『てんびん』第8話「心の、居場所」感想|最後の一言が第4話とつながる

『てんびん』第8話「心の、居場所」感想|最後の一言が第4話とつながる ラブコメ

第8話「心の、居場所」は、第6話から二回ぶん引っぱった映画の日がようやく来る回だ。ただし見どころは映画ではない。冒頭で春希が「今日の僕は今までの僕とは違うんだからね」と宣言し、海童一輝は加わる理由を相手の得として差し出し、隼人は手を引いた理由を最後まで説明せず、春希は海童の悪口を一つも省かずに言い切ってから庇う。そして最後の一行で、第4話のあの独り言の出どころが分かる。

アニ
今週も始まるわね!第8話「心の、居場所」、第6話から待った映画の日がやっと来るんだわね!
ラン
海童くんが自分から一緒に行きたいって言い出すの!強引すぎて笑っちゃうのね!
キャロ
うんうん、四人で観たあとは感想からカラオケまで、一日ぶんまるごと詰まっていますよ。
アニ
そうよね!最後の一行がすごく効くから、そこまでしっかり見届けるわね!

「今日の僕は今までの僕とは違うんだからね」から始まっている

先に宣言してから、答え合わせを迫る

合流していきなり霧島隼人をやりこめたあと、二階堂春希が言うのが「初手はしてやられたけど」「今日の僕は今までの僕とは違うんだからね」だ。この回は、春希の宣言が最初に置かれている。隼人の返しは「まあ確かにいつもとイメージが違くてびっくりした」で、見た目の話として受け取っている。

そこへ春希が「それだけじゃないんだな」「ねえどこが違うと思う」と重ねる。隼人は「いや別に」とかわし、春希は「ねえ本当は知りたいんでしょ」と食い下がる。服装や髪型の話に見えて、実際には「今までの僕」と何が違うのかを自分から採点させにいっている

▼ ネットの反応

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件の第8話✨
待ちに待った映画の日☀️
いつもと雰囲気の違う春希を意識してしまい、隼人は顔を赤らめる…。
偶然出会った一輝も仲間に加わり、4人で映画を鑑賞
興奮冷めやらぬ春希は演技の才能を披露し、周囲から注目を浴びる⭐

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第6話から二回ぶん引っぱった映画の日

この映画館の予定は第6話の引きで、七百六十八席の巨大スクリーンがあると春希が持ち出したところから始まっている。第7話は結局、食卓で何を観るかを決めるところまでで終わった。二回ぶん引っぱって、ようやく当日が来ている

隼人が海童一輝に説明する言い方も「今日はみんなで初めて映画館に行くところなんだ」「田舎にはなかったしな」で、映画そのものより初めて行くという事実のほうが本題になっている。月野瀬から出てきた三人にとって、この一日は作品を観る予定ではなく、都会の設備を一つずつ試す予定でもある。

学校の外で、春希が最初に口を滑らせる

「当たり前でしょ」と言ってから、言い直している

通りかかった海童が春希に向けるのは「その服も髪型も随分と学校でのイメージと違う」「驚いたよ」で、そこに「霧島君に見せるためかな」を足す。春希の返事は反射的で、まず「当たり前でしょ」が出る

そのあとに「隼人や姫ちゃんを驚かすためにこんな格好してるんだよ」「だからじゃなきゃこんな格好なんてしないよ」と続く。肯定してから範囲を広げて薄める形で、言い直しているのが見えてしまう順番になっている。第6話で笑ってしまって擬態が外れたときと違い、今回は自分の口が先に動いた。

▼ ネットの反応

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 第8話
海童、やっぱりホモなんじゃないか説が出ているぞ。笑
明らかに春希<隼人でしたからね

ツインテールの春希可愛かった。
周囲にボクっ娘解禁。いちゃつく様子は可愛かったが、毒親に悩まされてる模様
#てんびん
#tenbin

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呼び捨てを拾うのが、最初に来る

海童が春希を見て言うことの中で、いちばん早く反応が返るのは服でも髪でもない。隼人が妹に声をかけたのを聞いた海童の「それにしても姫子呼び捨てねえ」だ。関係の呼び方だけを正確に拾っている

結局そこは隼人が「こいつは姫子」「俺の妹」と明かして片づき、海童は「こちらも改めて海童一輝です」と名乗り直す。姫子の「今度はちゃんとできたねえらいえらい」という茶化しまで含めて、この場の三人はもう身内の速さで喋っている。海童はその外側に立っている。

海童は、加わる理由を相手の得として差し出す

「僕も一緒に連れて行ってくれないかな?」の理由づけ

隼人が「その、今日のことは黙っててくれると嬉しい」と切り上げようとしたところで、海童が呼び止めて「僕も一緒に連れて行ってくれないかな?」と言う。そのあとに続くのが「僕がいると、ダブルデートのように見せられるし」で、自分が入りたいという話を、こちらの隠しごとが守られるという話に変換している

「どういうつもりだ?」に返るのは「つもりも何も、言った通りなんだけど」だけで、それ以上は出てこない。第7話で隼人が「誰にでもいい顔をしているくせに、誰とも距離を置いている」と見立てた通りの入り方で、近づくのに相手の都合しか使っていない

▼ ネットの反応

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件第8話見た春希と妹と一緒に映画を見る日がやってきたいつもと違ってかわいい春希を意識する隼人そして海堂も成り行きで一緒に行く事に映画はとても楽しかったがその劇場ど田倉真央の舞台挨拶が春希と話していた矢先扉から出てきた真央に気づいた隼人は咄嗟に春希を劇場から連れ出したり海堂が隼人に友達になりたいとか海堂の昔の仲間に絡まれたり隼人も大変だったな春希の母親は・・・とかなり面白くなってきたね物語ももう終盤な感じどうなるんだろう楽しみですね
#てんびん

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「お前バカだろ」に「自分でもびっくりだ」

面白いのは、隼人の「海童、お前バカだろ」に対する返しが「そうだね。自分でもびっくりだ」であることだ。理由は用意してあったのに、自分の行動そのものは本人にも説明がついていない

これは第6話で、隼人が海童を追いかけた理由を自分で言えなかったのと同じ形をしている。あのとき隼人はとっさに園芸部の話を持ち出してごまかした。説明を後から貼るところまで含めて、この二人はよく似ている。似ていることを先に見抜いていたのは隼人のほうだった。

映画の感想が、その日の四人の説明になっている

「即席コンビにもかかわらず、信頼感のあるあのセリフ」

観たあとの雑談で海童が挙げるのが「特に終盤のバトル」「即席コンビにもかかわらず、信頼感のあるあのセリフとか」だ。春希は「そこに目をつけるとはやるね、海童」と乗り、「あそこは原作になかったところなんだけど、だからこそ印象が強かったね」と補足する。その日その場で足された関係のほうが強く残った、という感想になっている

続けて春希が「私はあなたと違って、信頼しておりますから」と作中の台詞をやってみせ、そこへ「いつの間にかできていた絆がよく分かるところだったよね」が返る。四人が今まさに即席で組んでいる最中に、即席の信頼を褒めているという構図で、誰もそこを指摘しない。

▼ ネットの反応

今日もフォロワーの皆様お疲れ様でした!
間もなくてんびん8話
実質2話連続という訳でやっと追いついた感じ。リアタイ出来る事には有り難みが無ければいけないですね。待ち遠しいです…
リアタイするので先におや美緒なさい

#おやツイ
#二階堂春希
#霧島隼人
#霧島姫子
#てんびん

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券売機も座席も、隼人は他人に預けている

その前段で、隼人は券売機の前で「海童、その、俺使い方とかわかんねえから任せていいか?」と頼み、さらに「ほら、春希と姫子の分も」と四人分を丸ごと渡してしまう。強引に加わってきた相手に、その日の段取りを最初に預けている

受けた海童の言い方も見逃せない。「それに普段から霧島君はこういうのが苦手だって聞いているしね」で、誰かから隼人の話を聞いていることが漏れる。偶然を装って加わった側が、あらかじめ相手を調べていたと分かる一行だ。

理由を言わないまま、隼人は春希の手を引く

「かぶるための猫」から「ついてこい」までが一続き

物販ではしゃぐ春希について、「春希のやつ、かぶるための猫の種類がずいぶん豊富みたいだな」という一言が出る。擬態をそのまま猫にかけた冗談になっている。第7話で出てきた化け猫の話の続きでもある。

その直後に「それにしても、やけに人が多いな」が入り、「ちなみに隼人はどこがイチオシだった?」という軽い質問に、隼人は「ああ、その、俺はだな。こっちだ、ついてこい」と返す。質問には答えず、体だけ動いている。公式のあらすじによれば、このとき扉の向こうから現れたのは主演映画の舞台挨拶に来た田倉真央で、第4話で春希の表情が凍りついた名前がそれだった。

▼ ネットの反応

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TVアニメ #てんびん
第8話放送終了!
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ご視聴ありがとうございました!
BSフジでは8/26(水)24:30〜放送開始!

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「いきなりどうしたってのさ」の答えは「ごめん」だけ

引っぱられた春希は「イチオシシーン、そこ?微妙にセリフも違うし」と気づいたうえで「いきなりどうしたってのさ」と聞く。返ってきたのは「ごめん」の一言で、隼人はこの回、手を引いた理由を最後まで説明しない

春希もそれ以上は追わない。代わりに出てくるのが「隼人ってさ、過保護だよね。それとやっぱりおせっかい」で、隼人の「別に、普通だろ」に「隼人にとってはね」と返す。そこから「だから僕もね、頑張らないと」「だからさ、なんていうかさ、これからの僕を見ててよ」へ折り返す。理由を聞き出す代わりに、自分の宣言に振り替えている

悪口を全部言い切ってから、そのうえで庇う

先に席を立ったのは隼人のほう

食事の場で海童の地元の知り合いが絡んでくる。「相変わらず女子と一緒なんだな、海童」「こいつ顔同様いい性格してるぜ」「中学の時とかまあひどかった」と並び、そこへ第5話から続く噂まで蒸し返される。

隼人の対応は言い返すことではなく退場だった。「ああ、くそ。飯がまずくなった。出るぞ、春希、姫子」まで言ってから、最後に「それに海童も」を足す。庇うという形にせず、順番の最後に付け足すことで庇っている。直後に「食べてる途中だったのに」と漏れて緊張が全部台無しになるのも含めて、この一行が席の立ち方らしい。

▼ ネットの反応

#てんびん 8話。海童からもらった映画のチケットが一瞬消える、手品かな?家で作るより安い300円の物体が何なのかまったくわからないし、食べてるシーンなんて1ミリもないのに食べてる途中だったとか言ってるし、映像で伝わらない事が多すぎる。

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春希が並べた欠点が、そのまま春希の説明でもある

外に出た春希は、まず「僕って海童のことは好きでもなんでもないんだよね」「好きどころか逆だよ」と前置きする。そこから並ぶのが「普段外面ばかり取り繕って本心を見せないところとかさ」「誰にでもいい顔しようとして愛想を振りまいたり、本音を言わないくせに察してもらいたがったりとか」だ。

この列挙は第7話で隼人が海童に下した見立てとほぼ同じで、同時に、学校での二階堂春希の説明にもなっている。そのうえで締めが「そんな上っ面だけ見てどうこう喚くあんたたちはそれ以下だね」で、言いたいことを一つも省かずに言い切ってから、それでも庇う側に立つ。褒めて助けるより難しいことをやっている。

「苦手だ」と言った直後に、下の名前で呼んでいる

礼を受け取らない隼人

海童が「その、さっきはありがとう。彼らは同じ地元の中学で」と事情を話そうとすると、隼人は途中で止める。「やめてくれ。わざわざ話さなくてもいい。聞きたくもないし興味もない」に続けて「あれは俺の勝手な行動だ。海童は関係ないし知らん」だ。助けたことを貸しにしないために、そもそも助けていないことにしている

第7話の「どんな理由があるかは分からないし、知りたいとも思わない」がそのまま実行されている。事情を聞かないのは冷たさではなく、事情を知らなくても同じことをするという言い方になっている。

▼ ネットの反応

それでは
『転校先の清楚可憐な美少女が、
昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』8話
こちらの評価を教えてください。
はいこちら….S評価とさせてください。

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この回でいちばん効く一手

それでも食い下がる海童に、隼人は「お前のことが少し苦手だ」とはっきり言う。海童は「はは、それは見ればわかるよ」と受け、そこから「だからこそ僕は君と仲良く、友達になりたいんだ」と言い直す。この回で海童が取り繕いに失敗するのは、ここだけだ

隼人の返しが「そういうことをわざわざ言うところが苦手なんだ」で、そのまま「口直しに別の店に入り直そうか」「さっきの貸しと合わせてお前のおごりでな、一輝」と続く。苦手だと言った直後の一行で、名字から下の名前に変わっている。しかも貸しがないと言ったばかりの相手に、おごりという形で貸しを回収している。友達になるという言葉は一度も使われない。

まとめ|副題「心の、居場所」は最後の一行で裏返る

「風呂場で散々鍛えたからね」に、二人が黙る

その後のカラオケで、姫子が「お兄が歌下手でちょっと安心した。ていうか、春ちゃんすごい上手かったし」と言うと、春希は「そりゃあ僕は風呂場で散々鍛えたからね」と返す。自慢のつもりの一行だが、あの家の風呂場で一人で歌ってきたという話にしかならない

隼人と姫子が黙り、春希のほうが「ちょ、隼人も姫ちゃんもそんな切ないものを見る目で見ないで!」と抗議する。言った本人がいちばん早く気づいている。この日いちばん楽しい場所で出た一行が、いちばん寒い事実を運んでくる。

▼ ネットの反応

てんびん 8話

今回みんなで楽しくやっていたけど家に帰ってきて急にビンタされる展開って…
それと、海道くんは今の所面白いキャラとしか思っていないけど海道くんにも何かしらの過去がありそうな感じ
#てんびん

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第4話の独り言の出どころが分かる

別れ際、春希は夕飯を断り「このまま帰るね」と言う。第3話から続いてきた霧島家の食卓に、この日だけ寄らない。隼人の「それじゃ、春希、家まで送るよ」も「いいよ。一雨来そうだし。ほら」で断る。「これからの僕を見ててよ」の最初の実行が、送られないことだった。見送った隼人に姫子が「大丈夫じゃないの。お兄、過保護すぎ」と言い、この日二人目が同じ言葉を使う。

一人になった春希の「楽しかった!」に続くのが「姫ちゃんがちょっとうらやましいな」で、うらやましいのは妹という立場のほうだと分かる。そして玄関で春希を迎えたのが「いい子で待ってなさいと言ったでしょ!」だ。第4話で春希が一人の家でつぶやいた「いい子で待ってるんだけどな…なんてね」は、誰かに言われた言葉の繰り返しだった。副題の居場所は、増えた側ではなく、帰る先のほうを指していたことになる。この場面で何が起きたかは、視聴者の反応がそろって同じことを書いている。

アニ
8話、見終わったわね!苦手だって言った直後に一輝って呼ぶところ、しびれただわね!
ラン
春希ちゃんが悪口を全部言い切ってから庇うの!あれが今週いちばん好きなの!
キャロ
うんうん、隼人さんは手を引いた理由を、最後まで言いませんでしたね。
アニ
そうよね!最後の一言が第4話とつながってるし、来週も見逃せないわね!

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