには新型エリミネーターがある。ダモクレスは、俺たちが止める!」…宣戦布告で次回へ、である。
戦闘はほぼ無いのに、情報量で魅せる回だった。皇帝の血筋という爆弾、団の動揺を収める情報操作、三勢力をまとめる交渉術…ネットの評どおり「ロゼのマネジメント」が主役である。そしてルルーシュとC.C.を思わせる二人、コーネリア、ニーナと「懐かしい面々」の連打に、前作ファンの体感温度は急上昇。「R2で最終兵器だったダモクレスが、まだ前菜くらいの4話で早々に出てくる」という驚きの声も上がった。
公式の発表によれば、ロゼ役は天﨑滉平、アッシュ役は古川慎、サクヤ役は上田麗奈。ラストを彩る川井憲次サウンドへの称賛も目立った。残る謎は、ギアスの欠片を探す二人の目的、カリス前皇帝の暗殺疑惑、そして敵将たちの「泳がせ」の思惑…24時間後の決行を前に、次回はいよいよダモクレス攻略戦だ。




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