『鬼の花嫁』第11話「花嫁の姉妹」感想|「君は僕の花嫁だ」で始まり、「もう花嫁じゃない」で終わる

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『鬼の花嫁』第11話の副題は「花嫁の姉妹」。前回の終わりに柚子へ手を出した花梨の側から、姉を気づかっていた幼い頃までさかのぼって描き直す回だ。入学式で瑶太に「君は僕の花嫁だ」と告げられた少女は、狐月の家で名前でなく「花嫁様」と呼ばれ続け、最後に「君はもう花嫁じゃない」と言い渡される。花嫁でなくなったら何と呼ぶのか、その答えは回の途中ですでに出ていた

アニ
第11話の副題は「花嫁の姉妹」でござる
ラン
花梨の子どもの頃までさかのぼる回なのね!
キャロ
入学式で瑶太に花嫁だと告げられました。
アニ
最後は花嫁ではなくなってしまったでござる

副題「花嫁の姉妹」、回は「お姉ちゃんのせい」から始まる

一話まるごと、花梨の側から

公式の副題は「花嫁の姉妹」(出典: TVアニメ『鬼の花嫁』公式サイト 各話紹介 第十一話)。柚子は鬼龍院玲夜の、花梨は狐月瑶太の花嫁で、この姉妹は二人とも花嫁だった。脚本は赤尾でこで、第三話から奇数話を受け持ってきた流れがここでも続いている。

この回はほぼ全編が花梨の回想で、柚子の側からはこれまで見えなかった妹の育ち方が、順番に描かれていく。公式あらすじも「柚子と花梨がまだ幼かった頃」から書き起こし、瑶太に「君は僕の花嫁だ」と告げられた入学式の日で結んでいる(出典: 同)。姉妹が二人とも花嫁でいられたのは、この回の終わりまでだった

冒頭は、前回の続きの一瞬

回は前回の終わりの続きから始まる。花梨が柚子に手を出した場面で玲夜が間に合い、「大丈夫か柚子」「大丈夫」と短いやりとりが交わされる。そこに重なるのは花梨の声で、「お姉ちゃんのせい」「お姉ちゃんが悪いんだから」。

続けて、昔の言葉がいくつも差し込まれる。「あなたは選ばれたものなの」「さすが我が自慢の娘」、そして「君は僕の花嫁だ」。回想の入口に並ぶのは、花梨がこれまで言われてきた褒め言葉ばかりだ。そこから時間は、姉妹がまだ幼かった頃へ戻る。

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 11話
柚子は玲夜にサクッと助けられるも…
やっちゃった花梨は
花梨回想……やはり元凶は糞すぎる両親
花梨にも情状酌量の余地は若干あるも…
さすがに終わりだな。
それにしても幼少柚子は可哀想すぎるな

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売店と留守番、姉を気にかけていた頃

「柚子はお姉ちゃんなんだから我慢なさい」

最初の回想は、家族で出かけた先の売店だ。花梨のおねだりは「花梨はおねだり上手だな」「よし買っちゃお」と通り、柚子には「うちはそんなにお金がない」「柚子はお姉ちゃんなんだから我慢なさい」。さらに「こっちのサンドイッチも美味しそうよ」「花梨はサンドイッチ好きだもんな」と、買い物は花梨の好みのほうへ膨らんでいく。

公式あらすじが「両親は社交的で甘え上手な花梨ばかりを可愛がり、柚子には我慢を強いていた」と書く家の形が、最初の一場面でもう出来上がっている(出典: 同)。お金が無いという理由は、柚子にだけ向けて使われている

▼ ネットの反応

花梨の回想がとても可愛かった
原作でその後が描かれてるらしいので気になってる
#鬼の花嫁 11話

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「お姉ちゃん一人でお留守番大丈夫かな」

幼い花梨は、姉のことをちゃんと気にかけている。面接のあと、両親と三人で外で昼を食べて帰ろうという話になったとき、花梨は「お姉ちゃん一人でお留守番大丈夫かな」と聞く。返ってくるのは「冷蔵庫に昨日の残り物があるし」「今花梨のことの方が大事なんだから気にしなくていい」。

合格の祝いの席でも「柚子には後であげればいいわよね」で、制服を着た日の柚子の靴下の穴には「そのくらいならまだ履けるわよ」。姉を気づかった花梨に返ってきたのは、「気にしなくていい」だった。柚子の分はそのたびに後回しにされていく。

「これは先行投資」、花嫁を言い出したのは母親だった

最初は父親も止めていた

かくりよ学園は「あやかしが通う学校だよ」「人間とは違うすごい人たちのことよ」と説明される学校で、花梨は公式あらすじのとおり「かくりよ学園に入学したい」と願う(出典: 同)。家計の答えは「とてもじゃないけどうちにそんな余裕ないわよ」で、父親も「かくりよ学園に入学するのは難しいんだ」「花梨にはちょっと無理かもしれないな」と、ほかの学校を勧めかける。

それを止めたのは母親だった。「もしかしたら花嫁に選ばれるかもしれないわ」。父親も「確かに花梨の器量なら」と乗り、母親は続ける。「これは先行投資だって考えればいいんじゃないかしら」「だって花梨が花嫁になったら」「相手のあやかしに援助してもらえばいいんですもの」「そうしたら今みたいな苦しい生活からも抜け出せるし」。娘の進学が、家計を立て直すための投資として決まっている

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 11話
いつまでも姉の所為にする花梨の自業自得
今までの事を考えれば
このざまぁ展開は待ち望んだことではあったが
幼き頃はまだ純粋無垢な花梨をこんな性格へと変貌させたのは明らかに親の責任
てっきり花嫁になったから甘やかしたかと思ったが、最初から花梨優遇の毒親というゴミクズ

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「できるよ」と答えた子

「本当にかくりよ学園に行きたいかい」「たくさん勉強しなきゃいけなくなるよ」と確かめられて、花梨は「できるよ」と答える。面接のあとには「受け答えできるなんて」と褒められ、合格の日には「花梨合格おめでとう」「さすが我が自慢の娘」と祝われる。

花嫁の話は、この時点では両親の頭の中にしかない。花梨が引き受けたのは勉強で、花嫁になることではなかった。それでも祝いの言葉は、合格した娘よりも、これから花嫁になるかもしれない娘に向けられているように聞こえる。

「花嫁って何」と聞いた入学式

「僕の一番大切な人ってこと」

入学式の日、見知らぬ少年が「花梨ちゃんだよね」と声をかける。「どうして私の名前を知ってるの」と聞く花梨に、狐月瑶太は「面接の時に花梨ちゃんを見かけたんだ」と明かし、「君は僕の花嫁だ」と告げる。

花梨の返事は「花嫁って何」だった。瑶太の説明は「僕の一番大切な人ってこと」「だから花梨ちゃん」「僕の花嫁になってください」。花嫁という言葉の中身を、花梨はこのとき初めて教わっている。そばでは「花梨なら絶対に花嫁に選ばれると思ってたわ」と、ずっと待っていた答えのように受け止める声が上がる。

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 11話
仲良し姉妹だったのに
両親が花梨だけ甘やかしたせいで
さらに狐の花嫁に選ばれちゃって
勘違いしたんだ
周りも悪かったけど
気付けよ!愚かすぎる

瑶太「あれだけ近付くなと言ったのに」て足りねえよ
強く言えない妖の本能?

たくさんアニメ観てきたけど
この両親が一番胸糞悪い

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「あなたは選ばれたものなの」

「なんと愛らしい」という声が上がり、瑶太は妖狐の一族でいちばん偉い撫子に「僕の花嫁です」と引き合わせる。返ってくるのは「精進するがよい」。宴の席で瑶太は「花梨ちゃんは堂々としていればいいんだよ」「花嫁なんだもん」と言い、そばからは「あなたは選ばれたものなの」。花梨はその言葉を「選ばれたもの」と繰り返す。

「花嫁って何」と聞いた子に、まわりの大人は意味より先に「選ばれた」を渡した。瑶太が教えたのは「一番大切な人」だったのに、このあと家の中で繰り返されるのは、選ばれたかどうかのほうだ。

家の順番が入れ替わったあと

「今の生活が送れてるのは」

花嫁になってからの家は、すっかり様子が変わっている。おじさんがまたお金を頼んできたと聞けば「またお金の無心」「そんなに貧乏してるのかしら」。花梨には「お取り寄せしたプリンがあるわよ」。柚子が「私の誕生日だから」と「動物園に行きたいな」を口にしても、花梨の「私動物園なんて行きたくない」で「花梨が嫌なら動物園は行かないわ」と決まってしまう。

理由もはっきり言われる。「今の生活が送れてるのは」「花梨が花嫁になったおかげなの」「柚子も花梨に感謝して生きていかなくちゃ」。花梨も「私のおかげだってこと」「分かってないのかな」と、同じ理屈で姉を見るようになる。借金をして娘を学園に入れた家が、今はお金を頼みに来るおじさんを笑っている

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 11話

この両親マジでクズの極みだな。
花梨も花梨でその状況がおかしいって思わなきゃダメだろ。根本的に悪いのは両親とはいえ、いくらなんでも頭がお粗末すぎる。
もしどこかで気づけていたら、柚子ともやり直せていたかもしれないのに…

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「あんまり近づいちゃダメよ」

柚子が熱を出した日も、花梨は「お姉ちゃんが熱いって」と親に知らせている。返事は「熱があるのよ」「薬は飲ませたんだろ」「花梨に移ったら大変」「あんまり近づいちゃダメよ」。両親はそのまま花梨の発表会へ出かけていく。

置いていかれた柚子のことで、両親は「あなたたちの娘は花梨だけじゃないのよ」と責められるが、答えは「花梨は花嫁なんですよ」「優先するのは当たり前じゃないですか」「それに柚子はしっかりしているから大丈夫だろう」。花梨はそれを「お姉ちゃんはしっかりしてる」と受け取り、「そうだよね」と納得してしまう。姉に近づくなと最初に言ったのは、両親だった

「花嫁様は花嫁様ですから」

名前で呼んでと頼んだ日

狐月の家を訪ねると、使用人は「花嫁様いらっしゃいませ」と迎える。花梨は「花梨って名前があるんだから」「ちゃんと名前で呼んでよ」と頼むが、返事は「花嫁様は花嫁様ですから」。

花梨はさらに聞く。「もし花嫁じゃなかったら」「なんて呼ぶの」。答えは「おかしなことを」「花嫁様ではない方が」「いらっしゃることはできませんよ」。狐月の家に、花嫁でない花梨を呼ぶ名前は最初から用意されていなかった。この問答が、回の最後にそのまま答え合わせになる。

▼ ネットの反応

#鬼の花嫁 第11話
クズ妹。ある意味権力と金に取り憑かれた毒親に甘やかされた結果だから、ある意味被害者でもある。
幼い頃は柚子に懐いていたし。

毒親たちのエゴが妹を歪ませた。そんな歪んだ経験の積み重ねがクズ妹をモンスターにしてしまったんだろう。
クズ妹が報いを受ける時が来た
#onihana

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「私が何をしても許してくれる」

家の中でも、花梨の役目ははっきりしている。借金は「借金はもうとっくに瑶太が返してくれてるのに」と済んでいて、それでも「少し援助が欲しいと伝えてくれないか」と頼まれ、花梨は「花嫁である私なんだもんね」と引き受ける。瑶太は「花嫁を悲しませるなんてダメだな」と謝り、花梨は「私が何をしても許してくれる」と思うようになる。

撫子に挨拶に行って会えなかった日には、「少しでも気を抜いたら舐められる」「いつだって綺麗でいなくちゃ」と自分に言い聞かせ、「私は選ばれた人間」「お姉ちゃんとは違うんだもの」と続ける。入学式でそばから聞かされた「選ばれたもの」が、ここでは花梨自身の言葉になっている。「お姉ちゃんとは違う」のあとには、なんで、が重なっていく。

「君はもう花嫁じゃない」

撫子の裁き

回想が終わると、場面は冒頭の続きに戻る。「やっちゃったね」という声のあと、撫子は瑶太に「これよりその娘は花嫁ではない」と告げる。第九話の公式あらすじが「瑶太が花嫁を永遠に失う可能性もある」と書いていた試練が、ここで結果になる(出典: 同 第九話)。

瑶太は「あれだけ姉には近づかないようにと言っただろ」と言い、花梨は「お姉ちゃんのせい」で色々おかしくなったと言い訳して、「ごめんね瑶太」「そんな泣くほどのことじゃないでしょ」「もうしないから」と続ける。瑶太の返事は「遅いんだ」、そして「君はもう花嫁じゃない」。「私が何をしても許してくれる」と思っていた相手から、許さない言葉が返ってくる

▼ ネットの反応

アニメ「鬼の花嫁」第11話
※花嫁の姉妹を視聴しました

撫子の逆鱗に触れて透太の花嫁
では無くなった花梨は幼い頃は
柚子想いの優しい子だったのに
両親も含め自業自得とは言え悲し過ぎるよ!!
#鬼の花嫁

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まとめと考察:花嫁でなくなったら、何と呼ばれるのか

始まりと終わりが、同じ人の一言

この回は、瑶太の二つの言葉にはさまれている。入学式の「君は僕の花嫁だ」と、最後の「君はもう花嫁じゃない」。どちらも同じ人が、同じ「君」で呼びかけて言っている。花嫁にしたのも、花嫁でなくしたのも、言葉の上では瑶太の一言だった

その間に花梨が頼んでいたのは、名前で呼ばれることだった。「ちゃんと名前で呼んでよ」に返ってきたのは「花嫁様は花嫁様ですから」で、花嫁でなくなったらどう呼ぶのかという問いには「花嫁様ではない方が」「いらっしゃることはできませんよ」。回の最後の一言は、その答えを瑶太の口から言い直したものになっている。

▼ ネットの反応

鬼の花嫁 11話まで見たが

なろうの胸糞を淡々と1話くらい見さされ、クズ親と妹は常に何度も出てきてこれ、妹やらかし、オワコン思うたら、予定通り

女性で量産型なろうはよもやよもや

なろうの胸糞は15分で収めるくらいにして欲しい

心境と理想を詰め込んだイメージ

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近づくなと言われ続けた妹

熱を出した姉について、両親は「あんまり近づいちゃダメよ」と言った。最後に瑶太が責めるのも「あれだけ姉には近づかないようにと言っただろ」で、近づいたことだった。姉を気づかっていた子に、まわりは二度、姉に近づくなと言っている。一度目は熱が移らないように、二度目は花嫁を失わないように。どちらも、心配されているのは花梨のほうで、柚子ではなかった。

副題「花嫁の姉妹」は、回の終わりで崩れる

副題に「花嫁」が入るのは、第四話「花嫁への愛は永遠か?」と、この第十一話だけだ。第四話の問いに、第十一話は妹の側から一つの答えを出している。花嫁でいられるかどうかは、選ばれた日には決まっていない。回の頭で二人とも花嫁だった姉妹は、終わりには花嫁が一人になっている。一話まるごとを回想に使ったことには、長すぎるという声も上がっていた。

アニ
始まりも終わりも瑶太の一言でござった
ラン
名前で呼んでって頼んでたのが切ないのね!
キャロ
「あんまり近づいちゃダメよ」の言葉が最後に返ってきました。
アニ
姉妹のうち、花嫁は一人になったでござる

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