『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった 恋愛

ボランティアの説明で渡されたルールは「病気に関しては絶対に触れないでください」だった。入院の辛さを忘れてもらうための場所へ、思い出してほしい人が入っていく。そこで返ってきたのが「迷惑ですよ」で、空野はそれを価値がないという意味に翻訳してしまう。けれど「時間の無駄」と言われている時間は、冬月のものではなく空野のものだった。呼び方だけが他人に戻っていることも含めて、第8話「恋心」を読み解く。

アニ
今週も始まるわね!第8話「恋心」、冬月さんの記憶が戻らないまま話が進むんだわね!
ラン
寮のみんなが、なんとかしようって言いながら中身を言えないのが切ないの!
キャロ
うんうん、三人は病院のボランティアに応募して、キッズタイムのお手伝いに入りますよ。
アニ
そうよね!冬月さんが何を考えているのか、しっかり見届けるわね!

「なんとかって何よ」に、誰も答えられない

寮で時系列を並べ直すところから始まる

第8話は、前回のラストをもう一度なぞって始まる。「あの、どこかでお会いしたことありましたか」に対して、空野が「初めまして、僕、空野かけると言います」と名乗り直すところまで。受け入れてしまえば逆に肝が据わる、という独白がそこに乗る。

寮に戻った三人が最初にやったのは、事実の整理だった。学祭の後に冬月とキスをして、翌日は会えず、月曜の夜に早瀬が告白動画を送り、そこから一週間連絡がつかず、ようやく会えたら記憶がなかった。感情の話をする前に、まず時系列を並べ直している

スマホの履歴を見せてもらう案も出たが、冬月の画面はバキバキに割れていた。「けど画面操作がうまくできなくって」という本人の言い分を、早瀬が「小春ちゃんらしいピントのずれたことを言われて」と伝える。この時点では、まだ笑える材料として扱われている。

餃子とソーセージの必死さ

先に泣いたのは早瀬だった。「今までのことが全部リセットされた気がした」「あんなに楽しかったのに、あんなに笑ったのに、あんなに胸が弾んだのに」「あれが全部なくなりました、はいそうですかって受け入れられるわけない」。失ったのが冬月の記憶であって、自分たちの記憶ではないことが、かえって始末に負えない

鳴海が「泣いてもしゃあないね」「俺らでなんとかしたいんやろ」と受けると、早瀬が「なんとかって何よ」と返す。空野が「僕たちでなんとかできるかな」と言い直しても、返ってくるのは「だからなんとかって何よ」。三人とも、なんとかの中身を一度も言えていない。鳴海の落としどころが「まあできることはしようや」でしかないのも、正直だと思う。

そのあとは餃子を取り合い、鳴海の実家から届いたソーセージで喧嘩になる。空野の独白がここを引き受けている。「冬月のことを自分たちだけでなんとかしようなんて、拙い考えしか浮かばないかもしれない」「それでも餃子焼いてソーセージ取り合って、悩んで泣いて喧嘩して、こういう必死さも別にいいのかなと思った」。この回で唯一、前向きに着地した結論がこれである

▼ ネットの反応

第8話の放送をご覧いただいた方、これから予定している方、ありがとうございます。
これからみんなは光をみつけることはできるのでしょうか。見届けてほしいと切に願っています。
#anime_kakekoi #かけ恋

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像1

元のツイートを見る

声をかけて、気づいてもらえなかった

名乗っても届かない

空野は病院に通い、冬月が決まった時刻に活動していることを突き止めて声をかける。結果は「まるで聞こえていないかのように、気づいてもらえなかった」だった。前回、彼は声色だけで伝わっていた相手に名乗り直すという痛い作業をやらされている。今回はその名乗りすら届いていない。

独白が短く刻まれる。「きつい」「話しかけなきゃよかった」「消えたい」。そのすぐ後に「冬月の近くにいたいだけなのに」が続く。やめたい理由と、やめられない理由が同じ長さで並んでいる

▼ ネットの反応

今週分の8話、dアニでいま観ました。前回の7話もそうでしたが、6話以降に想像を絶する展開が続いて、ただただ衝撃を受けるばかりです、ホント、どうなってしまうんだろう小春さん・・・。(購入した原作はアニメの進捗を観つつ読んでいますが」)#かけ恋

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像2

元のツイートを見る

「人に執着のなかった僕が」

続く一行がこの回の空野を言い当てている。「変だな、人に執着のなかった僕がこんなにも冬月に執着している」。第6話で彼は、両親の離婚のあと人の顔色ばかりうかがってきたと自分で語っていた。執着しないというのは、この人にとって性格ではなく防具だった

その防具が今回は完全に外れている。しかも外れた先で待っていたのが、気づいてももらえないという結果だった。初めて人にしがみついた回で、初めて手応えがゼロになる。この落差の作り方が容赦ない。

▼ ネットの反応

『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』第8話

重いを通り越して苦しい。
目が見えない→原因は別の病気→病気の重さが想定以上→命を脅かす重度な症状
お互いに好きかもと思いながら過ごしていた大学生活がもはや遥か昔に感じる。
小春には幸せだと思える結末であって欲しい。

#かけ恋

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像3

元のツイートを見る

「病気に関しては絶対に触れないでください」

下心を自分で言ってから応募する

突破口を見つけたのは早瀬だった。「これ見て、ボランティア募集してる」「ちゃんと中身見て。あの病院」。キッズルームでの遊びの手伝い、読み聞かせや紙芝居という内容で、入り込めば冬月と話せる可能性がある。

ここで空野が言うのが「そういう下心があると面接で落とされたりするんじゃないか」「やるなら小春ちゃん関係なしに全力で参加するつもりだよ」だった。下心があることを自分で先に言い、そのうえで持ち込まないと宣言している。そして直後の独白が「答えは一つだった。冬月のそばにいられるなら」なので、下心は消えていない。消さずに扱うと決めただけである。

応募から採用までの描写が妙に丁寧なのもいい。面接に通ったのは大学の知名度とボランティア経験の豊富な早瀬のフォローが大きく、書類の記入、抗体検査、ボランティア保険の加入と事務手続きが続く。会いたい一心の行動が、正規の手続きを一つずつ通って実現していく

キッズタイムという名前が出る

オリエンテーションで、前回は名前が分からなかったあの時間に名称がつく。「入院中の子どもたちが遊ぶ時間を、当院ではキッズタイムと呼んでいます」。続く説明がこの回の設計そのものだった。「キッズタイムは、子どもたちに入院の辛さを少しの間でも忘れてもらうための時間です」「なので、病気に関しては絶対に触れないでください」。

忘れてもらうための時間であり、触れてはいけないというルールがある場所。そこへ、思い出してほしい人が入っていく。締めが「総合病院の小児科に長期入院する患者さんは重い病気の方が多いです」「辛い仕事ですけど長く続けてくださいね」で、脅しでも励ましでもなく事実として重さが渡される。

そして冬月の立場も、ここで正式に説明される。「入院している患者さんなのですが、キッズタイムにピアノを弾いてくれるんです」。空野の独白は「そうじゃないかとは思っていた」だけだった。予想が当たった瞬間に、言葉が一行しか出てこない

▼ ネットの反応

第8話の物語は、やはり胸に迫って涙がこぼれてしまいます。
冬月は残り時間が少ないことを自覚しながらも、空野の前では笑顔を絶やさず、今を大切に過ごしてほしいと願っていました…たとえ自分のことを忘れてしまっても。
#anime_kakekoi #かけ恋

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像4

元のツイートを見る

同じことが、すでに別の子どもに起きている

緩衝材としての鳴海と子どもたち

キッズタイムの場面は、この回でほぼ唯一の明るいところだ。折り紙が追いつかず、子どもに「お前おっぱい見てたんだろ」と絡まれ、走る子を捕まえた鳴海が「筋肉おじさん」と命名される。冬月の「なんだか漫才みたいね」まで含めて、重い話を最後まで見せるための空気穴になっている

ただし、この明るさは無償ではない。ここにいる子どもは全員が長期入院の患者で、そもそも入院の辛さを忘れるための時間として設計された場所である。楽しさが仕事として供給されていることは、直前のオリエンテーションで説明済みだった。

▼ ネットの反応

#かけ恋 8話 #anime_kakekoi
「おっぱい坊主の明くん」
アカン…小春…死を悟った人間の顔や…。
余命宣告されても覚悟が決まっている顔や…。
真に記憶喪失だとしても
空野に対して余りにもドライな対応なので
「忘れたフリ」って事はないのかな。
縁切を掛けつつ悲しませない方法…と。次回も期待!

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像5

元のツイートを見る

スミレちゃんが来なくなる

その空気穴に、短い会話が一つだけ刺さる。「そういえば、スミレちゃん今日は来なかったですね」「投薬治療が始まったらしいですよ」「まあ、これから大変ね」。それだけで場面は流れていく。

この短いやり取りが、終盤の予告になっている。治療が始まると、その子はキッズタイムに来られなくなる。冬月が最後に告げる「あと2週間ぐらいしたら病室から出られなくなります」と、まったく同じ形をしている。同じ病院の中で、同じことがすでに一段先で起きていた。

▼ ネットの反応

#かけ恋 8話感想
余命半年の人間と関わらない方がいい。

本当の別れの時の辛さを和らげるため、あえて記憶喪失のフリをしている。小春の振る舞いには、そんな可能性も感じられる。

他人に執着しない、事なかれ主義のかけるが夢中になった相手だけに、それは逆効果ではあるが。

ボランティアとして小春に接触するものの、冷淡な態度を貫かれる。

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像6

元のツイートを見る

記憶を失った側が、覚えている側を心配する

「今は空野さんの話です」

季節が進む。6月が終わり、例年より早く梅雨が明け、夏休みが近い。それでも「相変わらず冬月に話しかけても会話は弾まないし、むしろ避けられている」という状態が続いている。

そんな中で冬月のほうから出た話題が「空野さん、大学大丈夫なんですか」「いえ、出席日数とか大丈夫なのかなって」だった。空野が「余裕余裕、早瀬が大変してくれているし」とかわしても、「私、結構心配してますよ」と引かない。記憶を失っている側が、覚えている側の生活を心配している

空野が「僕より冬月は大丈夫なの」「いや、そっちこそ大学大丈夫かって」と反撃すると、返ってきたのが「大学。私、大学行ってませんよ」「話を反らさないでください。今は空野さんの話です」である。自分の欠落を平然と使って、話題を相手に押し戻している。この受け答えの強さは、記憶をなくした人のものではない。

呼び方だけが変わっている

気づいてしまうと戻れないのが、呼び方だ。第8話の冬月は、彼のことを最後まで空野さんと呼ぶ。以前の彼女は、会話でも心の中でもかける君と呼んでいた。名字にさん付けというのは、初対面の人に対する正しい距離である。

一方で、やり取りの形だけは残っている。「空野さん、どこかに行っちゃったのかと思いました」に空野が「気配消してるからね」と返し、「冗談はやめてください」で受ける。この往復は以前の二人がずっとやっていたものだ。呼び方は他人に戻っているのに、ふざけ方だけは同じで、空野の独白が「いつものやりとりが宝物だった」と過去形で締める。直後に「疲れた」「心が限界だ」「何も考えたくない」が続く。

▼ ネットの反応

#かけ恋
8話見た!私に思い出して欲しいですか?それは正直迷惑と言う小春…もう忘れてほしいか…
癌で余命宣告…あと半年の命か、辛すぎる。
小春なりに、かけるのことを気遣ってる気持ちがあるんだろうな、でもこの気遣いは楽しい記憶があればあるほど、好きな気持ちがデカければデカいほど辛いものだな
治療して成功すれば治る可能性があるのかな?
もう小春自身が死というものを受け入れ始めてるのが悲しいな

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像7
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像8
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像9
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像10

元のツイートを見る

なお、記憶がこうなっている理由については、前回のCパートで先に説明が済んでいる。抗がん剤の副作用として記憶が混濁するケモブレインという言葉が、本人の口から出ていた。視聴者だけが、原因の名前を知った状態でこの回を見ている

▼ ネットの反応

なるほどね…
先週から始まった化学療法の影響で記憶まで無くしてしまったと、、
でもかけるに自分の事を忘れるように言う小春ちゃんを見て、本当は記憶は残ってるんじゃないかと思った。
余命半年の事実を知って、かける達に悲しい思いをさせたくなかったんじゃないかな…なんにせよ辛い。

#かけ恋

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像11

元のツイートを見る

手を引いて連れ出したのは、冬月のほうだった

「ちょっと外で話しましょう」

空野が「別にいいよ、僕の大学のことなんて」と投げやりになったとき、動いたのは冬月だった。「ちょっとどうしたんですか」「ちょっと外で話しましょう」「ね」。そして手を引いて連れ出す。

ここまでのこの作品は、手を差し出す役が少しずつ空野へ移ってきていた。第4話で冬月が「手、貸して」と言い、第5話で空野が自分から「手つないでもいい?」と言えるようになる、という順番である。その積み上げを、記憶のない冬月が一度で追い抜いていく

空野の独白が残酷だ。「久しぶりに触れた冬月の手は、前に触れた冬月の手よりも、ずっと冷たく感じた」。同じ動作が返ってきたことで、違うところだけがはっきり分かる

「整理しましょう」

外で冬月が最初に言うのが「整理しましょう」だった。「私は空野さんたちと同じ大学に通っていた、ということですか」「私と空野さんたちは知り合いで、急に私が記憶を失っているように見える」。ひとつずつ確認して、事実を並べていく。

この回は、冒頭の寮でも同じことをやっていた。整理から入るという同じ手順を、当事者の側が一人でやってみせている。しかも「だから正直動揺してる。どうしたらいいんだろうって」と、自分が困っていることまで先に開示する。話の主導権は、最初から最後まで冬月にある。

▼ ネットの反応

透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。 8話
一気に畳み掛けてきたなぁ
記憶喪失、余命
ここからどう花火に繋げるんすか…

でもワンチャン遠ざける嘘説
だからと言って「時間の無駄」はひでぇっすよ
余命僅かだとしても今までの思い出は無駄やないよ…↓
#かけ恋 #ぐ〜たらアニメ館

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像12
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像13
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像14
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像15

元のツイートを見る

「迷惑ですよ」は、拒絶ではなかった

言い切るまでに一拍ある

核心のやり取りは短い。冬月が「思い出して欲しいんですか」と確認し、空野が「思い出して欲しいんです」と答え、冬月が「それは」で一度止まってから「迷惑ですよ」と言い切る。ためらってから言い切っているのが、この台詞のすべてだと思う。

受けた空野の独白が「僕が大切にしていたものが、冬月からすると価値のないものだったのだろうか」「なんだよそれ」。ここで彼は、迷惑を価値がないという意味に翻訳してしまっている。そして、その翻訳は間違っていた。

「時間の無駄」が誰の時間の話か

冬月の説明が続く。思い出してしまったら辛いということ、そして「それに空野さんも、いずれ死ぬ私をもう構わない方がいいですよ」「時間の無駄になっちゃいます」。ここを読み違えてはいけない。無駄になると言っているのは、自分の残り時間ではなく空野の時間である

つまり「迷惑」も同じ構造で、思い出したくないのではなく、思い出したら失うものが増えるという話をしている。拒絶の形をしているが、中身は相手を惜しむ言葉だった。それを言われた側が、価値がないと受け取ってしまうところまで含めて、この作品はよくできている。

▼ ネットの反応

#かけ恋 8話
余命…半年忘れて下さい…
これ四月は君の嘘系な感じやん……。

小春ちゃん記憶は実はありそうで、病気再発の余命宣告でかけるの事を思って記憶喪失演じてるまであるやん…

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像16

元のツイートを見る

告知の根拠も本人が説明する。「本当に死ぬの」に対して「そうですね、なんとなくわかるんです」「もう3回目ですからね」。前回、頭にできた腫瘍と、その数年後の網膜への転移までが本人の口から語られていた。3回目という数え方は、視聴者にはもう二つぶん見えている。「先週から化学療法が始まって、正直体調が悪いんです」「あと2週間ぐらいしたら病室から出られなくなります」「だからもう忘れてください」「私を忘れてください」と続き、最後は互いに謝って終わる。

▼ ネットの反応

#かけ恋 8話

“思い出して欲しい”ことに対して「正直迷惑」と断言する小春。一見、冷たいと思えるが、余命半年なのを踏まえた時、ここで記憶が戻ると、恋い慕うかけるを始め、大切な存在との別れが嫌で、より「死が怖く」なるからだろう。この半年で、どう小春に寄り添っていくのか。
#anime_kakekoi

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像17
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像18
『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像19

元のツイートを見る

まとめ|副題「恋心」は誰のものだったか

締めの一行が過去形になっている

この回の最後の独白は「冬月を好きだった思いが溢れている」だった。好きだった、と過去形で書かれている。溢れているのは今なのに、その中身は過去のものとして扱われている。告白動画の返事が返ってこないまま、告白した側が先に完了形になってしまった。

一方で、副題は「恋心」である。この回でいちばん恋心らしい動き方をしたのは、実は冬月のほうだった。思い出したら辛いという理屈が成立するのは、思い出す中身に価値があると分かっている人だけだからだ。時間の無駄という言い方も、相手の時間を惜しむ人の言葉である。

忘れさせる場所で、思い出させようとした回

構造で見ると、この回はきれいに一本になっている。入院の辛さを忘れるための時間に、思い出してほしい人がボランティアとして入り、忘れてくださいと言われて終わる。触れてはいけないと教わったルールを、空野は最後に自分から破りにいって、その場でやり返されている。

それでも寮の場面で出た結論は取り消されていない。拙くても、餃子を焼いて喧嘩しながら必死でいることは別にいい。次回、その必死さがどこへ向かうのか。買ったまま部屋の一角に置かれている花火が、まだ一発も上がっていないことも忘れずにいたい。

▼ ネットの反応

#かけ恋 8話(閑話3) #anime_kakekoi
いや…これは確信した。
小春は記憶喪失を装っているだけ。
覚悟ガンギマリになっているからこそ。
医師の余命宣告は長めに告知するもので
長生きすれば医師の手柄とみられるし
その通りの期間か早ければ寿命だし。
小春なりの優しさの現れだよね…知らんけど。

『かけ恋』第8話「恋心」感想|迷惑は拒絶ではなかった反応画像20

元のツイートを見る

アニ
8話、見終わったわね!迷惑ですよって言われた場面、本当に苦しかっただわね!
ラン
でも時間の無駄って言われてるのは、冬月さんじゃなくて空野さんの時間なんだもの!
キャロ
うんうん、呼び方が空野さんに変わっているのに、ふざけ方だけ前のままなんですよね。
アニ
そうよね!買ったままの花火がまだ一発も上がってないし、来週も見逃せないわね!

コメント