『BLACK TORCH』第11話「Black or White」感想|一人で強くなる神と、手を借りる半端者

『BLACK TORCH』第11話「Black or White」感想|一人で強くなる神と、手を借りる半端者 バトル・アクション

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『BLACK TORCH』第11話の副題は「Black or White」。前半は天鬼の過去で、神として里に祀られていた頃の自分を「白とも黒ともつかぬ 灰色の自我」と振り返る。その色を決めたのは、傷を負った夜に里が差し出した「たった一つの犠牲」だった。一方、森から戻った弐郎が口にするのは「みんなの手貸してくれ」。同じ「力を合わせれば」から、正反対の答えが出てくる回である。

アニ
第11話の副題は「Black or White」でござる
ラン
天鬼の昔の話が出てきたのね!
キャロ
神として里に祀られていた頃の話でした。
アニ
弐郎殿は、みんなの手を借りに行ったでござる

神だった頃の天鬼は、白でも黒でもなかった

第11話は、囚われの羅睺に天鬼が「予定ではすでにお前の力を食っているはずだったんだがな」と話しかけるところから始まる。羅睺の返事は「ざまあみやがれ」。食うつもりだった相手に向かって、天鬼は「お前は自分が生まれた時のことを覚えているか」と切り出す。

公式サイトのあらすじも、この回を「語られる天鬼の過去」と紹介し、天鬼が「神として村人から崇められていた存在だった」と書いている。

最初に見たのは「孤独に輝く満月」

天鬼が生まれて最初に目にしたのは「真っ黒な夜空で孤独に輝く満月だった」。物ノ怪には「親や子はいない」、生命の思念が混ざり合って不意に現れるのが物ノ怪の誕生で、天鬼はそれを「真の意味での天涯孤独」と呼ぶ。

第10話で伊吹は、天鬼を「孤独に手足と角が生えたような男」と評していた。本人が語る生まれの話も、同じ「孤独」の語で始まっている。他人の評と本人の自己紹介が、同じ一語でそろっている

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#BLACKTORCH 11話
天鬼の過去がやばかったな。弐郎は一華と零司は弐郎を天鬼の門のところまで護衛する事になり一華と零司はそれぞれ決着をつけないとと思ってたね。咬牙も弐郎を襲ってくる怪異をやっつけたなw
そして弐郎は門に辿り着き遂に天鬼と再開…!2人の運命のバトルが始まったな…!

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「米や酒より うまいものには見えん」

里に出た物ノ怪を倒した天鬼は、「それから私はごく自然とその里の新たな土地神となった」。後になって、倒した相手こそが元々の土地神だったと知る。里からは米や酒が届き、その見返りに天鬼は里を脅威から守る。「戦い 殺し 敬われ」を重ねて、「崇め奉られる圧倒的強者」という立場が自我をかたどっていく。

里の者に人間を食べないのかと聞かれたときの答えが印象に残る。人間は物ノ怪にとって「最高の栄養源」で、負った傷もたちどころに癒えると認めたうえで、「それが米や酒より うまいものには見えん」「必要に迫られん限り 進んで食おうとは 思わんな」と返している。

天鬼自身、この頃を「すべては自己形成の途上」と言い、「白とも黒ともつかぬ 灰色の自我」と呼ぶ。副題の「Black or White」は、まずこの灰色から出てくる。灰色のまま神をやっていた時期が、里がいちばん平和だった時期と重なっているのも見逃せない。

「皆で共に」が「たった一つの犠牲」になった夜

灰色が終わるのは、隣国が「組織的に侵攻してきた」夜である。天鬼は「初めての敗北」を知り、「強者のはずの己の弱さを知り 私は動揺していた」と振り返る。夜明けには、また攻めてくる。

里の側からは「俺たちも一緒に戦うしかねえよ」「それでも皆で共に力を合わせれば」という声が上がり、「皆を集めるのじゃ」と人が集められる。ところが集まった場で差し出されるのは、「どうぞお納めください」「さすれば その傷もすぐに癒えましょう」という申し出だった。

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もったいない #BLACKTORCH

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里の者たちは一度、自分たちも戦うと言っている。その声は皆を集めるところまでは進み、集めた先で一人を差し出す形に変わった。力を合わせる話し合いの結論が、力を一人に集める儀式だったというのが、この回でいちばん苦い場面だと思う。

「長老の判断は至極正しかった」

天鬼はこの夜を「長老の判断は至極正しかった」と総括する。「たった一つの犠牲で救えたのだからな」「それは偏に私という強者に 全てを委ねた結果だ」。皆で力を合わせる話は、一人を差し出して一人の強者に委ねる話に置き換わっていた。

人間を進んで食う理由が無かった神に、差し出したのは里のほうである。天鬼の信条は、守っていた側から手渡されている。第10話で天鬼が言った「足りない力は誰かに補ってもらうのではなく、自らの手で高めるもの」「弱者はすべからく強者の糧となるべきなのだ」は、この夜の結論を言い直したものに見える。

「私こそが物ノ怪なのだ」

第10話で咬牙に「ただの化け物だ」と言われた天鬼は、ここで「咬牙は私を化け物と言ったが それは間違っている」と答え、「私こそが物ノ怪なのだ」と言い切る。さらに「物ノ怪とは総体ではなく 私という個を指す言葉となる」。

公式あらすじは、天鬼の決意を「全ての頂に立ち、全てを正しき方向へ導く真の強者」と書いている。灰色だった自我は、白でも黒でもなく、自分一色になった。

森から戻った弐郎が頼んだのは「手貸してくれ」

一方、『無明の森』から戻った弐郎は、祖父に「死ぬ気でやってみたけど 結局半端なまんまだわ」と報告する。それでも「やっぱじっとはしてらんねえ」「俺は 羅睺を助けに行く」「そんで天鬼をぶっ飛ばす」と続ける。

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伊吹さんが好みなお姉さんすぎて、
私はもう森から出たくない…!!
#BLACKTORCH

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「一人じゃ何もできねえ半端者」

その先の言葉が、この回の芯だと思う。「前までなら 一人でも何とかしてやるって思ってた」「でも バカな俺もさすがに身に染みて分かった」「結局俺は 一人じゃ何もできねえ半端者なんだって」。そして「みんなの手貸してくれ」。返事は「ああ もちろんだ」の一言だった。

「半端者」は、第3話で零司が弐郎を煽ったときの言葉でもある。言われて腹を立てた呼び名を、今度は自分から名乗って、頼みごとの前置きにしている

公式サイトの第9話のあらすじは「天鬼に敗れた弐郎の前には」から始まっていた。天鬼の灰色を終わらせたのも「初めての敗北」だった。二人とも負けたところから答えを出していて、その答えが正反対を向いている。天鬼は一人の強者を選び、弐郎は全員の手を借りに行く。

伊吹は「相互不可侵」で森へ帰る

森で弐郎を鍛えた伊吹は「私たちは森に戻るよ」と言い、「一応今でも相互不可侵が信条なんでな」と付け加える。弐郎は「気にすんなって 十分手貸してもらったしな」と送り出し、伊吹は「お前の無茶がどこまで通用するか 期待しているぞ」と返す。第10話の「最後までその無茶を通してみせろ」の続きである。

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本日のアニメお気に入りシーン③
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手を貸すにも線を引く伊吹と、線の内側で全員に頼む弐郎。力を借りる話が、ここでは貸す側の事情まで含めて描かれている。弐郎が森で借りたのは力の使い方で、力そのものは最後まで羅睺のものとして扱われている。

全員で運ばれる「荷物」

集合の場面は軽い。零司は「一刻も早く一華さんに会うため気合で治してきました」と現場に戻り、返ってくるのは「あ そう」の一言。弐郎の新しい装備には「最新型の戦闘機がまるまる一機買えるくらいだ」という値段がつく。

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#BLACKTORCH 11話
最近ケツ不足だっかたら良い回だったわ
一華と宇佐美あっての作品の良さだな

もちろん天鬼との対戦も楽しみですw

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「あいつもどうしたらいいか分からないんだろう」

拠点の前には、思わぬ相手も現れる。追い返されかけながら持ち込まれたのが、天鬼の「ともぐい」の話だった。隠密局の側は「嘘を言っているようには見えない」と受け止め、「あいつもどうしたらいいか分からないんだろう」と付け加える。

天鬼が力を一つに集めるほど、その周りからは行き場を失う者が出てくる。天鬼の側に残ったのが天鬼と羅睺だけだと分かり、隠密局はここに人員を集められるようになる。一人で強くなる選択が、敵に手の内を渡す結果にもなっている

「門までは力を使うな」

天鬼のもとへは、弐郎を温存したまま送り込む段取りになる。「お前の力には制限がある」「ここで消耗させるわけにはいかない」ので、一華と零司が門まで護衛につき、弐郎には「門までは力を使うな」と釘が刺される。護衛の二人を信じろという念押しつきで、三人は空を運ばれて門へ向かう。

道中の弐郎は完全に運ばれる側で、「荷物を無傷で届けるのが 僕たちの任務なんですから」と言われて「誰が荷物だこれは」と返し、「手出せねえのが こんなイライラするとは」とこぼす。返ってくるのは「いい機会だし 少しは我慢を覚えなさいよ」だった。

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本日のアニメお気に入りシーン④
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一人で何とかしてきた弐郎が、ここでは手を出さないことを任務として引き受けている。先ほどの「手貸してくれ」は、戦わずに運ばれる我慢まで含んだ頼みだった。別れ際の「気ぃ抜いてやられんじゃねえぞ」「それはこっちのセリフよ」の応酬もいい。

道具を嫌う相手に「借りるぜ」

門の先で待っていた天鬼の第一声は「無傷で来るとは なかなか優秀だな」。護衛の二人が守った「無傷」を、天鬼の側が先に口にしている。敵の口から出た「優秀」は、弐郎一人ではなく、弐郎をここまで運んだ全員への評価として聞こえる。

弐郎が仲間を食った理由を問うと、天鬼は「愚問だな」と返し、「百発の銃弾より一発のミサイル」「力とは一つに集約した方が効果的だろう」と答える。「人間が憎いのか」には「憎しみなどもはやない」「ただ納得がいかないだけだ」「弱者がはびこるこの世に」。

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#BLACKTORCH
11話見た!遂に弐郎vs天鬼のバトルが始まったか!天鬼の鎧カッコよく見えるけど、なんか地味にダサいw普通verの方が強者感あるw
そして今回も見れました、一華のお尻と太もも!これがあってこそのBLACKTORCH!
ラストバトルは派手でカッコいいの期待してます!

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「もはや」と言う以上、憎しみがあった時期もあったのだろう。天鬼が今「弱者がはびこる」と言うとき、思い浮かべているのがあの里の夜なのかどうかは語られない。ただ、弱者が一人を差し出して強者に守らせる形を、天鬼は一度「正しかった」と認めている

羅睺の力を「借りるぜ」

人間の道具で殴りかかった弐郎に、天鬼は「強者気取り」「実に浅ましく 実に見苦しい」と言い、「余興は不要だ」「私が欲しいのはそんな力ではない」と突き放す。そこで弐郎は羅睺に向かって、その力を「借りるぜ」と叫ぶ。

第10話で弐郎は、羅睺の力を「これは俺のじゃねえ」「あいつのもんだ」と言っていた。力を一つに集約して自分のものにする天鬼に対して、弐郎は最後まで借りる側に立っている。受けた天鬼は「懐かしいなこの感覚」と言い、その力を「不思議と不快」ではないとまで漏らす。

締めは天鬼の「いいだろう 私も全霊をもって相手しよう」。二人の勝負が、ようやく始まる。

同じ「力を合わせれば」から、正反対の答え

第11話は、天鬼が一人で強者になった経緯と、弐郎が一人をやめた経緯を並べた回だった。里の「皆で共に力を合わせれば」は、たった一つの犠牲に置き換わり、天鬼に「私という個を指す言葉」という答えを残した。弐郎は負けを認めて「みんなの手貸してくれ」と言い、門まで運ばれ、最後は羅睺の力を借りて殴りかかる。一人に集める話と、全員で運ぶ話を交互に置いているのが、この回の組み立てのうまさだと思う。

▼ ネットの反応

11話観る。
これ見てると「テスラノート」思い出して仕方なくなるのは何故なんだろう?もちろん話は全然違うわけですが。
もしかして俺、この作画があれば「テスラノート「の方が面白かったのでは?と思い始めている?
というわけで次回最終回です
#BLACKTORCH

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まとめ

副題の「Black or White」は、白か黒かを迫る言葉だ。灰色だった天鬼は自分一色を選び、半端者を名乗った弐郎は、半端なまま全員の手を借りて門をくぐった。神だった物ノ怪が「全てを正しき方向へ導く」と言い、半端者が「一人じゃ何もできねえ」と言う。一人で強くなる神と、手を借りる半端者の勝負が、ここから始まる。

アニ
天鬼は一人で強者になる道を選んだでござる
ラン
弐郎くん、「手貸してくれ」って言えたのね!
キャロ
最後は羅睺の力を借りて、天鬼に向かいました。
アニ
いよいよ二人の勝負でござるな

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