『鬼の花嫁』第8話「幻惑の来訪者」感想|愛されていなくても帰らない

『鬼の花嫁』第8話「幻惑の来訪者」感想|愛されていなくても帰らない 恋愛

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公式副題は第八話「幻惑の来訪者」(※1)。第7話の来訪者は玄関で名乗って断りを入れていたのに、この回の来訪者は術で護衛の目をごまかして入ってくる。そして花梨が用意していた切り札は、一日遅れて届く。柚子はその前の晩に、祖母から答えをもらっている。回の締めで下される罰は、花梨がしたことをそのまま花梨に返す形になっている。

アニ
公式副題は「幻惑の来訪者」だわね!幻惑は劇中で二度も名指しされる術の名前だわね。
ラン
そうなの!第7話の来訪者は玄関で名乗っていたのに、今回は術で入ってくるのね!
キャロ
うんうん。花梨さんの切り札は、一日遅れて届くのですね。
アニ
最後に下される罰が、花梨ちゃんのしたことをそのまま返すわね!そこまで見てほしいござる!

副題の「幻惑」は術の名前で、来訪者は名乗っていない

幻惑は劇中で二度、名指しされる

公式副題は第八話「幻惑の来訪者」(※1)。この二語は比喩ではなく、そのまま劇中の説明である。逃げる場面で瑶太が言うのが「派手にやり合ってたら、護衛にかけた幻惑も解けてしまう」。会合先の玲夜に届く報告が「おそらくですが、幻惑が使われたかと」で、玲夜が「幻惑?」と聞き返す。

公式のあらすじも「術を使い花梨と両親を祖父母の家へと侵入させる」と書いている(※1)。訪問ではなく侵入だと、公式の側が先に言い切っている形だ。

第7話の来訪者は、玄関で名乗っていた

第7話で同じ家に来た鬼山桜子は、「失礼します」「あなたが花嫁様ですね」「私、鬼山桜子と申します」「突然の訪問、お許しください」と順に名乗っていた。祖父母も「お前にお客様だ」「とっても綺麗なお嬢さんよ」と取り次いでいる。

第8話の来訪者は名乗らない。護衛は幻惑で目をふさがれ、取り次ぎもないまま家の前に立っている。二話続けて同じ家に人が来て、作法だけが正反対になっている。

作法を守った側のほうが、深く刺さっている

会合先の玲夜には、桜子の訪問も報告が上がっていた。「桜子が? 何のために」に返るのが「そこまでは。年も近いですし挨拶に行っただけかと」で、玲夜も「柚子を送って行った時に感じた気配はやはり桜子か」と思い当たりながら、「まあいい、桜子なら問題は起こさないだろう」で流している。第6話で柚子を送り出したあと、玲夜は「気配が少しな。問題ない」と漏らしていた。あの気配の正体が、ここで名前になる

実際には、術で押し入った側は子鬼に追い返され、名乗って上がり込んだ側は、翌日まで柚子を迷わせている。第6話で桜子は一人になってから「平凡な花嫁様には、教えて差し上げなくてはなりませんね。身の程というものを」と独白している。玲夜が警戒しなかったのは、そちらの側だった

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鬼の花嫁の第8話✨
柚子を連れ戻すことばかり口にする両親にうんざりした花梨は、瑶太に柚子を連れ戻してほしいとお願いする✋
花嫁である花梨の願いにあらがうことができない瑶太は、玲夜があやかしの会合で不在のタイミングを見計らい、術を使い花梨と両親を祖父母の家へと侵入させる❗️

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母が初めて謝るが、同じ話のなかで取り消される

第一声は「久しぶりだな」だった

来訪の第一声は「久しぶりだな」「心配してたのよ、柚子」だ。押しかけた側の言い方をしていない。祖父の「何をしてきたんだお前たち」に返るのが「人を誘拐犯みたいな目で見るなよ。息子だろ」「何度連絡しても柚子に会わせようとしないから来ただけだ」だ。

祖父の答えは「お前たちはもう親じゃない」で、理由に養子縁組の成立を挙げる。父の返しが「あんな紙切れがなんだ」「サインだって無理やりみたいなものだった」。第3話で自分が書いた書類のことである。

謝罪が、同じ話の中で撤回される

母の口から出るのが「花梨を気にかけることが多かったのは申し訳ないと思うわ」だ。第3話で両親が柚子に向けていたのは「花梨に手を挙げたことをまず謝りなさい」「わがままもいい加減にしなさい」で、謝るよう求めるのはいつも親の側だった。ここだけ切り取れば、はじめて順番が逆になっている。

ところが同じ流れで続くのが「けれど柚子はお姉ちゃんでしょ」「親に反抗したい年頃なのは分かるけど、あまりわがままを言って困らせないで」。謝った理由がそのまま、我慢を求める理由に組み替えられている。柚子の内心は「何も分かってない」の一言だ。

「大切に思っている」の中身は、視聴者だけが先に見ている

母は「お父さんもお母さんも柚子のこと本当に大切に思っているのよ」とも言う。柚子の内心が「私を大切に。そんなこと、あの家ではどんなに感じたくても感じられなかった」

第7話で両親が家で交わしていたのは「柚子は鬼の花嫁のまま、絶対に破談などしないよう、うまく家に連れ戻さなきゃ」「娘が鬼の花嫁になったなんて、こんな最高なことないわ」「今まで柚子を育ててきた苦労が報われるってものよ」だった。玄関先の「大切に」がどこから出ている言葉なのか、視聴者は一話前に見せられている

▼ ネットの反応

今日もフォロワーの皆様お疲れ様でした!
間もなく鬼の花嫁8話
秒足りとも関わりたくない馬鹿狐やアホ妹や糞両親出てくる場面あるので
ロクに姉扱わないのに自棄に玲夜さんの手から強奪しようとか糞親は何様のヅラだゴラァ
ではおや美緒なさい

#おやツイ
#鬼の花嫁
#東雲柚子
#鬼龍院玲夜

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花梨の切り札は、一日遅れて届く

花梨が握っていたもの

第7話のラストで花梨は「でもきっと、あの子は知らないのよね」「ほんと、かわいそうなお姉ちゃん」と含みを残していた。第8話でその中身が出る。「自分が花嫁になって有頂天になっているんでしょ」「愛されてないとも知らないで」「鬼龍院玲夜には他に恋人がいるらしいじゃない。いつも一緒にいる秘書の人」「彼の恋人は秘書の人だって、学校でもみんな知ってるよ」

第7話で桜子が置いていった話と、中身が同じである。どういう道筋で花梨のところまで届いたのかは示されないが、花梨のほうは学校で共有されている話として口にしている。

柚子は前の晩に答えをもらっている

回の冒頭、手伝いを頼まれた柚子は「お洗濯も掃除も何でもしちゃうよ」と返し、「おばあちゃんのおかげで気持ちが楽になったの」と言う。重ねて流れるのが第7話の祖母の言葉「好きなときは頬が熱くなる。そして愛しているときは胸が熱くなるのよ」で、柚子の独白が「今はもう玲夜を信じられる」「ありがとう、ありがとうおばあちゃん」だ。

花梨が切り札を出しに来る前に、その札はもう効かなくなっている。桜子の忠告と祖母の言葉はどちらも第7話に入っていて、順番は祖母のほうが後だった。花梨は、すでに答えの出た問いをもう一度ぶつけに来たことになる

答えは「信じているから」ではない

柚子の返答は二段になっている。まず「玲夜は、あなたたちが言うような人じゃない」。続く一行が「それに玲夜が私をどう思っていても関係ない」「お父さんたちの家に帰るなんて絶対に嫌」「もう決めたの。玲夜についていくって」である。

花梨の攻撃は「愛されていないぞ」だった。柚子の答えは「愛されていなくても帰らない」で、反論ではなく、前提の切り離しになっている。だから花梨が何を積んでも当たらない。

言い方も変わっている。第3話の家出で柚子が挙げた理由は「この家に私の居場所はない」で、場所の話だった。第8話で出るのは「私、ずっと寂しかった」「花梨にばかり目を向けて、私のことなんて二の次三の次」「私が辛い思いをしてるなんて考えもしない」。自分の感情に名前を付けて数え上げているのは、この回が初めてだ。

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石見舞菜香さんの悪女良すぎて
#鬼の花嫁 8話

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護衛は増やしてあったのに、気づいたのは子鬼だけだった

腕をつかまれて、否定の言葉が引き継がれる

話が通らないと見た父は「わがままを言うんじゃない」と柚子の腕をつかむ。止めに入った祖母が突き飛ばされ、柚子の口から出るのが「おばあちゃんに暴力を振るう人なんて親じゃない」だ。

少し前に祖父が言っていたのは「お前たちはもう親じゃない」だった。同じ形の否定を、今度は柚子が自分の口で言い直している。第3話で家を出るとき、柚子は「今まで育ててくれたことには感謝しています」と頭を下げて出ていた側である。

追い返したのは使役獣で、謝るのは祖母のほう

割って入った子鬼について、瑶太が「あいつらは鬼龍院の使役獣だ。見た目よりだいぶ手強い」と説明し、花梨が「これで終わりじゃないから」と捨て台詞を残して引き上げる。公式の紹介文は子鬼を「玲夜の霊力で作られた使役獣。柚子の護衛も兼ねている」と書いている(※2)。兼ねている、と書かれたほうが本業になった回だ。

残された家の中でのやりとりが効く。祖母は「ええ、ちょっとぶつけただけだよ」と流し、柚子の「私を助けようとしたせいでごめんなさい」に返すのが「いいのよ柚子。私の方こそ、バカ息子がひどいことしてごめんね」突き飛ばされた側が謝っている。祖父の「そうだよ、お前が無事で何よりだ」、祖母の「子鬼ちゃんたちはお手柄だったわよ」、祖父の「すごい必殺技があるんだな」まで、家の空気は最後まで崩れない。

護衛は増えていた

会合先の玲夜に入る報告が「申し訳ありません。ご指示通り護衛も強化していたのですが、事が終わるまで誰も気づかなかったようです」だ。護衛は増やしてあった。それでも通されている。玲夜の返しは「敵対するということか。ありえない。許さない」で、すぐに妖狐の当主への面会要請が飛ぶ。

この回のスタッフ表も見ておきたい。公式サイトの各話紹介によれば、第八話の総作画監督は田中日香里・重國浩子・姜 姜の三人で、作画監督も三人、演出は二人が付いている(※1)。田中日香里はメインキャラクターデザイン、重國浩子はキャラクターデザインの担当で(※3)、キャラクターデザインの二人がそろって総作画監督に並んでいる回である。

▼ ネットの反応

僕は今、『鬼の花嫁(The Ogre’s Bride)』第八話(第8話)を見ています。
このアニメも来週からいよいよ後半戦に入ります。
終盤にかけてますます盛り上がります。
#TheOgresBride #鬼花 #鬼の花嫁
#突入 #1週間後 #7日後

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玲夜と瑶太は同じものに囚われていて、違いは一点だけ

回想で、先に釘を刺されている

花梨に頼まれた瑶太が思い出すのは、妖狐の側から釘を刺された場面だ。「火傷を負わせたそうじゃな。よりにもよって鬼龍院の若の花嫁に」「若がその気なら、そちの首などとうに落ちておる」「されど若は、我ら妖狐との無用な争いなど引き起こさぬ道を選んだ」。

そこに続くのがこの一言である。「花嫁を守るあやかしの本能より、次の当主として理性を優先するとは。そちとはえらい違いじゃのう」。「次に何かをしでかせば、庇いようはないとな」とまで言われている。それを思い出した直後、花梨の「お願い」ひとつで瑶太が返すのが「花梨の望みは俺が叶える」だ。公式の紹介文は瑶太を「花嫁の花梨のどんな望みにも応えようとする」と書いていて(※2)、紹介文がそのまま罰の理由になっている

呪いか、と聞かれる

妖狐の当主は、玲夜に妙な問いを向ける。「花嫁という存在は時にあやかしを惑わせる」「わらわから見れば花嫁とはまるで呪いのようじゃ。そうは思わんか」

玲夜の答えが「この感情が呪いというなら甘んじて受け入れよう」で、そこから独白が続く。「鬼龍院の次期当主として何の執着もなくただ生きてきた」「心にあいた空虚な穴を絶えず感じてきた」「あの日、柚子に会うまでは」。「初めて柚子を抱きしめたとき、俺の中に新しい感情が芽吹いた。愛おしむということ」「柚子は俺の空虚な穴を埋め、日々に色をもたらしてくれた」。第4話のアバンで玲夜が語っていた「空虚な何かを埋める存在」への渇望が、ここで一族の当主に向けて言葉になる

違いは、理性の一点だけ

当主は「呪いを喜びと受け入れるか」「器の大きさを見習うべきじゃのう」と受ける。玲夜の締めが「呪いは呪いと受け入れる。だが俺は理性を捨てたわけではない。この男とは違ってな」だ。回の冒頭で妖狐の側が言った「理性を優先する」が、回の終わりに本人の口から出てくる。同じ物差しが、二度当てられている。

瑶太の弁明は「花梨が、花梨が願ったんですか。俺は拒否することができなかった」「鬼といさかいを起こすかもしれないことが分かっていても」。当主のほうは「鬼の目を騙すほどの術じゃ。お前一人の霊力では無理じゃろうて。家のものも使ったか」と見抜いていて、一人の暴走で済む話ではなくなっている

▼ ネットの反応

アニメ「鬼の花嫁」第8話
※幻惑の来訪者を視聴しました

花梨とにゃん吉や両親への
報いは当然だと思う!!
今まで柚子に対しての行為は
決して許される事では無いから
怒る玲夜の冷酷さは柚子を本気で愛してる証だと感じた!!
柚子も玲夜に応えようとする姿
は愛おしい限りです

#鬼の花嫁

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まとめ──花梨がしたことが、そのまま花梨に返る

罰の中身

玲夜の切り出しは「俺の花嫁に害虫を近づける手助けをしたのは、お前か」。当主も「ほんにすまなかったの」と非を認め、「若の花嫁がそちの花嫁と家族にどういう扱いを受けていたか、知らぬとは言わせぬ」と瑶太を責める。

下される罰はこうだ。「瑶太。お前と花嫁、その両親には罰を与える」「現在花嫁の家に行っている援助は停止」「花嫁は両親から離し、狐月の家で監視すること」。さらに「それだけではないぞえ」と続き、次に手を出せば花嫁は両親とともに遠い地へ送られ、二度と接触できなくなると告げられる。「花嫁のままでいられるかは、そちたちの行い次第じゃ」

動いた理由が、そのまま返ってくる

花梨が瑶太を動かした理由は「いい加減お姉ちゃんを連れ戻す」「これ以上、私の目の届かないところで好き勝手されるなんて、本当に嫌」だった。罰の中身は、その花梨自身を両親から引き離して監視下に置くことである。目の届かないところに移されるのは、花梨のほうになった。

取り上げられるのが何かも効いている。公式の紹介文は花梨を「両親と瑶太から溺愛されており、柚子のことを見下している」と書いている(※2)。その前半が、あやかしの当主の口で取り消されたことになる。しかも取り上げられた「両親のそば」は、柚子がずっと欲しくて手に入らなかったものだ。

援助の停止も同じ向きを向いている。第7話で両親は「今まで柚子を育ててきた苦労が報われるってものよ」と言っていたが、実家に入っていた援助は花梨が花嫁になった相手の側から出ていたもので、柚子を連れ戻しに行った結果それが止まる。

近づけるなと言った同じ場で、次の火種が置かれる

玲夜は「柚子を思えばこの程度では甘い」としながら、「妖狐当主の顔を立てるためにも、ここが落としどころか」と引く。そのうえで念を押すのが「二度とあの小娘を柚子に近づけるな」だ。

ところが当主の締めがこれである。「若を骨抜きにした花嫁が見とうなった」「酒宴の最終日には連れてくるといい」。玲夜が「もともとそのつもりだ」と応じると、「瑶太も毎年花嫁を連れてくるでの」と続く。「何のつもりだ」と返す玲夜への答えが「瑶太が花嫁を抑えられるのか、ちょっとした試験だ」「我々は楽しいことが好きなのじゃ」

近づけるな、と言わせた同じ席で、二人を同じ場所へ呼ぶ話がまとまっている。罰は下りた。下ろした本人が、その罰が守られるかどうかを見物する日取りまで決めてしまった

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 第8話
いやぁ、妹もクズ野郎だが、両親の毒親っぷりが酷いね。
結局、権力と見栄に魅入られた残念な両親だった。柚子への「愛情」なんてないのだろう。

さて、クズ妹の婚約者はこれにより失脚。八つ裂きにされなかったのが救いか?
でも妹とは離れ離れ。柚子を迫害した報いだ。
#onihana

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出典

※1 TVアニメ「鬼の花嫁」公式サイト 各話紹介 第八話「幻惑の来訪者」(副題・あらすじ・スタッフ)公式 各話紹介

※2 同 登場人物(子鬼・狐月瑶太・東雲花梨の紹介文)公式 登場人物

※3 同 STAFF(メインキャラクターデザイン・キャラクターデザイン)公式 STAFF


アニ
お母さんが初めて謝るのに、同じ話の中で取り消してしまうだわね!
ラン
そうなの!柚子ちゃんの答えは「信じているから」じゃないのね!
キャロ
うんうん。玲夜と瑶太は同じものに囚われていて、違いは一点だけなのですね。
アニ
近づけるなと言った同じ場で、次の火種が置かれるわね!ここまでが第8話だわね!

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